http://www.asyura2.com/22/genpatu54/msg/124.html
Tweet |
2022年9月16日 12時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/202531
東京電力福島第一原発事故から11年半。時間の経過とともに事故に関する報道や映像が減る中、毎年9月に東京・中野で開催されている「福島映像祭」が17日から始まる。インターネット放送局「OurPlanet—TV(アワプラ)」が2013年に始めて今年で10回目。「原発事故は終わっていない。福島の今を伝えたい」との熱意が、映像祭を後押しする。(片山夏子)
◆自衛隊員、消防隊員… 事故直後の状況を再現
全電源喪失、水素爆発、炉心溶融…。絶望的な危機に次々襲われたとき、現場にいた人たちはどうしていたのか。今回紹介される作品のうちの一つ「1Fリアルあの日、原発の傍らにいた人たち」(17日上映)は、1号機の爆発映像をスクープした福島中央テレビの番組だ。
事故直後に電源ケーブルを敷設した地元の電気工事業者、がれきだらけの道路を重機で補修した建設会社社長、注水作業をした陸上自衛隊や東京消防庁の隊員などの証言を丹念につなぎ合わせ、事故直後の緊迫した状況を再現した。
同テレビの岳野高弘報道部次長(43)は「地元テレビとして、これまで被災者の報道がほぼ全てだった。事故から10年を前に、していないのは原発本体の取材だと気づいた。次世代に引き継いでいく上でも証言を残したいと思った」と話す。
◆関心薄れてゆく中「原発事故は終わっていない」
この他、放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査が進む北海道寿都町すっつちょうと神恵内村かもえないむらの賛成派と反対派の分断を描いた北海道放送の番組「ネアンデルタール人は核の夢を見るか」(20日上映)、結婚を機に地元の福島県富岡町に戻り、家を建てるまでを記録した映像「富岡グラフィティ#1〜#2」(18日上映)など、市民の応募26作品から選ばれた作品なども上映する。
アワプラは、ローカルテレビだけで放送された番組や海外の映像、市民の作品をリサーチし、映像祭でこれまでに140以上の優れた作品を紹介してきた。市民からの作品を募集するほか、海外の映画やドキュメンタリーも福島に取材に来ていた監督の名前や、福島などのキーワードでインターネットで検索し、映像を送ってもらう。13年、14年は作品が多かったが、15年、16年は映像作品数が減少。事故から10年目で再び増えた。いい作品を見つけても、上映許可がおりなかったこともあったという。
アワプラの高木祥衣さん(41)は「時間がたつにつれ報道の関心が薄れていくのをひしひし感じるが、今も帰還困難区域の一部が解除されたり、甲状腺がんの子どもたちが提訴するなど、原発事故は終わっていない。いろいろな立場の人が記録し続けており、その作品を紹介し、福島の今を届けたい」と話した。
映像祭はポレポレ東中野(東京都中野区)で23日まで。問い合わせはポレポレ東中野=電03(3371)0088=へ。
【関連記事】浪江町の現実を詠む524首 福島第一原発事故後に奪われた人、託された願いは 歌人・三原由起子さん
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素54掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素54掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。