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※週刊FLASH 2022年2月1日号 紙面クリック拡大
無策でも「岸田無双」の政権勢力図…“追い落とされた” 二階元幹事長までもがすり寄った!
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2022.01.19 06:00 FLASH編集部 Smart FLASH
1月14日、岸田首相は都内ホテルの高級日本料理店で高市氏ら保守系の “政調会長御一行” と会食後、公邸へ戻った
「対中政策批判」を受ける岸田首相と “中国パイプ” を持つ二階氏との距離感は注目を集める
約5カ月ぶりに東京都内の新規感染者数が4000人を超えた1月14日、岸田文雄首相(64)と食事をともにしたのは、高市早苗政調会長(60)だ。
「首相就任後、高市氏との会食は初めてでした。今なら “天敵” を懐柔できると踏んだのかもしれません」(首相番記者)
オミクロン株が猛威を振るうなか、各社世論調査では岸田内閣の支持率が5ポイント以上の上昇を見せている。
【関連記事:岸田首相、就任100日めの評価は…「方針ブレブレ」「八方美人」どうにもモヤモヤが止まらない】
「水際対策などの対応が評価されたようです。自民党内でも、じわじわと内閣支持率を上げるさまから『小渕恵三元首相の再来だ』との声もあります。
ただ、少しでも世論が厳しくなれば即座に政策を改める姿勢は、コロナ対策に軸がない “やってる感” だけに見えますが……」(政治部デスク)
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、こう分析する。
「7月の参院選でマイナスになりかねないため、コロナ対策で動きを見せる岸田首相に対して、党内から反発が出ることも考えにくいです。さらに、有力野党がいない状態で参院選を迎えれば、与党は勝つはず。その後、しばらく選挙戦がないこともあって、岸田政権の長期化も見えてきます」
この “岸田無双” 状態から甘い汁を吸おうと、あの男の影が近づきつつあるーー。昨年の総裁選以降、“一時退場中” の二階俊博元幹事長(82)だ。
「総選挙直後には37人に減った二階派だったが、細野豪志氏(50)や無派閥議員らの入会があって、44人にまで勢力を取り戻した。再び、権力闘争を繰り広げる体力は十分にある」(中堅議員)
岸田首相に追い落とされたが、虚々実々を知り尽くす二階氏にとって、過去はいつまでも引きずるものではない。
「実際のところ、岸田内閣には二階派から2人が入閣した。派閥の長として、二階さんから岸田首相に悪い思いはあまりない。それどころか、首相への接近も見据えている」(同前)
菅義偉前首相(73)のグループとの連携も噂される二階氏。その連携力を応用して、岸田首相に近づこうというのだ。
「旧石原派を受け継いだ森山裕前国対委員長(76)が、菅グループ、二階派だけでなく、岸田派との連携強化を模索しているようだ。森山氏は二階さんの盟友であり、側近。首相との橋渡し役だろう」(同前)
自民党関係者は二階氏の思惑には「佳境を迎えている “地盤問題” が関係する」と話す。
「衆議院選挙の小選挙区改正案で二階さんの地元の和歌山県は “1減” が確実です。そこに鞍替えを目指している世耕弘成参議院議員(59)の存在もあります。二階さんは自身の選挙区を三男に継がせようとし、世耕氏と対立していました。
しかし、世耕氏は『自民を出てでも出馬する』と宣言し、地元の支援も取りつけつつある。勝負を挑むのは分が悪い、と考えるに至ったんです。
そこで画策するのは、世耕氏が鞍替えした後の参議院の補選に三男を押し込むこと。“首相判断” で公認が出れば、穏便に解決できます。今はなるべく岸田首相の恩恵にあずかりたいところでしょう」
まさに、権力のあるところに、権力が集まっていく……。岸田首相は「一強」へ向かい始めたーー。
(週刊FLASH 2022年2月1日号)
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