http://www.asyura2.com/22/kokusai32/msg/318.html
Tweet |
【時系列】米中間選挙 議会下院で共和党が過半数の獲得確実に/nhk
2022年11月17日 9時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221108/k10013884561000.html
アメリカの中間選挙は野党・共和党が議会下院で過半数の議席を獲得することが確実となり、多数派を奪還する見通しになりました。
中間選挙に関する各地の動きについてタイムライン形式でお伝えします。
(時刻はすべて日本時間で表示しています)
開票速報はこちらから【アメリカ中間選挙2022特設サイト】
17日8:30ごろ ABCテレビ “下院で共和党が過半数確実”
ABCテレビは、野党・共和党が議会下院で過半数の議席を獲得することが確実となり、多数派を奪還する見通しになったと伝えました。
共和党が下院で多数派となるのは4年ぶりです。
一方、議会上院では与党・民主党が主導権を維持する見通しとなっています。
13日11:20 上院で民主党が半数の議席獲得が確実に
議会上院についてABCテレビは、与党・民主党が議会上院で半数の議席を獲得することが確実となり、主導権を維持する見通しになったと伝えました。
激戦となっていた西部ネバダ州で民主党の候補者が当選を確実にし、民主党は定数100議席の半数の50議席を確保する見通しです。
野党・共和党はこれまでに49議席の獲得を確実にしています。
上院ではハリス副大統領が議長を兼務しているため、民主党は半数の50議席を確保すれば事実上の多数派となり、来月6日に最後の1議席をめぐって南部ジョージア州で行われる決選投票の結果を待たずに主導権の維持が確実になりました。
一方、下院では、AP通信はこれまでに▽民主党の203人、▽共和党の211人の当選が確実になったと伝えていますが、いずれも過半数の218議席には届いていません。
共和党が当初予想されていたよりも伸び悩みを見せる中、今後は下院の勝敗の行方が焦点です。
※激戦州※ 【当確】ネバダ州 上院は民主党の現職
ABCテレビは西部・ネバダ州の上院議員選挙について、民主党の現職、キャサリン・コルテスマスト氏の当選が確実になったと伝えました。
コルテスマスト氏は58歳。
ネバダ州の司法長官を務めたあと、2016年に上院議員選挙に初めて立候補して当選し、ヒスパニック系の女性として初めての上院議員となりました。
世界有数の観光地であるラスベガスがあるネバダ州は選挙のたびに有権者の動向が揺れる「スイング・ステート」と呼ばれる州の1つで、2年前の大統領選挙では民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に2ポイントの差で勝利しました。
州の主要産業である観光業や娯楽産業が新型コロナウイルスの影響で打撃を受けましたが、コルテスマスト氏は雇用や経済の活性化を訴え、共和党の新人のアダム・ラクサール氏との接戦を制しました。
【当確】西部アリゾナ州 上院は民主党現職 宇宙飛行士の経歴も
ABCテレビは、西部アリゾナ州の上院議員選挙について、民主党の現職マーク・ケリー氏(58)の当選が確実になったと伝えました。
ケリー氏はアメリカ海軍出身で、1991年の湾岸戦争ではいわゆる「砂漠の嵐作戦」に参加し、その後、NASA=アメリカ航空宇宙局の宇宙飛行士となり、日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんらとともに宇宙での任務にあたった経験もあります。2年前、共和党の重鎮、ジョン・マケイン上院議員が亡くなったことを受けて行われた補欠選挙で初めて当選しました。ケリー氏は、高騰するガソリン価格の引き下げのための税金の一時免除のほか、雇用の創出や人工妊娠中絶の権利の保障などを訴え、民主党の支持者だけでなく幅広い層の支持を獲得し、トランプ前大統領が支持した共和党の新人、ブレイク・マスターズ候補をおさえて、当選を確実にしました。
アリゾナ州は伝統的に共和党の支持基盤ですが、民主党も支持を広げていて、今回も激しい選挙戦が繰り広げられました。
12日4:00 上院選 開票作業続く残り3州の状況は
ABCテレビは、上院では定数100議席のうち、与党・民主党は48議席を確保する一方、野党・共和党は49議席を確保する見通しだと伝えています。またAP通信によりますと、上院の残る3つの州のうち西部の2つの州では郵便投票の集計などが残っているため、開票作業が今も続いています。
日本時間の午前4時現在でそれぞれの候補者の得票率は、ネバダ州では推定の開票率が90%で、民主党の現職は48%、共和党の新人は49%、アリゾナ州では推定の開票率が78%で、民主党の現職は51%、共和党の新人は46%となっています。
また下院についてAP通信は、民主党の194人、共和党の211人の当選が確実になったと伝えていますが、いずれも過半数の218議席には届いておらず上下両院ともに大勢は判明していません。
アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは10日、共和党の獲得議席の見通しについて「220議席ほどだ」として、多数派は確保するものの、事前の予測よりも民主党との議席数の差はわずかになるとした上で、民主党が各地で善戦していることから、大勢判明にはまだ時間がかかる可能性があると伝えています。
共和党内からトランプ前大統領の影響力 疑問視する見方も
アメリカの中間選挙で共和党の獲得議席が当初の予測よりも伸び悩んでいることが伝えられるなか、共和党内からはトランプ前大統領の影響力を疑問視する見方も出ています。
東部ペンシルベニア州は上院議員選挙と知事選挙で結果に注目が集まっていましたが、共和党の候補者はいずれの選挙でも落選が確実となりました。
これについてペンシルベニア州選出のトゥーミー上院議員は、現地メディアの取材に対し「とても残念だ。この結果はトランプ氏が壊滅的な役割を果たしたからだ」と批判しました。
一方、CNNによりますと南部テキサス州選出のネールス下院議員はトランプ氏の支持を受けて今回当選が確実になったものの、ラジオ番組のインタビューの中で「トランプ氏に対して否定的な声が多かった」と述べたということです。
また、前下院議長のライアン氏は現地メディアの取材に対し「トランプ氏が妨げになったと思う。トランプ氏は政治的な問題を引き起こす」と述べて、トランプ氏の存在が中間選挙の結果にマイナスの影響を与えたという見方を示しました。
そのうえで「彼は大統領選挙に向けて立候補すると思うが、最終的には候補者になりえないと思う。われわれは勝ちたい。トランプ氏であれば負ける可能性が高くなる」と述べ、トランプ氏が2年後の大統領選挙で共和党の候補者となることに否定的な見解を示しました。
“アリゾナ州で集計器故障 作業終了まで数日かかる”
ロイター通信は8日、西部アリゾナ州の最も人口が多いマリコパ郡で集計機のおよそ20%が正常に作動しなくなり、投票用紙が読み込めないなどのトラブルが起きたと伝えました。
これについて、トランプ前大統領は8日、SNS上で有権者に対し「たくさんの悪いことが進行中だ。あなたたちを投票から遠ざけたいのだ」などと、根拠を示さずに不正への懸念を訴えました。
マリコパ郡では9日の時点で、およそ40万票が集計されないままで、すべての票の集計作業が終わるまでには、あと数日かかる見通しだということです。
バイデン大統領が“当確”候補者に祝意伝える様子投稿
アメリカの中間選挙は連邦議会の上下両院ともに大勢がまだ判明していませんが、バイデン大統領はすでに当選が確実と報じられている候補者に電話で祝意を伝えていて、自身のツイッターに、その様子をおさめた動画を投稿しています。この中で、バイデン大統領は「おめでとう」と祝意を伝えているほか、候補者から「気分はどうか」と問われ「あなたが勝利したと知って気分がよい」などと述べています。
またバイデン大統領は「これまでの努力が来年実を結ぶ。まだ目に見えて実現していないことがあり、できることもたくさんある」と笑顔で述べていて、今回の結果に満足している様子がうかがえます。現地メディアによりますと、これまでに上院議員選挙に立候補していたワシントン州のマリー氏やオレゴン州のワイデン氏などに祝意を伝えたということです。
