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吉村府知事が火だるま! “肩入れ”した大阪ベンチャーのコロナワクチン開発中止で
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/311202
2022/09/12 日刊ゲンダイ
吉村洋文大阪府知事(C)日刊ゲンダイ
大阪大発の製薬ベンチャー「アンジェス」(茨木市)が7日、新型コロナウイルスワクチンの開発を中止したと発表。それに対し大阪府の吉村洋文知事が、府民などから「アンタの責任は?」などと突っ込まれている。
同社のワクチンをめぐっては、吉村知事が2020年4月の会見で、臨床試験の効果どころか、治験実施のめどが付いていないにもかかわらず、「実用化されれば10万〜20万人単位で接種が可能」などと、前のめりの発言を続けていた。
この吉村知事の“煽り発言”がきっかけかは不明だが、同社は厚労省から約75億円の補助金を受け、株価はあっという間に5倍以上に急騰。その注目を集めた結果が「開発中止」なのだから、「ボケとツッコミ」の大阪府民が「お前の発言は何だったんや」と憤るのも無理はない。
「成功に至らなかったことは残念に思います」
「全てが成功するわけではないが、チャレンジしないと成功もない」
「失敗、チャレンジを認める社会にならないと、じっと何もしない人ばかりが評価される」
アンジェスのワクチン開発中止の報道を受け、9日には記者団にこう語った吉村知事だが、府民らが怒りの声を上げているのは同社がワクチン開発に失敗したことではない。
もともと新薬開発がひと筋縄ではいかないことは、府民だってとっくに理解している。とりわけ、世界中に感染が拡大した新型コロナについては、すでに米ファイザーやモデルナなど先行開発していた大手もあるため、そのハードルはより高かったに違いない。
にもかかわらず吉村知事は、会見やテレビで必要以上にアンジェスのワクチン開発「成功」を煽った。その行政としての不公平、不公正の姿勢に対して、改めて適切だったのかどうかが問われているのだ。
ネット上でも、吉村知事の発言について、
《失敗を恐れずにチャレンジすることは重要であり、過去の偉人達もそうしてきているのも事実。ただアンジェスのことに関してはあまりにも行政として肩入れしすぎた》
《メーカーが失敗したことを非難しているんじゃない、新薬開発なんてそういう失敗の上にできていることは理解している。ただ、それを大袈裟に取り上げて成功するかのように行政のトップが喧伝したことが問題》
《チャレンジは必要だし、後押しするのも悪くないが、税金を使ったならどのような結果でも説明は必要。それが吉村知事は理解していない》
などと、辛辣な意見が目立っている。
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