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「心臓が溶ける!」「ゼリーのような血栓」……医師たちが「きいた」ワクチン死した壮絶遺体の声
https://gendai.media/articles/-/105410
2023.02.07 週刊現代 :現代ビジネス
ゼリーのような血栓
厚生労働省はワクチンの副反応疑い死の人数を1966人に更新した。接種が原因で発症したとみられる異常な症状で命を落とす患者たち。経験したことのない事態に医師や看護師は声をあげ始めた。
大阪医科薬科大学法医学教室の鈴木廣一名誉教授は、大阪府警から解剖を依頼された遺体にメスを入れ、思わず目を見張った。府内に住む61歳(当時)の男性、Aさんである。
心臓と肺をつなぐ太い動脈を切り離したときのことだった。血管から流れ出てきたのは、ドロリとした血の塊—血栓だ。男性の肺動脈には、コーヒーゼリーのような赤茶色の血栓がびっしりと詰まっていた。
「明らかな肺動脈血栓塞栓症でした」(鈴木氏)
脚などでできた血栓が血流に乗って肺の血管内に集まり、塞いでしまう疾患のことだ。
Photo by gettyimages
血栓は、そのほとんどが足首から膝にかけて走る静脈でできる。そのため鈴木氏はまず、左脚の静脈を調べた。だが、血栓はどこにも見当たらない。続けて右脚を調べると、静脈にぎっしりと血栓が詰まっていた。
おそらく死の直前、Aさんの両脚の血管には、どちらも血栓が生じていた。何かのきっかけで左脚の血栓がはがれ、肺動脈を塞いで、彼を死に至らしめたのだろう—。解剖の結果、鈴木氏はそう推測した。
Aさんは'21年8月5日、ファイザー社製ワクチンの接種を受けた。それから5日後の8月10日、妻に胸の苦しさを訴え、接種を受けた医院に向かおうと自転車に乗った直後、うめきながら倒れたという。救命救急センターに運ばれたがすでに心肺停止状態で、間もなく死亡が確認された。
原因が明確化されない死
実は、Aさんは7日の時点で家族に胸の違和感を訴えていた。
「その時、すでに脚の血管から小さな血栓がはがれ、肺の血管に詰まり始めていたと考えられます。そして自転車を漕いだ際、左脚の静脈の大きい血栓がはがれて一気に肺の動脈に流れ込み、塞栓状態になった。膝裏辺りの血管で生じる血栓は、直径1cm近くになることもあるのです」(鈴木氏)
Aさんは毎朝の散歩を日課にしており、大きな血栓が生じる可能性は低かった。原因として考えられるのは、ワクチンを接種したことだけだ。
鈴木氏はAさんの死亡検案書にこう記した。
〈死因は肺動脈血栓塞栓症と心筋炎〉〈ワクチンとの因果関係あり〉
Photo by gettyimages
本誌は前号で、ワクチン接種後の「副反応疑い死」でかけがえのない肉親を亡くした複数の遺族の証言を報じ、大きな反響を得た。中には「作り話ではないか」といった心ない反応もあったが、今回の記事も含め、遺族や当事者への取材に基づいていることを改めて強調しておきたい。
今なお国は、ワクチンと「副反応疑い死」の因果関係を一件も認めていない。その一方で、不審な死を遂げる人は後を絶たない。そうした現実に違和感と怒り、悲しみを抱いているのは遺族だけではない。現場で死にゆく人を目の当たりにする医師や看護師も同様だ。今回は、そうした医療者の肉声をお伝えしよう。
心筋の細胞が溶ける
前出の鈴木氏は、この2年でワクチン接種後に死亡した遺体の解剖を3例経験した。Aさんと同じく、血栓が原因で亡くなったと見られるのが72歳(当時)のB子さんだ。彼女は2回目のワクチン接種の3日後に死亡した。解剖の結果、明らかになった死因はやはり肺動脈血栓塞栓症だった。
自宅で胸が苦しくなったB子さんは、家族に支えられてトイレに連れて行ってもらう途中で倒れ、亡くなったという。
「解剖しても、当初は肺動脈に血栓は見当たらず、その他にも異常は見られませんでした。しかし肺を丁寧に観察すると、気管支と並んで縦に走る肺の動脈の広範囲が、血栓で塞がっていたのです」(鈴木氏)
Photo by gettyimage
さらに心臓を調べると、血管が激しい炎症を起こしていたこともわかった。心筋炎を起こす寸前の状態でもあったのだ。
1月20日、厚生労働省は定例の副反応検討部会を開き、ワクチン接種後の「副反応疑い」の症例を更新した。オミクロン株対応型のワクチンでも、AさんやB子さんのように血栓症や心疾患を起こした人、それにより亡くなった人が新たに複数報告されている。
現在、国に届け出があった「副反応疑い」の死者は1966人。しかし、たとえ肉親がワクチン接種直後に亡くなっても、すべての遺族がその因果関係を疑うわけではない。診察する医師も気づかず、原因不明の突然死として片づけてしまう。つまり現在明るみに出ている事例は、氷山の一角にすぎないのだ。
突然命を落とす
医療裁判を扱い、「副反応疑い死」の遺族救済にも取り組む弁護士の青山雅幸氏は、ワクチン接種後に死亡した人々の死因や死亡時期を調べて、ある共通点に気が付いた。
