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「マスク外せ警察」にあなたが怒鳴られたら…彼らの心理とは? 着用が個人の判断に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319962
2023/03/13 日刊ゲンダイ
(C)triocean/iStock
マスクの着用が個人の判断に委ねられる3月13日がやってきた。マスク嫌いの人間には“解放記念日”とも言える日だが、その到来に身構えている人たちもいる。「マスクを外したくない人たち」だ。
新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけとしたマスク生活は3年に及び、社会は大きく変容。もはや感染症対策という意味合いではなく、日常的にマスクを着けたいとする人が少なからず存在する社会に変わってしまった。ただ、そのような人にとってやっかいな存在になりそうなのが、出現が予想されている「マスク外せ警察」である。
要はマスクが推奨されていた時期に出現していた「マスク警察」の逆であり、13日以降、マスクの着用を続けている人たちに対して外すよう強要してくることが想定されている。現に、10日にはグラビアアイドルのRaMu(25)が自身のエピソードとして、見知らぬ人から「なんでマスクしてるんですか……?」と、突如として尋ねられ、「マスクするな警察マジでいるんだってビックリした」とツイッターで報告するなど、その懸念は現実のものとなり始めている。
すでにその実例ともいえるものが出始めたとなれば、もし今後「マスク外せ警察」に遭遇してしまった場合、外したくない人はどう対処すれば良いのだろうか。
路上ならまだしも、満員電車やエレベーターの中で遭遇した場合など、逃げ場がない事態に遭遇する可能性は考えられる。スギ花粉が猛威を振るう春の終わるまでは花粉症を理由に切り抜けられるだろうが、その季節が終わると……とっさには回避方法を思いつかないこともあるのでは。
米国心理学博士の鈴木丈織氏は、「マスク外せ警察」はノーマスク派の人たちが勢いづいた結果ではなく、これまで「マスク警察」をしてきた人たちが、今度は「マスクを外せ!」と、他者に強要してくる姿だと指摘する。
「この手の人たちは、『正義感は強いが権威に弱く、かつ、感染への恐怖が強い人たち』であると推測され、その結果、政府がマスクを推奨していた時期は政府の権力を傘に、『自らが感染しないため』にマスク警察として活動してきました。しかし3月13日以降、マスクは自由化されるわけであり、事実上の安全宣言とも解釈できます。すると、そのような人たちは今度は、『政府が安全だと言っているのに、まだマスクをしている奴がいる!』といった具合に、自らの安心を邪魔する存在としてマスクを着用している人たちを敵視するようになります。その結果が、『マスクを外せ!』という命令になって現れるのです」
最後に、鈴木氏は逃げ場がない場合の対処法を説明する。
「周りに第3者がいる場合は、躊躇なくその人に助けを求めましょう。マスク外せ警察は結局、『正義感』で動いているので、第3者に助けを求められてしまうと、その瞬間、あなたを非難する理由をなくしてしまうからです。一方、それができないのはエレベーターの中などで1対1で遭遇してしまった場合。この場合はもはや謝ることも選択肢の1つですが、それでも粘着されたなら、『今日は喉が痛いのでマスクをしています』と、咳払いの1つでもしながら返してみてはいかがでしょうか。新型コロナは消滅したわけではないので、ただでさえ感染への恐怖が強い人達ですから言葉を失うのではないでしょうか」
臆病者ほど攻撃的になりやすいというのは、さもありなんといったところか。
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