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2023年1月29日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/227984
2011年3月11日、東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で1〜3号機がメルトダウン(炉心溶融)した世界最悪レベルの事故から、まもなく12年となる。原子炉格納容器内に溶け落ちた核燃料(デブリ)をいつ取り出せるのかは今も全くめどが立たない。本紙取材班は27日、事故が起きた1〜3号機とほぼ同型で、事故を免れた5号機内部に入った。事故収束に向けた原子炉内での作業の難しさに直面した。(小野沢健太、写真は山川剛史)
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5号機は11年の原発事故時は定期点検中で運転していなかった。
全身を包む防護服を着て、核燃料が入っていた「圧力容器」の真下にある機器メンテナンス用の作業スペースに入ろうとすると、頭をぶつけた。頭上には、核燃料に挿入する制御棒を動かす装置がぶら下がり、しゃがまないと入れない。円形の作業スペースは直径約4メートルほど。息苦しさがするほど狭くて身動きが取りづらかった。
格納容器の底部に降りると、さまざまな配管や機器が頭上や足元に複雑に配置され、まっすぐ歩けない。1号機では、この場所に水中遊泳するロボットを入れて内部を調べているが、容易に操作できないことが分かった。
圧力容器の直下とつながる開口部は、厚さ1メートル超のコンクリートの壁の間を、1人がやっと通れるほどの狭さ。1号機では、この分厚い壁のコンクリートがなくなり、内部の鉄筋がむき出しになっていた。
東電は3月以降に開口部の内部にロボットを入れて壁の全体的な損傷状況を調べる計画。しかし、デブリや崩壊した機器が多くあるとみられる狭い場所に、本当にロボットを入れられるのか疑問に思った。東電の広報担当者は「壁の損傷状況をロボットで実際に確認してみないと、耐震性が保たれているかも判断できない」と言葉を濁した。
一方で、5号機の海側では汚染水を浄化処理した後の水の海洋放出に向け、大量の海水で薄めた処理水を一時的にためる水槽の工事などが着々と進んでいた。政府は「春から夏ごろ」の放出開始を見込むが、その条件となる漁業関係者らの「理解」を得る道筋は不透明だ。
記者の被ばく量は、約3時間の取材で約50マイクロシーベルト(μSv)。一般人の年間被ばく限度の20分の1を、わずかな時間で被ばくした計算だ。事故収束の本丸となるデブリ取り出しでは、準備段階の炉内の状況把握すらままならない。残る課題の大きさをあらためて思い知った。
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