11:30 東京市場 株価値下がり“大勢判明せず先行き不透明に”
日経平均株価の午前の終値は前日の終値より325円43銭安い、2万7391円ちょうどでした。市場関係者は「アメリカの中間選挙では、野党の共和党が優勢との観測が出ていたが、予想に反して接戦となり、大勢がいまだに判明していない。このため、政治の先行きへの不透明感からリスクを避けようと多くの銘柄に売り注文が広がっている」と話しています。また東京外国為替市場ではドルを買い戻す動きが出て、円相場は1ドル=146円台前半まで値下がりしています。
これに先立ち、9日のニューヨーク株式市場も、中間選挙の大勢が判明していないことから売り注文が増え、ダウ平均株価の終値は前日に比べて600ドル以上の大幅な値下がりとなりました。
大勢判明に時間かかる理由は“郵便投票の増加”と米メディア
郵便投票は、新型コロナの影響などで利用が定着し、投票状況を分析しているフロリダ大学によりますと、利用者は前回4年前に比べて250万人ほど増加しました。
アメリカの公共ラジオ「NPR」は郵便投票の場合、集計作業に入る前に、封筒に記入された署名の確認や封筒の開封、折られた投票用紙を専用の機械で読み取れるよう「平ら」にしなければならないため時間がかかると伝えています。
また州によっては、投票日までこうした作業に入れないところもあることから、結果的に開票作業の遅れにつながっていると指摘しています。
大接戦 来月に決選投票のジョージア州の人たちは
上院選で大接戦となり、来月、決選投票が行われることになった南部ジョージア州の人たちに聞きました。
州都アトランタで大学に通う女子学生は「ジョージア州は過去にも接戦になった選挙があったので、決選投票が決まったことにはあまり驚いていません。人工妊娠中絶の権利を訴える民主党のワーノック候補にまた投票するつもりです」と話し、24歳の男性は「バイデン政権で犯罪が増えたと感じるので共和党のウォーカー候補に投票しました。来月も投票に行こうと思います」と話していました。
中絶の権利めぐる住民投票 権利求める人たちの意見反映
一部の州では人工妊娠中絶の権利について州の憲法でどう扱うかを問う住民投票も行われ、いずれも中絶の権利を求める人たちの意見が反映される形となりました。
▽住民投票が行われたのは少なくとも全米の4つの州
▽このうち保守層が多い南部ケンタッキー州は中絶を原則として禁止
・今回の住民投票ではさらにケンタッキー州が州の憲法に「中絶の権利を保障しない」と明記すべきかどうか賛否が問われた
・その結果、入れるべきではないという投票が多数に
・アメリカのメディアは今回の結果によってケンタッキー州で中絶が再び認められる可能性があると伝える
▽中西部ミシガン州や西部カリフォルニア州、東部バーモント州でも住民投票の結果、州の憲法で中絶の権利が認められた
“選挙結果に疑念持つ候補者220人以上当選”とNYタイムズ
今回の中間選挙では2年前の大統領選挙で不正があったなどとするトランプ前大統領の主張に賛同する候補者が多く立候補しています。有力紙ニューヨーク・タイムズは9日までに当選が確実となった共和党の上下両院などの候補者のうち、220人以上が不正があったと主張したり、選挙結果に疑問を投げかけたりしている候補者だったと報じています。
このうち下院では180人余り、上院では17人が当選を確実にしたとしています。記事では「2020年の大統領選挙の結果について、うそやデマ、疑念を広めることは多くの共和党候補者にとって勝つために有効な戦略だということが証明された」と指摘。そのうえで「こうした候補者の勝利は選挙懐疑論が一時的な流行ではないことを示すもので、2024年の大統領選挙を前に共和党の主流派に根づいている」としています。
激戦 ネバダ州の人口7割以上占める郡 開票作業は来週までか
激戦州の1つ西部ネバダ州ではラスベガスがあるクラーク郡の担当者が9日、記者会見を開き、開票作業が来週までかかるという見通しを示しました。
発表によりますと8日の投票日に直接投じられた票の集計はほぼ終わった一方、郵便で届いた票の集計が終わっていないということです。さらに12日までに郵便で届く票は受け付けることにしていて担当者は開票作業が来週までかかるという見通しを示しました。
この郡はネバダ州の人口の7割以上を占めていて、アメリカの一部メディアは州全体の結果の判明が遅れる可能性があると伝えています。
【解説】なぜ大勢判明に遅れ?
A.(ワシントン支局・渡辺公介記者)
▽1つは共和党が予想に反して苦戦し各地で接戦となっているからです。ABCテレビなどが行った出口調査によりますと、無党派層のうち「民主党候補に投票した」と答えた人の割合は49%で「共和党候補に投票した」と答えた人の47%を上回りました。共和党が無党派層を十分には取り込めなかったことがうかがえます。
▽もう1つは新型コロナの影響などで定着した郵便投票の利用者の増加です。全米の投票状況を分析している大学のまとめによりますと、今回、郵便投票を利用した人は前回4年前に比べ250万人ほど増加しました。郵便投票は署名の確認などが必要で集計作業に時間がかかっているとみられます。
【解説】今後の焦点は?
▽共和党が議会下院の多数派を4年ぶりに奪還するかどうかが今後の焦点です。議会の上下両院のいずれかでも共和党が主導権を握ればバイデン大統領は議会の協力を得られず、政権運営が難しくなることが予想されます。
▽一方、上院についてはジョージア州が決選投票になったことで、残りの州の結果次第では大勢が判明するのは来月まで持ち越される可能性が出ています。
▽さらに、トランプ前大統領の動向にも注目です。トランプ氏は今回の選挙で多くの共和党の候補者を支持し、選挙の結果はトランプ氏の党内での影響力や有権者からの支持をはかる試金石になると見られています。共和党の予想外の苦戦ぶりがどのような影響を与えるのかが焦点です。
上院は民主・共和48議席ずつ 残り4議席
投票日から一夜が明けましたが、連邦議会の上院、下院ともに大勢は判明していません。
【上院】
アメリカのABCテレビは、改選されない議席も合わせて
▽与党・民主党と野党・共和党がそれぞれ48議席を確保する見通しだと伝えています。上院の残る4議席のうち3つは激戦州で、依然として激しい競り合いが続いています。
【下院】
AP通信は、
▽民主党の候補者182人と
▽共和党の候補者206人の
当選が確実になったとしています。
下院では共和党がリードしていますが主要メディアは共和党に当初、予想されていたほどの勢いはみられないとしていて、大勢判明には至っていません。
主要メディアは大勢の判明には時間がかかる可能性があると伝えています。
トランプ前大統領「多少、期待外れも大勝利」
「きのうの選挙はいくつかの点では、多少、期待外れだったが、個人的には大勝利だった。これ以上の結果を収めた人はこれまでいないだろう」
投票日から一夜が明けた9日、トランプ前大統領はソーシャルメディアへこう投稿し、みずからが支持した候補者が相次いで勝利したという認識を示しました。
一方、アメリカの複数のメディアはトランプ氏が共和党の予想外の苦戦ぶりに激怒していたと報じていて、このうちCNNテレビはトランプ氏の顧問の話として、トランプ氏が「憤慨し、どなり散らしていた」などと伝えています。
今回の中間選挙でトランプ氏は上下両院などで多くの共和党の候補者を支持しましたが、激戦州の東部ニューハンプシャー州やペンシルベニア州などでこうした候補者が落選し、アメリカのメディアからは「トランプ氏にとってとても悪い夜になった」などといった論評が出ています。
2年後の大統領選挙に意欲を示しているトランプ氏は「来週15日に重大な発表を行う」と明らかにしていますが、中間選挙の結果を踏まえてどのような表明を行うのか注目が集まっています。
10日6:00すぎ バイデン大統領「民主主義によい1日だった」
「きのうは民主主義にとってよい1日だった。私たちの民主主義はここ数年、試練にさらされてきたが、有権者はその1票によって声を上げ民主主義こそが私たちを体現するものであると改めて証明した」
アメリカのバイデン大統領は中間選挙から一夜明けた現地時間9日ホワイトハウスで会見し、このように述べて、選挙の大勢こそ判明していないものの現時点の選挙結果を前向きに捉えているとの認識を示しました。
