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ミャンマー軍が非常事態宣言を延長 その意味は/飯沼智・nhk
2023年02月28日 (火)
飯沼 智 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/480070.html
ミャンマーでクーデターが起きてから2年。軍は今月、非常事態宣言を延長しました。
ミャンマー情勢はこれからどうなっていくのでしょうか。
Q)
軍と民主化を求める人々の対立は依然として続いているようですが、ミャンマー国内はいま、どのような状態になっているのでしょうか。
A)
悪化の一途をたどっています。
弾圧の犠牲者は今月半ばに3000人をこえました。かつて政権を率いていたアウン・サン・スー・チー氏は、非公開の裁判で次々と有罪判決を受けて、刑務所に収監されています。抵抗する側は、一方的な弾圧に耐えかねて、武器を取る人が増えています。
軍は抵抗の激しい地域で、村を焼き討ちにし、空爆も加えています。弾圧や戦闘にともなう避難民は120万人をこえました。
Q)
混乱が収まる見通しはあるのでしょうか。
A)
その見通しは立ちません。
民主化を求める側は徹底的に抵抗する構えです。長年続いてきた軍の支配や政治への関与に、今度こそ終止符を打とうと挑んでいます。
一方の軍は、民主派の政治グループなどをテロ組織に指定し、弾圧を正当化しています。そうしたなかで軍は今月1日、非常事態宣言をさらに半年、延長すると発表しました。
Q)
これはどのよう意味を持つのでしょうか。
A)
軍が、際限なく統治を続けようとする疑いが強まりました。
軍はこれまでも宣言の延長を繰り返し、自らが国を統治する根拠にしてきました。ただ、ミャンマーの憲法は宣言の期間を2年までに限っています。したがって軍は、形ばかりの選挙を行う準備も進めていました。
しかし、選挙などとてもできない激しい抵抗に遭い、独自の憲法解釈で、2年という「たが」を外してしまったわけです。
今後もこの渦に乗じて、混乱の原因を民主派の側になすりつけ、非常事態宣言の延長を繰り返すおそれがあります。事態のさらなる深刻化が懸念されます。
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