★阿修羅♪ > 原発・フッ素54 > 327.html
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ ★阿修羅♪
(原子力資料情報室声明) IAEA報告書は汚染水の海洋放出を正当化していない (原子力資料情報室 2023/07/06)
http://www.asyura2.com/22/genpatu54/msg/327.html
投稿者 西大寺 日時 2023 年 12 月 23 日 19:25:35: cgRA355xS6WP2 kLyR5Y6b
 

【原子力資料情報室声明】IAEA報告書は汚染水の海洋放出を正当化していない
原子力資料情報室 2023/07/06配信分
https://cnic.jp/47363

7月4日、IAEAは東京電力福島第一原発からの汚染水海洋放出が国際的な安全基準に合致しているとする報告書を岸田首相に提出した。政府は「この夏」としてきた放出開始の時期を、安全性の確保や風評対策の取り組みの状況を確認して判断していくとしている。

IAEAの報告書は、汚染水の海洋放出を正当化するものではなく、放出設備の性能やタンク内処理水中の放射性物質の環境影響などを評価したに過ぎない。

報告書では「正当化」のセクションで次のように記述している。「放射線リスクをもたらす施設や活動は、全体として利益をもたらすものでなければならない。正当化は、放射線防護の国際基準の基本原則である。」「日本政府からIAEAに対し、ALPS処理水の海洋放出に関連する国際安全基準の適用を審査するよう要請があったのは、日本政府の決定後であった。したがって、今回のIAEAの安全審査の範囲には、日本政府がたどった正当化プロセスの詳細に関する評価は含まれていない。」「ALPS処理水の放出の正当化の問題は、本質的に福島第一原子力発電所で行われている廃止措置活動の全体的な正当化の問題と関連しており、したがって、より広範で複雑な検討事項の影響を受けることは明らかである。正当化に関する決定は、利益と不利益に関連しうるすべての考慮事項が考慮されうるよう、十分に高い政府レベルで行われるべきである。」

政府は福島第一原発の廃炉のために汚染水の海洋放出が必要不可欠だと説明をしてきた。しかし、廃炉作業における最難関工程は高線量下における燃料デブリの取り出しであるが、グラム単位の取り出しすらままならない。廃炉の最終形態も定まらない中で、汚染水海洋放出によるタンク保管エリアの別用途への転用が急務という説明は説得力に欠ける。

また、それが事実であっても、汚染水の海洋放出は廃炉作業のみに適用される利益であり、漁業や観光業、住民の生活、海外への影響も含めた社会全体としての利益をもたらすものではない。海洋放出に社会的合意が取れていないことは全漁連、福島県漁連の放出反対の決議や、太平洋沿岸諸国から懸念が上がっていることからも明らかである。国際基準の基本原則[1]に則れば、海洋放出は正当化されない行為である。

海洋放出の是非に関しては、多核種除去設備ALPSで除去できないトリチウムの健康影響に議論が誘導され、政府はトリチウム被ばくによる健康影響は取るに足らないものだと主張してきた。しかし、IAEA報告書の被ばく評価では、預託実効線量[2]への寄与が最も大きなものは水産物の摂取であり、「摂取による線量に最も寄与している放射性核種は、ヨウ素129、炭素14、鉄55、セレン79であり、その寄与率は 90%を超えている」とされている。ALPSで取り切れなかったトリチウム以外の核種が与える影響が大きな割合を占めることが明確に示された。

福島第一原発から放出しようとしているのは、メルトダウンした核燃料に触れ、さまざまな核種の放射性物質を含む放射能汚染水である。ALPSは設計されたとおりの性能を発揮せず、放射性物質が残留している処理済み水を大量に発生させてきた。汚染水は増え続けており、放出される汚染水および放射性物質の総量は決定されていない。どこまで膨れ上がるのか、環境影響がどの程度に収まるかは未知数である。

政府がおこなってきたのは、海洋放出ありきで理解を求める硬直化した“理解活動”だ。不都合な事実を無視し、議論を矮小化し、世論を誘導しようとするコミュニケーションのあり方では、原子力業界がさかんに課題とする原子力への「国民からの信頼」が築かれることはない。

 政府は、海洋放出ありきでなく、汚染水の取り扱いについて一から検討しなおすべきだ。

[1] ICRP勧告の放射線防護の基本原則は、(1)行為の正当化、(2)防護の最適化、(3)個人の線量限度である。

[2] 放射性物質を体内に摂取した場合に、それ以降の生涯にどれだけの放射線を被ばくにすることになるかを推定した被ばく線量。受ける線量を最初の1年間に積算して評価する。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 茶色のうさぎ[-42046] koOQRoLMgqSCs4Ks 2023年12月24日 14:02:15 : ze3TSQ58uo : dmRSNDFGVW1PNEU=[18] 報告

>(原子力資料情報室声明) ←ハイエナ団体です。💀 吸血鬼です。💀 しね💀💀

 ↓ 犯行声明です。
https://photos.app.goo.gl/z4dGwKL48f1gPzXt9

 ↓ 悪徳弁護士です。
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/648.html#c61

 まぁ、 閉鎖、 解散しろー♪♪ぺっ  うさぎ♂



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

2. 山崎研一-名戸ヶ谷病院[2] jlKN6IykiOotlryMy4OWkkqVYYlA 2024年1月01日 11:18:40 : O1k92c1QWw : OUVsSDhIT2QyaTI=[9] 報告
時間外手当未払いで看護師16名が名戸ヶ谷病院を提訴(千葉県柏市)

 時間外に遅くまで勤務を強要された上に時間外手当が支払われないのは労働基準法に違反するとして、
看護師16名が社会医療法人社団蛍水会名戸ヶ谷病院に対し、総額1850万円の支払いを求める訴訟を松戸地裁に起こした。
 訴状などによると名戸ヶ谷病院では看護師の勤務時間が長く、平均して21時以降でないと自宅に帰れず、
研修等に自分の休日を使って強制的に出席させられるなど過酷な勤務状況であるにも関わらず、
時間外手当は支給されていなかった。
 山崎研一専務理事は「我々は正規に賃金を支払っている。金目当ての訴訟に対しては徹底的に争う」とコメント。
         (2022年6月18日 毎日新聞)

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素54掲示板 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★事前登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素54掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
原発・フッ素54掲示板  
次へ