そのうえで「選挙の最終結果がどうなろうと、これだけは言っておきたい。私は共和党と協力していく用意がある。アメリカ国民は共和党にも私と協力していくことを期待しているということを明確にしたと思う」と述べました。
10日4:00すぎ 激戦州ジョージア、来月6日に決選投票へ
日本時間の10日午前4時すぎから記者会見を開いたジョージア州の州務長官。上院選挙ではどちらの候補も有効投票の過半数の票を獲得しなかったことから、来月6日に決選投票を行うと発表しました。
上院はジョージア州を含めて4議席の結果が判明しておらず、主要メディアは大勢が明らかになるまでには時間がかかる可能性があると伝えています。
10日3:45 激戦ジョージア州 州務長官が会見予定 メディア集まる
大接戦となっている南部ジョージア州。一夜明けてもまだ開票作業が続くなか、選挙の実務を取りしきる州務長官が記者会見を開くというリリースが。
このあと日本時間の10日午前4時から始まる会見を取材しようと、多くのメディアが集まっています。
10日2:00 激戦州ジョージア 一夜明けても開票続く
上院の民主党と共和党の候補者の得票率が49%で並び、大接戦となっている南部ジョージア州。投票終了から一夜明けても開票作業が続いています。
州都アトランタに隣接するコブ郡。建物の中での取材は許可されませんでしたが、選挙管理委員会によりますと、海外在住の有権者と軍関係者の票の集計が続いているということで、中では職員が作業にあたっている様子が見られました。
※激戦州※【当確】ウィスコンシン州 上院は共和党現職
ABCテレビは中西部ウィスコンシン州の上院議員選挙について、共和党の現職、ロン・ジョンソン氏(67)の当選が確実になったと伝えました。
ジョンソン氏は、プラスチック製造会社での勤務などを経て2010年に上院議員に初当選しました。今回はトランプ前大統領の支持を受けて3期目を目指し、民主党の新人のマンデラ・バーンズ氏と議席を争いました。ジョンソン氏は記録的なインフレは民主党のバイデン政権の責任だと批判し、人工妊娠中絶に反対するほか、農業振興や医療制度改革などを訴え、激しい選挙戦の末、バーンズ氏を抑えて再選を果たしました。
ウィスコンシン州は人口はおよそ590万人。白人がおよそ80%を、黒人がおよそ7%を占めています。かつて重工業が盛んだった「ラストベルト=さびついた工業地帯」と呼ばれる地域にあり、現在も電子機器などの製造業が経済の柱となっています。
民主党の地盤とされてきましたが近年は民主党と共和党の勢力がきっ抗し、2016年の大統領選挙では共和党のトランプ前大統領が、また2020年の大統領選挙ではバイデン氏が僅差で勝利しました。
【解説】いまだに大勢判明しないのはなぜ?
Q.上下両院とも、いまだ大勢判明しない状況をどうみますか?
A.(ワシントン支局・高木支局長)
▽「共和党が勝ちきれなかった」と言えます。
中間選挙は歴史的に見て、現職大統領の政党、すなわち今回で言えば民主党に厳しい結果が出て当然の選挙で、もともと共和党に有利でした。さらに記録的なインフレで多くの有権者がバイデン政権の経済政策に不満を抱いていたことを考えれば、共和党は「大勝」してもおかしくない選挙で、民主党の善戦を許してしまったと言えると思います。
▽民主党の善戦の理由のひとつは、人工妊娠中絶をめぐる女性や若者の怒りをうまく勢いに変えたこと。さらに、トランプ氏の支持者が選挙結果を認めないことなどを捉えて「民主主義そのものが問われる選挙だ」と位置づけ、有権者に選択を迫ったことが機能したということもありそうです。
▽また、8日夜、開票が始まってすぐ共和党候補の勝利ばかりが伝えられた時点で「すばらしい夜だ」と述べていたトランプ前大統領にとっては、想定外の苦戦となったはずです。来週にも2年後の大統領選挙への立候補を表明するとの見方が広がっていますが、必ずしも勢いを得られたとは言えそうにありません。
19:00 上院は残り5議席 各州の開票状況は
5州のうち激戦となっている▽ネバダ州▽ジョージア州▽ウィスコンシン州▽アリゾナ州の4州の状況です。
このうちジョージア州では、有効投票の過半数の票を獲得する候補者がいない場合は来月6日に決選投票が行われることになっています。このためまだ結果が分かっていない州の状況によっては、上院の大勢の判明が大幅にずれ込む可能性も出てきています。
【解説】なぜ民主・共和両党がここまで競り合う展開に?
Q.今回の選挙、民主党と共和党がなぜここまで競り合う展開となったのか。
A.(ワシントン支局:有岡記者)
混戦が続いている背景には、民主党が人工妊娠中絶の権利の擁護や「民主主義への脅威」といった問題を訴えたことで、当初考えられていたよりも支持を広げたことがあるとみられます。
今回の選挙戦では記録的なインフレなどはバイデン政権の失政によるものだとして共和党が攻勢を強めていましたが、アメリカのABCテレビなどの出口調査によりますと、最も関心の高い政策について「インフレ」と答えた人が32%と最も多かった一方、次いで多かった「人工妊娠中絶」と答えた人も27%にのぼりました。中絶の権利が否定されることへの怒りや不安が民主党への投票を後押しした可能性があります。
また、バイデン大統領は、おととしの大統領選挙の結果を受け入れていないトランプ前大統領が今回の選挙でも多数の共和党の候補者を支援していることから「民主主義を守るための選挙だ」だと訴えてきました。
バイデン政権への不満はあったとしても、こうした問題を重視して民主党支持に回った有権者の存在が共和党が思ったよりも支持を伸ばせていない要因となった可能性があります。
18:00 開票状況 下院 民主168 共和199 残り68議席
17:00 円相場は145円台に “中間選挙結果見極める動き”
午後5時時点の円相場は8日と比べて1円22銭、円高ドル安の1ドル=145円50銭から53銭となっています。ユーロに対しては、8日と比べて27銭円高ユーロ安の1ユーロ=146円45銭から49銭となっています。ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0064から65ドルでした。
市場関係者は「アメリカの中間選挙の結果を見極めようと、いったん手持ちのドルを売る動きが広がった。一方で、日本時間の10日夜にアメリカで消費者物価指数が発表されるのを前に、取り引きを控える投資家も多かった」と話しています。
現地報道“大勢判明には時間 忍耐が必要だ”
アメリカの中間選挙についてABCテレビは、番組のなかで「選挙の大勢が判明するには時間がかかるため忍耐が必要だ。きょうは分からないまま眠りにつくだろう」と話しました。
また有力紙ワシントン・ポストは「郵便での投票や不在者投票の票を数えるのに時間がかかることや、接戦の州では票の数え直しや決選投票が考えられる。上院、下院、州知事のすべての結果が出るには1週間以上かかる可能性がある」と指摘しています。
このほかニューヨークタイムズも、2年前の大統領選挙ではすべての結果が確定するのに2週間かかっていることをあげ、「今回もいくつか同じ状況がある」と指摘しています。
16:00すぎ 松野官房長官 “今後もバイデン政権と連携”
松野官房長官は午後の記者会見で「アメリカ国内の選挙に関わる事項にコメントすることは基本的に控えたいが、日米同盟は揺るぎがなく、その重要性は民主党か共和党かを問わず共通の認識が存在している。選挙の結果が日米関係の重要性に影響を及ぼすことはない」と述べました。そのうえで「今後ともバイデン政権と連携して日米同盟の抑止力、対処力の一層の強化に取り組むとともに『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、地域の経済秩序の構築を含む幅広い分野で2国間関係をさらに深化させていく考えだ」と述べました。
※激戦州※オハイオ州で当確の共和党候補 トランプ氏言及なし
激戦州の1つ、オハイオ州の上院選で、民主党のライアン氏を破って初めての当選を確実にした共和党のバンス氏が勝利演説を行いました。
今回の選挙でトランプ前大統領の支援を受けたバンス氏。演説では支援者に感謝のことばを述べましたが、前日にオハイオ州に入って応援演説まで行ったトランプ氏への言及はありませんでした。バンス氏はもともと“反トランプ”とみられていましたが、今回の選挙ではトランプ氏支持に転じ、支援をとりつけていました。
