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※2022年2月24日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2022年2月24日 日刊ゲンダイ2面
“ならず者”プーチンはどう出るか ウクライナ戦争、日本への影響 (中)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301718
2022/02/24 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
「岸田無策とウクライナ」ダブルパンチの日経平均はどこまで下がる |
どこまでも下がる(C)日刊ゲンダイ
ウクライナ情勢がより深刻化したことで、金融市場は世界同時株安の様相だ。安全資産とされる金や先進国国債への資金逃避が加速し、先行きの荒い値動きの嫌気から、株式市場は売り一色。24日の日経平均の下げ幅は一時673円となった。
日経平均は5営業日続落で、この間の下げ幅は1000円余りに及ぶ。いくら日銀が買い支えても有事を前にして、もはや通じなくなってきた。問題は日本株暴落が今後も続きそうなことだ。
ロシアからの原油供給が滞るとの見方から原油高にますます拍車がかかり、企業のコスト負担は一層増し、収益を大きく損なっていく。
また、米FRBは利上げに積極的な発言を続け、3月中旬に予定する次回会合では通常よりも大きい利上げ幅とする案も浮上。さらなる資金逃避を招けば日本株はいよいよ、投資マネーに見捨てられる。
「最大のネックは岸田政権の経済無策です。燃料高騰を目の当たりにしても、石油元売りに1リットル3円程度の補助金を出すのみで、それも効果は薄い。何より問題なのは原油の輸入コストを高めるアベノミクスの通貨切り下げ策を見直そうとしないことです。円安を是正しない限り、日本企業の業績は悪化し、日本株の下げ幅は大きくなる。どこまでも下がったとしても、おかしくありません。通貨切り下げ策は平時には輸出企業に恩恵を与えても、今のような有事でエネルギー市場が高騰する局面では悪影響しかありません。岸田政権はアベノミクスの限界を悟るべきです」(経済アナリスト・菊池英博氏)
岸田無策とウクライナ情勢というダブルパンチで、日本経済はお先真っ暗である。
プーチンが国際世論に屈するとは思えない。経済制裁の攻防と世界経済の大混乱 |
どれだけプーチンにコケにされても、バイデンには強硬に出られない事情があるようだ。米政府の新たな対ロ経済制裁は限定的な内容にとどまり、効果は未知数だ。
米政府高官は、ロシア軍が以前から親ロ派支配地域に駐留しているため、「進軍しても新たな動きではない」との考えを披露。「平和維持」名目の進軍は「新たな侵攻」にあたるとは限らないとの理屈だ。
一方、EUは「違法な行為に関わった人物に制裁で応じる」との声明を出し、合意した制裁内容も米国よりも強力だ。ロシアと結ぶガスパイプラインの稼働手続き停止を発表したドイツのように、肉を切らせて骨を断つ同盟国も現れる中、米国の弱気が目立つのだ。
背景にあるのは米国の衰えだ。約10年前、もはや「世界の警察ではない」と宣言して以来、米国は軍事力を中国への対抗に傾注してきた。そのため、バイデンはアフガン駐留軍を完全撤収。ロシアとの「安定的関係」も目指したが、“米軍は世界の2つの地域で同時に紛争対応はできない”と完全にプーチンに見透かされた。その延長線上に現在のウクライナ情勢がある。
また、経済制裁でもEUとの足並みは乱れている。この綻びもプーチンは完全に読んでいるかのようだ。
「プーチン大統領が国際世論に屈するとは思えません。2014年のクリミア併合による経済制裁以降、脱ドル化を図り、対中貿易は2倍強に増え、人民元や金に資産を置き換えた。欧米がロシア大手行のドル取引を停止しても、効果は薄い。しかも農業大国で小麦の自給率はほぼ100%。飢えた国民が不満を募らせることもない。ロシアは世界3位の原油産油国。有力な天然ガス生産国でもあり、EUは輸入の4割を頼る。ロシアがエネルギー輸出を止めれば、逆に西側経済が苦しむことになります」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)
したたかな「ならず者」、プーチンに振り回され、世界経済の大混乱は必至だ。
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