>3・29・36・40・42 さんへ。 多摩散人です。 >かつて…以下10行 ソ連崩壊の直接の原因はそういうことでしょう。その背景に、西側のソ連に対する半世紀に及ぶ経済、技術、情報の封鎖があった。普通それは西側のソ連に対する「封じ込め政策」と呼ばれています。ソ連に対しては「封じ込め」は成功したんです。今、アメリカはそれを中国に対してもやろうとしているらしいということです。 >https://jp.sputniknews.com/20220116/9958321.html >↑これはロシアメディアの記事ですが、今の中国に、その過去のアメリカの成功モデルが適用できるかと言えば、極めて難しいと思わざるを得ません。 「スプートニク」はロシアの国営宣伝機関だから、その記事が(「アメリカは困ることになるぞ」ということを強調して書くのは当たりだが、 >まず、かつてのソヴィエト連邦は、軍事力一辺倒でアメリカや日本とは経済的結びつきが深くなかったからこそ実現可能でした。 これはその通りです。ソ連は戦後すぐ、西欧に冷戦を仕掛けました。いわゆる鉄のカーテンです。しかし中国は50年間、能ある鷹は爪を隠して欧米日から取るものは取り、盗むものは盗み、今、爪を出しています。 ソ連を抑え込むのと中国を抑え込むのはどっちが難しいか、それは他にもいろんな要素があるので、何とも言えません。ソ連は当時の「共産主義は人類の必然的な未来だ」みたいな潮流があり、だからこそ東欧の共産圏があり、世界中にシンパがいました。日本でも社会党、共産党は、ソ連のシンパでした。しかし今、中国の「よみがえった古代中華帝国」みたいなイメージを支持する国はありません。中国には友好国がないんです。(友好国の定義にもよりますが)。結論として、あなたの言う「極めて難しい」は正しいかどうか分かりません。 >https://jp.wsj.com/articles/SB10213328637145883376604585590963647696000 >↑ロシアメディアの記事で「バイデン大統領にはトランプ氏以上に中国を脅すことはできません。」とありますが、実のところバイデン一家は、裏では中国とはズッブズブの関係。 「日本よ、お前が真剣に中国と対決しようとしても、親分のアメリカは実は中国べったりなんだよ」。こういう分断工作はいつもある。日本はバカをみないように、アメリカの真意を確かめながら中国に対応すべきでしょうね。 >確かに日本は多摩散人さんが仰る通り、表向き追随しているように見えましょう。しかし、実際には自民党政権はそうでもありません。 その通りです。反中と親中の両方の人材を持っている所が自民党の強みで、私も情勢を見て、中国がもっと立派な国になったら、親中に乗り替えます。 >https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66249440V11C20A1I00000/ >↑日本の米中両属関係を端的に示す事例ですが、菅内閣時代、既に中国主導の自由貿易協定RCEPに調印しています。…以下七行。 具体的な経済協力政策、経済非協力政策について、論じる力は私にはありません。 >http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/372.html >↑こうした構造を転換して中国依存を脱却するには、これまでの中国が成長してきた過程と同くらい人材育成を含めて長い年月をかけなければならないのですが、短期的な企業利益最優先の新自由主義経済から日米が転換しない限り不可能だと思います。…以下二行。 あなたみたいな人の智慧を借りて、長期的に取り組めば可能かも知れません。中国がもっと立派で、世界から尊敬される国になれば、対立する理由はありません。 >結局、アメリカが方針を転換と言ってもポーズだけで根本的な対策にはならないと思います。…以下九行。 日米同盟で、アメリカのポーズだけの反中に騙されて損をするな、漁夫の利を得るのは中国だけだぞというなら、それに注意を払わなければならない。損をしないように注意深く進むしかないでしょう。 >中国は自国企業を政府が管理し、官民一体となる国家資本主義経済で大国となった。 中国流の資本主義の方が日米欧流の資本主義より優れているという意見ですか。これはこれから検証し続けなければならないが、私は、専制政治による資本主義は、やがて行き詰まるのではないかと、漠然と考えています。 (以下9行、核兵器論は省略) >イギリスやフランスみたいになるということです。(多摩散人) >この世界秩序は、第二次世界大戦からですが、これが変わらない限り不可能と思います。 日本が国連の常任理事国になるのは、極論すると、第三次世界大戦が起きて、日本が勝利側に回ると言う事がない限り不可能でしょう。私が言っているのは、日本がアメリカに対して、経済的、軍事的にイギリスやフランスみたいな対等に近い同盟国になるということです。 >イギリスやフランスは緩衝地帯に反露的な東欧諸国という緩衝地帯がありますが、日中は海を隔てがながらも隣国です。 あなたは違いを強調するが、類似を強調すれば、陸続きでなく海で隔てられており、朝鮮半島という緩衝地帯もある。比較は難しい。 >アメリカとしては日本という緩衝地帯ができて願ってもない話でしょうが、果たして、これが本当に日本の国益になるのか再考を推奨します。 日本がアメリカと中国の間、アメリカとソ連の間からから引っ越せないというのは、所与の条件で、変えることが出来ない。あなたが推奨する日中露同盟を作っても、日本は、アメリカと中露の緩衝地帯になる。緩衝地帯とは逆に言うと真ん中、争点ということです。どちらにしても厳しい状況です。しかし、かつてスイスは独仏伊の陸続きの緩衝地帯、東欧は西欧とロシアの陸続きの緩衝地帯だった。日本はかつて米ソの海の中の緩衝地帯、今は米中の海の中の緩衝地帯です。 最後、なにやら分からなくなったが、おなたのお知恵を借りれば、西側の一員としてやっていけるような気がするが…。
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