16:00 開票状況 上院 民主48 共和47(非改選含む)残5
16:00 開票状況 下院 民主162 共和192 残り81議席
15:15 ※激戦州※ペンシルベニア州の民主党候補が勝利演説
激戦州の1つ東部ペンシルベニア州で当選確実となった民主党のフェターマン氏は現地時間の9日午前1時15分すぎ、支持者の前で勝利演説を行いました。
フェターマン氏は「ペンシルベニアのすべてのコミュニティーの未来のために選挙戦をたたかい、女性の人工妊娠中絶の権利を守るために走り続けてきたことを誇りに思っている。生活賃金を引き上げ労働組合のために戦っていく。民主主義のために立ち上がり決してペンシルベニアの人々を落胆させはしない」と述べました。
現地報道“共和党に当初予想されていたほどの勢いみられず”
下院では共和党が民主党をリードしていますが上院は接戦となっており、アメリカの主要メディアは共和党に当初予想されていたほどの勢いはみられないと伝えています。
このほか、共和党の重鎮のグラム上院議員もアメリカメディアのインタビューで「共和党に大きな波が来ていないことは確かだが、下院で過半数を取れれば共和党にとってはよい夜になる」として、期待していたほどの勢いは共和党にみられないという見方を示しました。
またABCテレビによりますと、民主党のペロシ下院議長は「民主党の下院議員や候補者が全米で、期待された以上の前進をしていることはあきらかだ」とコメントし、民主党の候補者が選挙前の予想に反して善戦しているとしています。
※激戦州※ ジョージア州のようすは
民主党のワーノック候補の支援者の集会は日本時間の午前9時から始まり、当選確実が出るのを信じて、多くの支援者が開票の行方を見守っています。会場にいた支援者の1人は「トランプ前大統領が推している対立候補には政策のアイデアがない。トランプ氏のせいで、アメリカの民主主義は危機を迎えている」と訴えていました。
一方、共和党の支持者の集会には200人近くの人が集まり、開票の行方を見守っていましたが、激戦ともあってなかなか開票結果が出ず、日本時間午後1時には解散。支持者たちは「もう寝るけど、必ず共和党が勝つ」と口々に言いながら、候補者の当選を信じて会場をあとにしていました。
【当確】ハワイ州 上院 民主党現職
ABCテレビはハワイ州の上院議員選挙について、民主党の現職ブライアン・シャッツ氏(50)の当選が確実になったと伝えました。
シャッツ氏はハワイ州の副知事などを経て、2012年に現職の上院議員の死去にともない知事によって後任に任命され、今回3回目の当選を目指して、共和党の新人のボブ・マクダーモット氏と議席を争ったシャッツ氏は、連邦予算をハワイ州に振り向けることや、気候変動対策の充実を訴え、新人のマクダーモット氏を抑えて3回目の当選を確実にしました。
ハワイ州は人口140万余り、民主党の地盤で、2年前の大統領選挙でも民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に30ポイント近くの大差をつけて勝利しています。
【当確】西部ユタ州 上院 共和党現職
ABCテレビは西部ユタ州の上院議員選挙について、共和党の現職、マイク・リー氏(51)の当選が確実になったと伝えました。
リー氏は弁護士として活動したあと、2010年に上院議員に当選し、今回、トランプ前大統領の支持を受け、3期目を目指して無所属で新人のエバン・マクマリン氏と議席を争いました。この州で、民主党が候補者の擁立を見送るなか、リー氏は銃規制への反対や医療制度改革などを訴えて新人のマクマリン氏を抑え、再選を果たしました。
ユタ州は人口は330万人余りで白人が77%を占めています。またキリスト教の一派、モルモン教徒を信仰する人が人口のおよそ60%以上を占めています。保守的な土地柄で知られ、大統領選挙では1968年以降、共和党の候補者が勝利し続けています。2020年の大統領選挙でもトランプ氏がおよそ20ポイントの大差で勝利しています。
※激戦州※【当確】ペンシルベニア州 上院は民主党新人
ABCテレビは、激戦州の1つ、東部ペンシルベニア州の上院議員選挙について、民主党の新人のジョン・フェターマン氏(53)の当選が確実になったと伝えました。
ジョン・フェターマン氏は保険会社での勤務を経て、ピッツバーグ近郊の自治体のトップを13年間務めたあと、今は州の副知事を務めています。フェターマン氏は、国内生産の強化や人工妊娠中絶の権利の保障などを訴えました。フェターマン氏は民主党の支持者だけでなく幅広い層に支持を広げ、共和党の新人でトランプ氏が支持したメフメト・オズ候補をおさえて当選を確実にしました。
ペンシルベニア州は2016年の大統領選挙ではトランプ氏が勝利しましたが前回はバイデン大統領が勝利していて、両氏が相次いで現地入りし、激しい選挙戦が繰り広げられましたが、今回の中間選挙は民主党が上院議員選と知事選で勝利することが確実となりました。
14:45 下院は民主140 共和176 残り119議席
【当確】注目のペンシルベニア州 知事選は民主党新人
ABCテレビは、東部ペンシルベニア州の知事選挙について、民主党の新人のジョシュ・シャピロ氏(49)の当選が確実になったと伝えました。
シャピロ氏は州議会議員を経て、2017年から州司法長官を務めています。今回の選挙ではインフラへの投資や技術革新を促すことによる雇用の創出などを訴えていたほか、対立候補で共和党のマストリアーノ氏が前回の大統領選挙を不正だったと主張していることなどについて批判し、トランプ前大統領が支持するダグ・マストリアーノ候補をおさえて当選を確実にしました。
ペンシルベニア州は1992年以降、大統領選挙では民主党の候補が勝利していましたが、2016年は僅差でトランプ氏が、前回2020年の選挙ではバイデン大統領が勝利した激戦州の1つです。
14:00 開票状況 上院の当確は民主10 共和17 残り8議席
ミシガン州では人工妊娠中絶の権利めぐる住民投票も
中間選挙の投票に加えて、人工妊娠中絶の権利を州の憲法に盛り込むこむかどうかについて住民投票が行われている中西部のミシガン州。女性の人工妊娠中絶の権利擁護を訴える民主党支持者の集会では、住民投票の開票状況を見守っていて、中間選挙の候補者が登壇し「女性が自分の体について決定する権利を何としても守らなければなりません」と呼びかけると、会場から大きな歓声と拍手が沸き起こりました。
【当確】西部ワシントン州 民主党現職が6回目の当選確実
ABCテレビは西部・ワシントン州の上院議員選挙について、民主党の現職、パティー・マリー氏(72)の当選が確実になったと伝えました。
マリー氏は環境や教育問題にかかわるロビー活動に携わったあと、ワシントン州の州議会議員となり、1992年の上院議員選挙で初当選してからは、民主党内や議会で要職を歴任しました。今回6期目を目指し、共和党の新人、ティファニー・スマイリー氏と議席を争ったマリー氏は、新型コロナウイ
ワシントン州は、人口はおよそ770万人で、白人が70%近くを占めています。比較的、リベラルな考えを持つ人が多いとされ、大統領選挙では1988年以降、民主党の候補が毎回勝っていて、2年前の大統領選挙でもバイデン氏がトランプ氏に20ポイント近くの差をつけて勝利しています。
【当確】西部オレゴン州 上院 民主党現職
ABCテレビは西部・オレゴン州の上院議員選挙について、民主党の現職、ロン・ワイデン氏(73)の当選が確実になったと伝えました。
ワイデン氏は15年間下院議員を務めたあと、1996年から上院議員を務めています。今回は共和党の新人、ジョーレイ・パーキンス氏と議席を争ったワイデン氏は、選挙戦で新型コロナウイルスの感染拡大によって影響を受けた雇用や医療政策に力を入れてきたことをアピールするなどして当選を確実にしました。
オレゴン州は太平洋に面し州のほぼ半分が森林で、木材産業が盛んです。最近は、大手半導体メーカーも多く進出しています。オレゴン州は、隣接するカリフォルニア州やワシントン州とともにリベラルな気風で知られる民主党の強固な地盤で、2020年の大統領選挙でも16ポイントの差をつけて民主党のバイデン氏が勝利しました。
※激戦州※【当確】南部ノースカロライナ州 上院 共和党新人
