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◆「陰謀論」の体系化◆
COVID-19 のパンデミック後の社会と経済再建を目的として、2020年6月の世界経済フォーラム(WEF:ダボス会議)で提唱された「グレートリセット」を巡っては語感のイメージも手伝い、「ディープステート」(DS: deep state、闇の政府)と並んでいわゆる陰謀論のキーワードになりつつある。
https://jp.weforum.org/search?query=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88
WEF自身によるグレートリセットに関する記述の抽象性も拍車を掛け、それを巡るネットや書籍に散らばる「陰謀論」は、その類の常ではあるが一貫性が無かったり相互に矛盾していたり、混沌としている。
こうした「陰謀論」は何となく世の中に漂いつつ、表立っては語られないものだが、筆者にはコロナ以降特に未来への不透明感が増しているのが感じられ、それを否定するにせよ肯定するにせよ議論の土台が必要と考え、下記のように一応パズルが合うように体系化し整理を試みた。
なお、この中には、人口の「適正規模」への削減のように一部で公に提唱されているものも含む。
<最終目的>
少数エリートによる世界支配体制の確立と持続
<表の理念>
「環境・社会・経済が持続的に発展する社会の実現」
<大目標>
・国家主権の剝奪と世界政府の樹立
・人口の「適正規模」への削減
・化石エネルギーの消費削減
<手段>
・CO2地球温暖化説の流布と再生可能エネルギーへの転換の促進での天然資源温存
・マイナンバーカード等の社会実装による国民監視強化
・「中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)」への切り替え
・農業、牧畜の規制による食料生産削減
・人口削減への穴埋めとして、AIロボットの開発
・昆虫食の推進によるタブーの破壊と服従性強化
・性教育と性行為規制の低年齢化によるモラル破壊
・所有から共有への移行推奨による統制強化
・感染症の流行とワクチン接種による有無による渡航制限、行動制限と直接的人口削減
・戦争と内戦および社会対立の誘発
・ペドフェリア(小児性愛)犯罪、人肉食等の共犯関係による秘密組織の結束強化
・SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を表看板とした上記各項目への誘導
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%81%E7%B6%9A%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%9B%AE%E6%A8%99
等々
上記の<手段>には、直接的に最終目的や大目標に資するものもあれば、昆虫食のように人類を飼いならすための訓練として変なことをさせる間接的なものも含まれる。また筆者は、CO2地球温暖化説は因果関係が逆だと考えているが、グレートリセット推進者もこれを天然資源温存のための方便として唱えている可能性がある。
◆ディープステートと彼らの世界観◆
「ディープステート(deep state、略称: DS)、または闇の政府」について、Wikipedia日本語版を引くと次の記述がある。「アメリカ合衆国の連邦政府・金融機関・産業界の関係者が秘密のネットワークを組織しており、選挙で選ばれた正当な米国政府と一緒に、あるいはその内部で権力を行使する隠れた政府として機能しているとする陰謀論である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88
最近では、「DSは米国に限らず各国にあり、それが世界的な大DSの傘下にあってその指示の下に動いている」というようなものが陰謀論の主流のようである。
DSについては、インターネットの世界では、それを仕切っているのが、フリーメーソン、イルミナティー、カバール、ユダヤ、ロスチャイルド、ロックフェラー、300人委員会、場合によっては悪い宇宙生命体だったりするのだが、当然ながら少なくとも確証はない。
筆者は、整然と一糸乱れぬ「ディープステート」のような強い結束の組織はないが、一定の方向性の下、それぞれの利益のために結び付く「ディープ互助会」のようなものはあると考える。
また、「グレートリセット」を仕切る大物として、クラウス・シュワブ、ビル・ゲイツ、ジョージ・ソロス、理論的支柱としてユヴァル・ノア・ハラリ等が挙げられているが、彼らに共通する世界観、死生観は、如何様なものだろうか。筆者はそれを以下のように想像してみる。
「無神論、唯物論の立場を取る。そのために地上に永続的な楽園を作りたい。その設計者、構築者としての名を歴史に刻み、自身の記憶と思考パターンは、死後もAIとしてコンピュータ上に残る。それは即ち『意識』と変わらない。そして『創設の父達』として永遠の尊敬を勝ち取る。即ちそれは、神への挑戦、新しい神の創造である」
以上、妄想力で書いた。筆者は、「陰謀論」という言葉を使ったが、事実(陰謀そのもの)と陰謀論の間に「陰謀仮説(conspiracy hypothesis)」が存在するべきと考えており、拙稿をそういったものと捉えて頂き、言論空間(blogosphere)の拡大に資すれば幸いである。
https://agora-web.jp/archives/230411003113.html
佐藤総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
- (加筆最終稿)グレートリセットを巡る「陰謀論」の全体像 佐藤鴻全 2023/5/23 13:11:59
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