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「カネかイノチか」で沖縄の人々の心を踏みにじる自民党政権 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/300469
2022/01/27 日刊ゲンダイ
オール沖縄勢力は大打撃(落選が決まり、取材に応じる岸本洋平氏。左端は玉城デニー沖縄県知事)/(C)共同通信社
1月23日に行われた沖縄県名護市と南城市の2つの市長選の両方でオール沖縄候補が自公連携候補に敗れるという結果が出た。これは、今秋の県知事選で玉城デニー現知事の再選を目指すオール沖縄勢力からすると大打撃で、このままでは同知事の再選は極めて難しいということである。
名護市は、言うまでもなく辺野古地区に米海兵隊の新基地を建設しようという現場そのものである。オール沖縄側の岸本洋平=前市議は基地建設中止を唱え、玉城知事も応援に入ってそれを訴えたが通じず、基地建設容認による交付金や補助金のメリットを強調する自公支援の現職に敗れた。
結局のところ、その本質的な焦点は「カネかイノチか」である。県知事がいくら頑張っても国は一切耳を貸さずに工事を進めるに決まっていて、もはや抵抗するだけ無駄だという諦めの境地に至ると、それへのご褒美として目先のカネがドサドサと降りてきて、地域にくまなく無料バスが走り回り、学校給食も無料化される。
基地ができて騒音や事故や米兵犯罪でイノチに関わる問題が生じるのは心配ではあるけれども、それは「これから起きるかもしれないリスク」であるにすぎず、だったらそんな取り越し苦労をするよりも、今のカネを手にしたほうがいいということになる。
かつて石原伸晃が福島県民に向かって「しょせん最後は金目でしょ」と言い放ったのは、ただの失言ではなく、自民党政治の根本原理の表白にほかならなかったが、今は沖縄が、その原理で人々の心を踏みにじって軍事建設を強行するための壮大な実験場と化しているのである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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