ABCテレビは南部ノースカロライナ州の上院議員選挙について共和党の新人、テッド・バッド氏(51)の当選が確実になったと伝えました。
バッド氏はアメリカ議会の下院議員を2016年から3期務め、今回、上院議員選挙に立候補していました。トランプ前大統領から支持を受けるバッド氏は銃規制強化への反対や人工妊娠中絶に反対する政策などを訴えてきました。接戦が伝えられる中、ノースカロライナ州でバッド氏は州の最高裁判所の前長官で民主党の新人のシェリー・ビーズリー氏との選挙戦を制し、初めての当選を果たしました。
ノースカロライナ州は人口およそ1055万人、白人が61%、黒人が22%を占める伝統的に共和党の強い保守の地盤です。しかし2020年の大統領選挙ではトランプ氏が勝利したものの1ポイント差、7万票余りの接戦となっていて激戦州として注目を集めていました。
【当確】東部コネティカット州 上院 民主党現職
ABCテレビは東部コネティカット州の上院議員選挙について、民主党の現職、リチャード・ブルーメンソール氏(76)の当選が確実になったと伝えました。
ブルーメンソール氏はコネティカット州で検事や州の司法長官を務めたのち2010年の上院議員選挙で初めての当選を果たしました。今回の選挙で3期目を目指し共和党の新人、レオラ・リビー氏と議席を争ったブルーメンソール氏は気候変動対策や大企業に対する規制を強化することなどを訴えて民主党の支持層の票を固め3期目の当選を確実にしました。
コネティカット州は伝統的に民主党の地盤で、2020年の大統領選挙でも民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に20ポイントの大差をつけて圧勝しています。
【当確】西部アイダホ州 上院 共和党現職
ABCテレビは西部アイダホ州の上院議員選挙について共和党の現職マイク・クレイポー氏(71)の当選が確実になったと伝えました。
クレイポー氏はアイダホ州の州議会議員などを経て、1999年から上院議員を務めています。今回、トランプ前大統領の支持を受け民主党の新人デビッド・ロス氏と議席を争ったクレイポー氏は、原子力発電の推進や銃規制への反対などを訴え、5回目の当選を確実にしました。
カナダと国境を接し、特産のジャガイモの生産をはじめ、農業が盛んなアイダホ州は、伝統的に共和党の強固な支持基盤で、1968年以降、大統領選挙では民主党の候補者が勝利したことはなく、2年前の大統領選挙でも共和党のトランプ氏が民主党のバイデン氏に31ポイントの大差で勝利しました。
【当確】カリフォルニア州 上院 民主党現職
ABCテレビは西部・カリフォルニア州の上院議員選挙について、民主党の現職、アレックス・パディラ氏(49)の当選が確実になったと伝えました。
パディラ氏はメキシコ移民の2世で、カリフォルニア州の州議会議員や州務長官などを経て、去年、2021年からは副大統領に就任したカマラ・ハリス氏の後任として上院議員を務めています。今回、共和党の新人、マーク・モイジャー氏と議席を争ったパディラ氏は、カリフォルニア州独自の車の排気ガス規制など環境対策での実績を訴えたほか、移民の権利の拡充などに取り組む姿勢を強調し当選を確実にしました。
カリフォルニア州は、太平洋に面した南北に長い州で、人口は全米で最も多いおよそ3920万人です。メキシコと国境を接していて、人口のおよそ40%をヒスパニック系が占めるほか、白人が35%、日系人などアジア系も16%にのぼるなど、多様な人種が暮らしています。民主党の強力な地盤で、2年前の大統領選挙では民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に30ポイント近い大差をつけて勝利しました。
13:15 激戦州の状況は ペンシルベニアは“開票に数日”か
激戦州8州のうち、民主党は東部ニューハンプシャー州でハッサン氏が、共和党は中西部オハイオ州でバンス氏がそれぞれ当選を確実にしました。
またジョージア州は、仮に得票率が50%を超える候補者が出なかった場合、12月6日に決選投票が行われることになっています。
ペンシルベニア州は選挙管理委員会が、期日前投票の開票作業に時間を要するとして、開票に数日かかるという見通しを示していて、両党の競り合いが続けば、投票日の夜に上院の大勢が判明しない可能性があります。
13:00 開票状況 上院の当確は民主7 共和16
アメリカABCテレビは、これまでに上院で当選が確実となったのは与党・民主党が7人、野党・共和党が16人となり、改選されない議席も合わせて民主党が43議席、共和党が45議席をそれぞれ確保する見通しだと伝えました。
※激戦州※【当確】オハイオ州 上院 38歳の共和党新人
ABCテレビは中西部オハイオ州の上院議員選挙について、共和党の新人、J・D・バンス氏(38)の当選が確実になったと伝えました。
バンス氏はイラク戦争に従軍した経歴や投資家としてのキャリアを持ちみずからの経験をもとに「ラストベルト=さびついた工業地帯」の白人の労働者層の実像を描いてベストセラーになった「ヒルビリー・エレジー」の著者としても知られています。バンス氏はかつてはトランプ氏を批判していましたが、立候補にあたり過去の発言を撤回してトランプ氏の支持を得て共和党の予備選挙を勝ち抜きました。選挙戦では対中関税の強化や海外に移転した製造拠点を州内に戻すこと、などを訴えてきました。バンス氏は民主党で下院議員を10期務めたティム・ライアン氏を破り初めての当選を確実にしました。
オハイオ州は人口およそ1178万人で白人が77%、黒人が13%を占めかつて重工業が盛んだったラストベルトの一部です。民主党と共和党の勢力がきっ抗し無党派層も多いとされ大統領選挙のたびに結果が変わる「スイングステート」として知られています。
【当確】東部ニューハンプシャー州 民主党現職
ABCテレビは東部ニューハンプシャー州の上院議員選挙について、民主党の現職、マギー・ハッサン氏(64)の当選が確実になったと伝えました。
ハッサン氏は弁護士で、2013年からニューハンプシャー州知事を務め、その後2016年に上院議員に初当選しました。ハッサン氏は選挙戦で、アメリカ軍兵士の給与の増額のほか、インフラ施設の充実やサイバーセキュリティーの強化などを訴えました。その結果、民主党の支持層を固め、共和党の新人、ドナルド・ボルダック氏をおさえて、2回目の当選を確実にしました。
ニューハンプシャー州はもともとリベラルな土地柄として知られていますが、近年はさらに民主党への支持が強まり、2020年の大統領選挙では7ポイント以上の差をつけてバイデン大統領がトランプ氏に勝利していて、今回の上院議員選挙も民主党の候補が勝利しました。
【当確】中西部アイオワ州 上院 89歳の共和党現職
ABCテレビは中西部のアイオワ州の上院議員選挙について共和党の現職チャック・グラスリー氏(89)の当選が確実になったと伝えました。
グラスリー氏は家業の農家を続けるかたわら、1980年の初当選以降、上院議員を7期にわたって務めている最年長の共和党の上院議員です。過去にはトランプ前大統領の発言を批判するなど、トランプ氏と距離を置いていた時期もありましたが今回の中間選挙に向けてトランプ氏の支持を受けました。選挙戦ではバイデン政権が取り組むインフレ対策や移民の受け入れを強く批判して支持層を固め8期目の当選を確実にしました。
アイオワ州の人口はおよそ319万人、白人が84%を占めていて、大統領選挙では選挙のたびに結果が変わる「スイングステート」として知られています。
【当確】中西部ミズーリ州 上院 共和党新人
ABCテレビは中西部・ミズーリ州の上院議員選挙について、共和党の新人、エリック・シュミット氏(47)の当選が確実になったと伝えました。
シュミット氏は弁護士で、2019年からミズーリ州の司法長官を務めています。今回トランプ前大統領から支持を受けたシュミット氏は、選挙戦でバイデン政権の経済政策などへの批判を強める戦略をとりました。その結果、保守層を固め、民主党のトゥルーディー・ブッシュ・バレンタイン氏をおさえて、初めての当選を確実にしました。
ミズーリ州は近年は共和党への支持が強く、2020年の大統領選挙では共和党のトランプ氏が民主党のバイデン氏におよそ16ポイントの差をつけて勝利していて、今回も共和党の候補の勝利となりました。
