終身雇用と年功序列終了の端境期の我々はついつい上司世代のフィニッシュをイメージしてしまうが、東京で年金生活ができてしまうが故の彼らが幸せそうかも考える事で、喫茶店や図書館で時間を潰す彼らを見れば分かる通り答えは否である。
ましてや彼らより年金が十年分減る我々が東京での年金生活を目指せば悲惨なものになるのは見えており、第二の職場の給料が半分三分の一になるのであれば尚更である。
それならば、部下が神奈川埼玉千葉で始めたリモワ移住や子供世代が憧れるセミリタイアを参考にするのも一つで、曲がりなりにも三十年納めた年金と割増退職金と東京の家を処分してローン地獄を降りると帰郷就農&起業でそこそこ働くセミリタイアが可能である事と悩みの種だった親の介護も片手間にできるし、同窓と採算を考えずにする起業は楽しいし、農業の定年は八十代でその年まで半人前扱いされずに現役でいられるのは最高で、発想を変えれば我々の世代は恵まれているとも言えるのである。 　

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