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(回答先: 処理水放出、太平洋島しょ国が怒り 背景に核や戦争、大国の犠牲になってきた歴史(東京新聞) 投稿者 蒲田の富士山 日時 2023 年 8 月 24 日 13:24:29)
2023年8月25日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/272373?rct=national
ようやく見えた明るい兆しが遠のくのか—。政府と東京電力は24日、福島第1原発に大量にたまる汚染水を浄化処理した後の水を、海に放出する処分を始めた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から12年と166日、福島で沿岸漁業を営む漁師たちは本格操業を見据える中、放出に「反対」と「仕方がない」という思いで揺れる。
◆福島 葛藤の海「心配、でも頑張るしかない」
福島第1原発から北へ50キロ。福島県新地町の釣師つるし浜漁港には処理水の放出を控えた24日午前、いつものように沿岸漁業を終えた船が次々と帰ってきた。
「今年の暑さは死ぬ」。午前10時すぎ、日焼けした顔の男性漁師らが600キロのシラスの水揚げを始めた。漁は明け方〜午前11時ぐらいまでと時間が遅く、熱中症との闘い。点滴を打ちながらの人もいて、数年前には亡くなった人もいた。
浜野仁己ひとみさん(49)は1トンを取った。「南で取れねぇから高くなってる」。シラスの価格は例年1キロ300〜500円だが、昨秋は3〜5倍の1500円前後に高騰した。高値の傾向は続き、1日100万円分になる船もある。この日は1キロ999円で、前日とほぼ変わらなかった。
「水を海に投げる前でも影響が出ねぇか心配だった。今日のところは安心。明日以降はどうなるのか」。浜野さんは仲買の1人に、売れるか分からないから買えないと言われた。「みんな泣いているよ。国は、あまりにもばかにしている。後継ぎの息子も心配。でも淡々とやるしかない」
処理水の海洋放出について、漁師たちは「納得している人なんていねぇよ。漁業者の心踏みにじったんだど」「なんぼ反対したって、国がすることは止められねぇんだから」。魚介類の放射能検査を続け、少しずつ水揚げ量を増やしてきただけに悔しさがにじむ。
漁師の小野智英さん(40)は「反対だが、決まったことは受け止める。タンクがずっと置けないのも分かる。放出以外の方法も福島で検証してほしかった」。
放出が始まった午後1時すぎ、シラス漁をする石橋正裕さん(44)が相馬市の相馬双葉漁協で語った。「漁業関係者の理解なんて得られていない。影響は心配。でも目の前の魚を取ることだけを頑張るしかない」 (片山夏子)
◆いわきの漁師「活力減らさない策を」
福島県いわき市の底引き網漁師久保木克洋さん(54)はこの日、東京都内で開かれた商談会にいた。「放出への反対は変わらないけれど、原発の廃炉を考えれば仕方がない」と複雑な心境を漏らした。
父の正一まさかつさん(78)、息子の瑠佑りゅうさん(27)と親子3代で底引き網漁を営む。政府は放出開始後の海水に含まれる放射性物質トリチウムの濃度を、9月の漁再開前に示せると説明する。「どうせ流すなら早く流して検査の期間を長くした方が、流通業者や消費者の反応を見られたのに。1週間前は急すぎやしないか」
原発事故後の風評と向き合い、「常磐じょうばんもの」の安全性が消費者に浸透してきたと手応えを得ていた。本格操業に移りつつある福島の漁は水揚げの増加が見込まれるのに、放出されたことで、流通先が広がったときの消費者の受け止めが読めない。「せっかくここまで頑張ってきたのに」
瑠佑さんは事故のあった12年前の3月11日に中学を卒業し、一度は別の道に進んだ。5年前に「俺、船乗るわ」といわきに戻った。胸の内を語ることは少ない。でも、海洋放出に反対の思いは同じだ。
風評はなくならないだろう。「賠償を出すからいいのではなくて、私たちの日々の活力を減退させない策を講じてほしい。この問題を子どもの代まで引きずりたくない。私の代で方向性をつけて、なりわいを続けていってもらいたい」。東電にはこう注文をつけた。「処理水だけではなく、他の廃炉作業も着実に進めてほしい」(渡辺聖子)
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