【当確】中西部イリノイ州 上院 民主党現職
ABCテレビは中西部・イリノイ州の上院議員選挙について、民主党の現職のタミー・ダックワース氏(54)の当選が確実になったと伝えました。
タミー・ダックワース氏はタイ出身のアジア系アメリカ人で、イラク戦争でヘリコプターの操縦士として従軍し、退役したあとは退役軍人の待遇改善に取り組みました。下院議員を経て2016年に上院議員に初当選し、バイデン大統領の副大統領候補としても注目を集めました。ダックワース氏は銃規制の強化や移民の受け入れの推進のほか、人工妊娠中絶の権利の保障を訴えてきました。
イリノイ州は伝統的に民主党基盤で、ダックワース氏は民主党の支持者の票を固め、共和党の新人のキャシー・サルビー候補をおさえて当選を確実にしました。
【当確】ルイジアナ州 上院 共和党現職
ABCテレビは、南部・ルイジアナ州の上院議員選挙について、共和党の現職、ジョン・ケネディ氏(70)の当選が確実になったと伝えました。
ジョン・ケネディ氏は弁護士で、ルイジアナ州の州財務官を5期務めたあと、2016年に上院議員に初めて当選しました。トランプ前大統領の支持を受けたケネディ氏は選挙戦で「アメリカ第一主義」を掲げ、インフレ対策や雇用の創出を訴えたほか、人工妊娠中絶の権利には反対の立場を訴えました。その結果、共和党支持者の票を固め、民主党の新人をおさえて、2回目の当選を確実にしました。
ルイジアナ州では2000年以降のすべての大統領選挙で共和党の候補が勝利していて、今回の上院議員選挙でも共和党の候補が勝利しました。
12:30 連邦議会下院の開票状況は 民主55 共和98
12:00すぎ トランプ氏がフロリダ州で演説
トランプ前大統領は南部フロリダ州の邸宅「マー・アー・ラゴ」で、集まった人たちを前に演説を行い「すばらしい夜だ。フェイクニュースのメディア関係はわれわれが大負けするのを期待しているのだろうが、それは起きない」と述べたうえで、みずからが支持した候補者たちが相次いで中間選挙で勝利していると強調しました。
11:30 東京市場 株価と為替 中間選挙結果見極める動きも
9日の東京株式市場はアメリカの中間選挙の開票が進む中、情勢を見極めようと積極的な取り引きを控える投資家が多く、株価は小幅な値動きとなっています。日経平均株価、午前の終値は前日の終値より44円95銭安い、2万7827円16銭でした。
市場関係者は「中間選挙の結果によっては、バイデン政権の経済政策が変更を迫られる可能性があり、東京市場では選挙の結果を見極めようと、様子見のムードが広がっている」と話しています。
また東京外国為替市場は中間選挙の開票が進む中、結果を見極めようといったんドルを売って円を買う動きが出たことなどから、円相場は値上がりし1ドル=145円台で取り引きされています。
11:30 これまでの開票状況 上院の当確は民主4 共和11
アメリカABCテレビは、これまでに上院で当選が確実となったのは与党・民主党が4人、野党・共和党が11人となり、改選されない議席も合わせて民主党と共和党がそれぞれ40議席を確保する見通しだと伝えました。
民主党は西部コロラド州や東部メリーランド州、共和党は南部アーカンソー州や中西部ノースダコタ州などでそれぞれ候補者が当選を確実にしています。一方、AP通信は、下院では民主党の候補者47人と共和党の候補者83人の当選が確実になったと伝えています。
仮に、民主党が上下両院のいずれかでも主導権を失うことになれば、バイデン政権や民主党が推進する法案や予算案が議会で通りにくくなることが予想され、バイデン大統領は残り2年の任期中、難しい政権運営を迫られることになります。
【当確】西部コロラド州 上院 民主党現職
ABCテレビは西部コロラド州の上院議員選挙で、民主党の現職マイケル・ベネット氏(75)の当選が確実になったと伝えました。
ベネット氏は2009年からコロラド州選出の上院議員を務めています。今回の選挙戦では教育制度の向上や気候変動対策などを訴えて、共和党の新人のジョー・オデー氏を破り3回目の当選を確実にしました
コロラド州は伝統的に共和党の支持が厚い州でしたが、民主党の支持者が増えていて、2020年の大統領選挙では民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に13ポイントの差をつけて勝利しています。
【当確】東部メリーランド州 上院 民主党現職
ABCテレビは東部メリーランド州の上院議員選挙について、民主党の現職、クリス・バンホーレン氏(63)の当選が確実になったと伝えました。
バンホーレン氏は州議会議員やメリーランド州選出の下院議員を務めたあと、2016年に上院議員に当選しました。今回の選挙戦では、寛容な移民政策や銃規制の強化、それに環境保護などを訴えてリベラル層を固め、チェーフィー氏をおさえて2回目の当選を確実にしました。
メリーランド州は伝統的に民主党の強い地盤とされ、2020年の大統領選挙でも民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に30ポイント余りの大差を付けて勝利していて、今回の上院議員選挙も民主党候補の勝利となりました。
【当確】中西部ノースダコタ州 上院 共和党現職
ABCテレビは中西部ノースダコタ州の上院議員選挙について、共和党の現職、ジョン・ホーベン氏(65)の当選が確実になったと伝えました。
ホーベン氏は銀行のCEOやノースダコタ州知事などを経て2010年に上院議員に当選しました。今回、トランプ前大統領の支持を受けて3期目を目指し、民主党の新人、カトリーナ・クリスチャンセン氏と議席を争いました。ホーベン氏はインフレが進む中、規制緩和によりエネルギー価格を低下させることなどを訴え、新人のクリスチャンセン氏を抑えて再選を果たしました。
ノースダコタ州は人口は77万人余り。白人がおよそ83%を占めています。農業や畜産業が盛んなほか、油田開発でエネルギー産業が経済の中心になっています。伝統的に共和党が強い地域で、1968年以降の大統領選挙ではすべて共和党の候補者が勝利しています。前回の大統領選挙でもトランプ氏が30ポイント以上の大差で勝利してました。
【当確】東部ニューヨーク州 上院 民主党現職
ABCテレビは東部ニューヨーク州の上院議員選挙について民主党の現職、チャック・シューマー氏(71)の当選が確実になったと伝えました。
シューマー氏はニューヨーク州議会の議員やアメリカ議会の下院議員を歴任したのち、1998年に上院議員選挙に初めて立候補して当選し、現在は民主党上院の院内総務を務めています。今回の選挙戦では5期目の当選を目指して共和党の新人のジョー・ピニオン氏と議席を争いました。シューマー氏は経済対策による雇用の確保など、長年の議員活動の実績をアピールして支持を固め、5期目の当選を確実にしました。
人口およそ1983万人でアメリカ最大の都市、ニューヨーク市のあるニューヨーク州は白人が54%、ヒスパニックが19%、黒人が17%、アジア系が9%と多様な人種を抱えていて、伝統的に民主党の強固な地盤となっています。
【当確】中西部カンザス州 上院 共和党現職
ABCテレビは、中西部カンザス州の上院議員選挙について、共和党の現職、ジェリー・モラン氏(68)の当選が確実になったと伝えました。
モラン氏は銀行員を経て、下院議員を7期務めたあと2010年に上院議員に初めて当選しました。今回、トランプ前大統領の支持を受けたモラン氏は選挙戦で人工妊娠中絶への反対や不法移民対策の厳格化などを訴えました。その結果、共和党の支持者の票を固め、民主党の新人のマーク・ホランド候補をおさえて当選を確実にしました。
カンザス州は共和党の強固な地盤ですが、ことし8月に州の憲法から人工妊娠中絶の権利を保障する文言を削除するかどうかを問う住民投票が行われた際には、権利が維持されることになったことで注目を集めました。
【当確】中西部サウスダコタ州 上院 共和党現職
ABCテレビは中西部サウスダコタ州の上院議員選挙について、共和党の現職、ジョン・スーン氏(61)の当選が確実になったと伝えました。
スーン氏はサウスダコタ州で共和党の事務局長や下院議員を務めたのち、2004年に上院議員に始めて当選しました。今回の選挙戦では4期目の当選を目指して民主党の新人のブライアン・ベングス氏と議席を争い、サウスダコタ州の主要産業である農業や畜産業を保護する政策などを訴えて、支持層を固め4期目の当選を確実にしました。