「心疾患が原因で亡くなった方々に目立つのは、接種後5日以内に亡くなるケースです。解剖やAIによる画像診断では、特に異常が見当たらないのに、心臓が原因の突然死で自宅で命を落としている。彼らの多くは既往症や受診歴がなく、30代以下の人も目立ちます。健康だった若者が、心臓が止まって治療をする間もなく突然死するなんて、普通は考えづらい」
また女性の場合、接種直後に脳や内臓からの出血で亡くなるケースが多いとも青山氏は言う。脳溢血、くも膜下出血、肺からの出血などが少なからず報告されているのだ。
Photo by gettyimages
「コレステロールの薬の副作用で骨格筋が溶ける『横紋筋融解症』も目立ちます。同様に心臓の筋肉の細胞も急激に溶けることがあります。その結果、心筋梗塞や心不全、致死性の不整脈が生じて、突然死を招く人がいると考えられます」(長尾クリニック名誉院長の長尾和宏氏)
前述した厚労省が報告したワクチン接種後の死亡事例にも、この症状で亡くなったケースが複数記されている。
昨年11月20日に5回目の接種を受けた79歳女性は、3日後の23日に死亡した。死因は横紋筋融解症のほか、敗血症や多臓器不全も見られたという。12月5日に5回目接種を受けた79歳の女性も、翌日にやはり横紋筋融解症を起こして亡くなっている。記録によると接種直後から悪寒があり、未明に嘔吐して救急搬送されたが、同日正午に死亡した。
さらに医師たちが不審を抱いているのが、異常な高熱で亡くなる人が多発していることだ。
「週刊現代」2023年2月4日号より
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謎の「肺炎」「老衰」「高熱」…ワクチン接種後1~2ヵ月で突然死する高齢者たち 一度立ち止まるべきか
https://gendai.media/articles/105411
2023.02.07 週刊現代 :現代ビジネス
すさまじい高熱に襲われて
ワクチン接種による心臓の異常を紹介した【前編】『「心臓が溶ける!」「ゼリーのような血栓」……医師たちが聞いたワクチン死した壮絶遺体の声』の続きである。
広島大学大学院医系科学研究科の長尾正崇教授は、ワクチン接種後に死亡し、解剖を依頼された4人の症例をいち早く論文にまとめた。いずれも高熱を発して亡くなっており、死因を調べるため血液の一部を解析するとサイトカインストーム、すなわち「免疫暴走」による死亡の可能性が考えられたという。
《2回目のワクチン接種を受けてから1〜10日後に死亡した4例の解剖を経験。死亡時の体温は異常に高かったと推定された》《解熱剤を使用しても、接種後に40度を超える異常な高熱が出た場合は十分な観察と注意が必要》(長尾氏の論文より)
前号で証言を寄せた埼玉県在住の東正秋さん(73歳)の息子・良行さん(当時39歳・仮名)も、2回目のワクチン接種後に高熱を発し亡くなった。自宅の机の上に置かれていた体温計は41・5度を示し、亡くなる直前にすさまじい高熱に襲われていたと考えられる。
おびただしい量の血栓や異常な高熱、筋肉や内臓の損傷—ここまで紹介したのは、接種直後にこうした激しい症状を呈して亡くなった人々の事例だ。一方で、数ヵ月間にわたって後遺症に苦しみ、亡くなった人もいる。
栃木県に住む田所陽子さん(52歳・仮名)の父・忠さん(当時76歳・仮名)は、'20年7月下旬に2回目のワクチンを接種。その2週間後、「ギラン・バレー症候群」の症状が現れた。
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ギラン・バレー症候群とは、筋肉を動かす末梢神経に障害が起こる難病だ。手足が動かなくなり、重症化すると呼吸困難で死に至ることもある。
「最初は『手足がしびれて力が入らない』と訴えていました。でも父の症状は日に日に悪化していき、やがて立ち上がったり歩くのも困難になり、ついには一人でトイレにも行けなくなってしまいました」(陽子さん)
検査を受けても、原因は不明。いくつも病院をたらい回しにされ、大病院にかかってようやく「ギラン・バレー症候群の疑いがある」と診断された。その医師は陽子さんにこう告げたという。
「うちのような大きな病院でも10〜15年に1人診るか診ないかという珍しい病気です。ワクチンが原因である可能性は、否定できません」
ギラン・バレー症候群は通常、すぐに死に至るほど進行の早い病気ではない。しかしワクチン接種から1ヵ月後、忠さんはスマホを操作することもできなくなった。やがて食べ物を飲み込めなくなり、さらに1ヵ月後の10月2日、帰らぬ人となった。直接の死因は誤嚥性肺炎だった。
急激に老衰が進んで死亡
日本国民のワクチン接種率は全体で見ると、4回目、5回目と回を追うごとに低下している。それはワクチンのメリットとデメリットを勘案して、自己判断を下す人が増えているからかもしれない。