サウスダコタ州は人口およそ89万人、白人が80%を占める伝統的に共和党の強固な地盤となっていますが、入植者の白人と先住民が激しく戦った歴史がありいまも先住民族が全体の9%を占めています。
11:00ごろ【当確】南部アーカンソー州 上院 共和党現職
ABCテレビは南部アーカンソー州の上院議員選挙について、共和党の現職、ジョン・ブーズマン氏(71)の当選が確実になったと伝えました。
ブーズマン氏は牧場主や下院議員などを経て、今回トランプ前大統領の支持を受けて3期目の当選を目指し、民主党の新人、ナタリー・ジェームズ氏と議席を争いました。今回の選挙で不法移民の取り締まり強化や農業保護政策などを訴え、民主党の新人を抑えて当選を確実にしました。
アーカンソー州は人口は300万人余りで、白人がおよそ71%、黒人がおよそ16%を占めています。農業や養鶏業が盛んなほか、小売り大手のウォルマートが本社を置いています。民主党のビル・クリントン元大統領がかつて州知事を務め、1992年と1996年の大統領選挙では民主党が勝利しました。ここ最近は共和党が優勢で、2020年の大統領選挙ではおよそ28ポイントの大差でトランプ氏が勝利しました。
西部ネバダ州 共和党の集会の会場は
ネバダ州ラスベガスの共和党陣営の集会が開かれる会場は、共和党の政党カラー「赤」の「Red」の名称が使われているホテルです。その名のとおりじゅうたんや装飾は赤色のものがふんだんに使われ、現地のメディアの間では「願掛けで選んだのではないか」と話題になっています。
【当確】フロリダ州知事選 共和党現職
ABCテレビは、南部・フロリダ州の州知事選挙について、共和党の現職、ロン・デサンティス氏(44)の当選が確実になったと伝えました。
デサンティス氏はフロリダ州の下院議員を務めたあと、2018年にフロリダ州の知事選挙に立候補し初めて当選しました。今回の選挙で人工妊娠中絶の反対や不法移民対策の強化などを訴えて共和党の支持層を固め、民主党のチャーリー・クリスト氏をおさえて2回目の当選を確実にしました。
デサンティス氏の集会場 当確が伝わると大歓声
フロリダ州タンパのデサンティス氏の集会場では、デサンティス氏の当選確実が伝えられると大きな歓声とともにあちこちから「USA!!USA!!」との声も上がりました。
【出口調査結果】人工妊娠中絶
すべて、またはほとんどの場合で「合法であるべき」と答えた人は60%で、「合法であるべきではない」と答えた人の36%を上回りました。
合法であるべきと答えた人は2年前より9%増えています。人工妊娠中絶を最も重視する政策としてあげたのは、女性で32%だったのに対し男性では21%となっていて性別によって違いがみられます。
【出口調査結果】“現在のアメリカの民主主義”について
▽およそ30%は「何らかの形で守られている」とした一方で、▽およそ70%は「何らかの形で脅かされている」または「とても脅かされている」と回答し、多くの有権者が民主主義の存続に不安を抱いている現状が浮き彫りになりました。
また今回の選挙が公正に行われるかについて、およそ半数が「とても確信をもっている」と回答したということです。一方、「確信をあまりもてない」または「確信が全くない」としたのはおよそ20%でした。
【出口調査結果】“現在の景気”について
景気が悪いと答えた人は75%にのぼり、これは2年前と比べると23ポイント、4年前と比べると44ポイント上がっています。また46%の人が自身の経済状況が2年前より悪化したと答えていて、記録的なインフレの影響がうかがえます。
10:30 これまでの開票状況 上院の当確は民主1 共和6
10:30ごろ【当確】東部バーモント州 上院 民主党新人
ABCテレビは東部バーモント州の上院議員選挙について、民主党の新人、ピーター・ウェルチ氏(75)の当選が確実になったと伝えました。
ウェルチ氏は弁護士やバーモント州の州議会議員などを務め、2007年から下院議員を務めています。今回、50年近く務めた民主党の現職の引退にともなって上院議員選挙に立候補し、共和党の新人ジェラルド・マロイ氏と議席を争いました。ウェルチ氏は、処方薬の価格の引き下げなどの医療政策に力を入れることや、気候変動対策のためのインフラ投資などを訴え、上院議員選挙での初めての当選を確実にしました。
バーモント州は人口が65万人と全米で2番目に少ない州で、人口の90%以上を白人が占めています。かつては共和党を支持する保守層の多い州でしたが、都市部からの移住者が増え、民主党を支持するリベラル層が多数派を占めるようになり、2年前の大統領選挙では、民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に35ポイントの大差で勝利しました。
10:00すぎ【当確】南部アラバマ州 上院 共和党新人
ABCテレビは、南部・アラバマ州の上院議員選挙について、共和党の新人、ケイティ・ブリット氏(40)の当選が確実になったと伝えました。
ケイティ・ブリット氏地元のアラバマ大学を卒業後、首都ワシントンで上院議員の副報道官を務めたほか、法律事務所でも勤務しました。今回、トランプ前大統領の支持を受けたブリット氏は、経済成長のための規制緩和や移民政策の強化、それに、人工妊娠中絶への反対を訴えていました。その結果、ブリット氏は共和党の支持者の票を固め、民主党の新人のウィル・ボイド候補をおさえて初めての当選を確実にしました。
アラバマ州は1980年以降、すべての大統領選挙で共和党の候補が勝利していて、今回の上院議員選挙も共和党の候補の勝利となりました。
10:00ごろ【当確】南部オクラホマ州 上院 共和党現職
ABCテレビは南部・オクラホマ州の上院議員選挙について共和党の現職のジェームズ・ランクフォード氏(54)の当選が確実になったと伝えました。
ランクフォード氏は聖職者として活動した後、下院議員を4年間務め、2014年に上院議員に初当選しました。今回はトランプ前大統領の支持を受け選挙戦で、バイデン政権の移民政策を強く批判したほか、銃規制に反対するなどして共和党の支持層を固め、当選を確実にしました。
オクラホマ州は伝統的な保守地盤で共和党への支持が強く、大統領選挙では過去10回以上にわたり共和党が勝利しています。2020年の大統領選挙でも選挙では共和党のトランプ氏が民主党のバイデン氏に33ポイントの差をつけて圧勝しました。
【当確】オクラホマ州 上院 補欠選挙も共和党新人が確保
またABCテレビは南部・オクラホマ州の上院議員選挙の補欠選挙について共和党の新人のマークウェイン・モリン氏(45)の当選が確実になったと伝えました。今回の補欠選挙は辞職する共和党議員の残りの任期の議席をめぐって行われました。
モリン氏は地元で不動産業や飲食業などさまざまなビジネスを手がけています。2013年からは下院議員を務め、今回の選挙でトランプ前大統領の支持を受けて上院議員に立候補しました。選挙戦ではバイデン政権の経済やエネルギー政策を強く批判するなどして共和党の支持層を固め、民主党の新人のケンドラ・ホーン氏を破り、当選を確実にしました。
10:00ごろ【当確】フロリダ州 上院 共和党現職
ABCテレビは南部フロリダ州の上院議員選挙について、共和党の現職、マルコ・ルビオ氏(51)の当選が確実になったと伝えました。
ルビオ氏はキューバからの移民の2世で、フロリダ州の州議会議員を務めたあと、2010年の上院議員選挙で初当選を果たしました。2016年の大統領選挙では共和党の候補者指名争いでトランプ氏に敗れましたが「若手のホープ」として注目を集めました。また中国の人権問題などを強く非難するなど、中国に対する強硬な姿勢でも知られています。今回、3期目を目指してトランプ前大統領の支持を受け民主党の新人、バル・デミングス氏と激しい選挙戦を繰り広げました。ルビオ氏は、バイデン政権のインフレ対策を批判するとともに、ことし9月にフロリダを襲ったハリケーン災害からの復興を訴え、3回目の当選を確実にしました。
フロリダ州は、人口はおよそ2180万人で半数以上が白人ですが、ヒスパニック系やラテン系が、人口の4分の1以上を占めています。共和党、民主党の支持率がきっ抗し選挙のたびに結果が変わる、いわゆる「スイング・ステート」です。2年前の大統領選挙では、共和党のトランプ氏が民主党のバイデン氏におよそ3ポイントの僅差で勝利しました。
9:30すぎ【当確】南部ケンタッキー州 上院 共和党現職
ABCテレビは南部・ケンタッキー州の上院議員選挙について、共和党の現職、ランド・ポール氏(59)の当選が確実になったと伝えました。
ポール氏は2010年の中間選挙で、保守派の市民運動「ティーパーティー」の強い支持を受け、上院議員に初当選し、2016年には大統領選挙に向けた共和党の候補者選びに立候補し、トランプ氏と争いました。そして今回、トランプ前大統領の支持を受け「アメリカ・ファースト」を掲げて外国政府のために使う財源を国内に回すことや財政規律の強化のほか、人工妊娠中絶への反対などを訴えました。その結果、保守層を固め、民主党の新人、チャールズ・ブッカー氏をおさえて3回目の当選を確実にしました。
ケンタッキー州は伝統的に共和党の強固な支持基盤のある州で、過去6回の大統領選挙ではいずれも共和党の候補者が勝利していて、今回の上院議員選挙でも共和党候補の勝利となりました。
9:00【当確】南部サウスカロライナ州 上院 共和党現職
ABCテレビは南部・サウスカロライナ州の上院議員選挙について、共和党の現職、ティム・スコット氏(57)の当選が確実になったと伝えました。
スコット氏は2011年からサウスカロライナ州選出の下院議員を務めたあと、2013年からは上院議員を務めています。今回、トランプ前大統領の支持を受けたスコット氏は人工妊娠中絶に反対する立場から中絶への公的補助への反対や銃規制強化への反対などを訴えました。その結果、保守層を固め、民主党のクリストル・マシューズ氏をおさえて、当選を確実にしました。
サウスカロライナ州はキリスト教の伝統的価値観を重んじる保守派の強い地盤で、2020年の大統領選挙でも共和党のトランプ氏が民主党のバイデン氏に12ポイントの差を付けて勝利していて、今回の上院議員選挙も共和党候補の勝利となりました。
9:00【当確】中西部インディアナ州 上院 共和党現職
ABCテレビは中西部・インディアナ州の上院議員選挙について、共和党の現職、トッド・ヤング氏(50)の当選が確実になったと伝えました。
ヤング氏は連邦議会でインディアナ州選出の下院議員を務めたあと、2017年から上院議員を務めています。今回、選挙戦で退役軍人への支援の強化や教育改革などを訴えました。その結果、保守層を固め、民主党の新人トーマス・マクダーモット氏をおさえて2回目の当選を確実にしました。
インディアナ州は伝統的に共和党の支持者が多く、2020年の大統領選挙では共和党のトランプ氏が民主党のバイデン氏におよそ16ポイント差で勝利していて、今回の上院議員選挙も共和党候補の勝利となりました。
8:00 一部の州で開票始まる
アメリカ政治の行方を左右する中間選挙は8日、全米各地で投票が行われ、日本時間の9日午前8時に、全米で最も早く中西部インディアナ州と南部ケンタッキー州の一部で投票が締め切られ、開票作業が始まりました。
記録的なインフレなどを背景に野党・共和党がバイデン政権への攻勢を強める中、与党・民主党が議会の上下両院で主導権を維持できるかが焦点です。
アメリカ中間選挙のポイント:
▽アメリカの中間選挙は4年ごとの大統領選挙の中間の年に行われる連邦議会などの選挙のこと
▽ことしは上院の100議席のうち35議席と、下院の435議席すべてが改選
▽議会では現在、上下両院ともに与党・民主党が主導権を握る
▽記録的なインフレなどを背景に野党・共和党がバイデン政権への攻勢を強める中、事前の世論調査のまとめでは、
・下院は共和党が優勢で過半数の議席を確保する勢いとなる一方、
・上院は多数派の確保をめぐって激しい競り合いとなっていました
仮に上下両院のいずれかでも民主党が主導権を失えば、バイデン政権や民主党が推進する法案や予算案が議会で通りにくくなることが予想され、バイデン大統領は残り2年の任期中、難しい政権運営を迫られることになります。
6:00 元スーパースターが到着?
激戦の南部ジョージア州では、上院選に立候補している共和党のウォーカー候補の集会が開かれるホテルの前に、アメリカンフットボールの元スーパースター選手だったウォーカー氏を全面に打ち出した大型の車両が到着しました。集会は投票が締め切られる日本時間の午前9時から始まる予定で、中にはすでに多くのメディア関係者が集まっています。
トランプ前大統領も投票「正しい結果になると期待」
トランプ前大統領も自宅がある南部フロリダ州で投票を行いました。
投票所の前に集まっていた記者団に対し「とても重要な選挙になる。正しい結果になると期待している」と述べたトランプ氏。前日には「今月15日に重大な発表を行う」と述べていて、これまで2年後に行われる大統領選挙への立候補に意欲を示していただけに、正式に立候補を表明するのか注目されています。
バイデン大統領「声をあげよう」 投票呼びかけ
バイデン大統領はツイッターに「投票日だ。きょう、声をあげよう」と投稿し、国民に投票を呼びかけました。
バイデン大統領は午後、公務で外出する予定は発表されておらず、ホワイトハウスで状況を見守っているものとみられます。
3:15 投票所から「100歩」離れて…
州の憲法に人工妊娠中絶の権利を盛り込むことについて問う住民投票も行われている中西部ミシガン州。投票所の近くでは中絶反対を訴え、州の憲法改正に反対票を投じるよう呼びかける人たちの姿も見られました。
「投票所から100フィート(およそ30メートル)以内では、投票行動に影響を与える行為を行ってはいけない」という州法があるミシガン州。
看板を持った男性も「投票所となっている建物から100歩数えたところ」に立って、中絶反対を訴えていました。
3:00 投票所に並ぶ人に差し入れです
ミシガン州立大学に設けられた投票所には長い列。投票を待つ人たちには、ピザが配られていました。
配っている人に話を聞くと「私たちはどちらの政党に投票してほしいということはありません。投票を待っている人たちにピザを配り、とにかく投票してほしいと訴えています」
2:00 ※激戦州※オハイオ 共和党候補の会場にメディア集まる
オハイオ州の上院選に立候補している共和党のバンス候補が現地時間の8日夜、現れる予定の会場です。8日昼すぎには、州都コロンバスのホテルに設けられた会場に大勢のメディアが集まっていました。
最近の大統領選挙では2016年、2020年ともに共和党のトランプ氏が勝利したオハイオ州。投票は、日本時間の9日午前9時半に締め切られます。
※激戦州※ ジョージア州 投票に使うのは…
ジョージア州の州都、アトランタ郊外の投票所では、投票はすべてタッチパネルで行われています。
はじめに名前や住所など、必要事項を書類に書いて担当者に渡し、タッチパネルを使う際に必要なカードを受け取ります。カードをもらった有権者は専用の機械にカードを挿入し、州知事や上院、下院など、自分が投票する人をタッチペンを使って選んで投票していました。
投票に訪れた女性は「インフレで家計のやりくりに苦労していて今の政権には失望しています。共和党の候補なら現状を変えてくれると思って投票しました」と話していました。また、仕事があるので早朝に来たという男性は「人工妊娠中絶の権利を訴える民主党候補に投票しました。女性にとって非常に大事な権利だと思います」と話していました。
21:45 オハイオ州の投票所は朝から混雑
激戦州のひとつ、オハイオ州の投票所です。現地時間は午前8時前ですが、大勢の有権者で混雑しています。通勤前に投票をすませる人が多いということです。
21:00前 ジョージア州の投票所前で長い列
激戦となっているジョージア州の投票所です。現地時間午前7時、日本時間の午後9時の投票開始を前にすでに長い列ができていました。
20:00 東部の州などで投票始まる
アメリカの中間選挙は4年ごとの大統領選挙の中間の年に行われる連邦議会などの選挙で、ことしは、上院の100議席のうち35議席と下院の435議席すべてが改選されます。投票日を迎えた8日、東部の州などでは現地時間の午前6時、日本時間の午後8時から、投票が始まりました。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。