しかし、高齢になるほど接種率は高くなる。高齢者施設の入所者ともなれば、施設の手引きで繰り返し接種を受けている人が大半だ。その中には、免疫力や体力が落ちたのか、肺炎で亡くなる人が相次いでいるとの証言もある。高齢者施設で働く看護師の安藤涼子さん(40代・仮名)が明かす。
「入所していた80代の男性が、ワクチン2回目の接種後に『呼吸ができない』と助けを求めてきたんです。慌てて血中酸素飽和度を測ると、94%前後でした。これはコロナ患者の中等症1と同等の数値です。その男性は2週間弱入院しましたが、結局、間質性肺炎で亡くなりました」
接種後1〜2ヵ月間で急激に進行する「老衰」や「突然死」など高齢者の死亡例も増えているという。前出の長尾氏のクリニックの患者のなかにも、接種後に急速に衰弱して亡くなった人がいた。
「100歳近い方でしたが、そこそこ元気に暮らしていました。それなのに、ワクチン接種翌日から体調が悪化し、ほとんど食事がとれなくなってしまいました。急激に衰弱が進み、接種して3ヵ月後に亡くなりました。通常の老衰の経過とはまったく違い、明らかにワクチン接種が契機になった老衰死でした」
医療者たちの証言が示すのは、ワクチンの「副反応疑い死」として報告されている人以外に、必ずしも明確な症状や急変が伴わない死亡者も大勢いるということだ。
ワクチン問題に関心をもつ「全国有志医師の会」で代表を務める、ほんべつ循環器内科クリニックの藤沢明徳理事長も言う。
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「私たちは定期的に副反応疑いの症例について情報交換をしていますが、特に高齢の患者さんで『前の晩まで元気だったのに、朝起きてこず、見に行くと亡くなっていた』とか『微熱が出たと思ったら、その日のうちに亡くなった』といった報告が増えてきています。
一方、現役世代で心配なのは、急に命を落とすわけではなくとも、強い倦怠感や原因不明の体調不良に悩まされる人が出ているということ。これは仮説ですが、細胞内でエネルギーの生成を担っているミトコンドリアの働きに、ワクチンが何らかの影響を及ぼしている可能性があります。全身の細胞の『エネルギー生産工場』が機能不全になっているとすれば、倦怠感に襲われることにも説明がつきます」
統計によれば、コロナワクチンの後遺症に見舞われるのは約800人に1人。その数が少ないことをもって「副反応や後遺症のリスクは小さい」「気のせいではないか」という見方が現在の医療界では一般的だ。それは他ならぬ彼ら自身が、これまで率先してワクチン接種を受けてきたこととも無関係ではないだろう。「我々がコロナで倒れ、医療崩壊を招いてはならない」という、使命感の表れともいえる。
しかし中には、ワクチンに対して疑問を抱きながらも、その使命感から接種を受け、取り返しのつかない悲劇に襲われた事例もあるのだ。
「怖い」と言い遺した看護師
たとえば本誌が'21年5月に報じた、福岡県の看護師・太田彩さん(享年26・仮名)。同年3月に初回接種を受けた太田さんは、4日後に亡くなった。両親がアパートの部屋に入ると、口から血を流して倒れていたという。父親は、彼女の葛藤をこう証言している。
「ワクチン接種後に血栓ができて死亡した方がいたというニュースを見て、娘は『怖い』『打ちたくない』と話していました。しかし看護師という職業上、接種しないという選択肢はなかったようです」
今も不安を押し殺しながら、繰り返し接種を受けている医療者は少なくない。前出の看護師・安藤さんもこう言う。
「私自身、上司の師長から『患者さんにうつしたら責任をとれるのか』『私たちが怖がっていては、患者さんに顔向けできない』などと言われ、不安を抱きつつ接種を受けています。接種後に熱が出て休むことすら、言い出しづらい空気が現場にはあるのです」
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2年前、当時の菅義偉首相は治験のプロセスを省略し、半ば強制的に全国民へのワクチン接種を進めた。病床が逼迫し、医療崩壊が目前に迫っていた当時、潜在的な危険性は無視された。
だが今では、相次ぐ過酷な副反応の実例を目の当たりにし、声を上げる医師も増えている。
「コロナワクチンの副反応疑い死の割合は、人口当たりでインフルエンザワクチンの100倍を超えています。にもかかわらず、国は『見切り発車』で始めた接種をいつまで続けるつもりなのか。これほどのリスクが明らかになったのですから、ここでいったんストップし、安全性を見直して、必要ならば改良を加えてから接種するのが、真に科学的な態度ではないでしょうか」(前出・藤沢氏)
やむを得ない「緊急措置」として始めたワクチンの大規模接種を、きちんとした検証もないままにずっと続けるべきなのか。なし崩しの状況を脱し、一度立ち止まって状況を確認することも必要なはずだ。
「週刊現代」2023年2月4日号より
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