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CIA対日政治工作のキモ
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2022年1月 4日 植草一秀の『知られざる真実』
2021年は政権選択選挙である衆議院総選挙が実施されたが、岸田自民党が大勝して政治刷新のチャンスを活かすことができなかった。 岸田自民大勝の最大功労者は枝野幸男氏。 2012年総選挙での野田佳彦氏に匹敵する大きな功績を上げた。 両名とも意図して功績を上げたのかも知れない。 大きな見返りが存在することが推察される。 枝野氏の最大の功績は政治刷新を望む主権者の投票意欲を際限なく引き下げたこと。 政治刷新勢力の力を結集しなければならないときに、政治刷新勢力の分断が誘導された。 最大のアシストを演じたのが連合の芳野友子氏。 逆に芳野友子氏が主役で枝野幸男氏がアシストしたとも言える。 連合は政治刷新を求める勢力でない。 連合に所属する労働者は約700万人で労働者全体の1割程度に過ぎない。 連合所属労働者の約6割が「6産別」と呼ばれる労働組合に加盟している。 「6産別」とは「電力総連」、「電機連合」、「自動車総連」、「UAゼンセン」、「基幹労連」、「JAM」のことで、電力、電機、自動車、繊維・流通、鉄鋼、機械・金属などの産業の大企業御用組合の集合体。 大企業御用組合の正規労働者は「貴族労働者」で一般労働者と異なる。 このため、「6産別」は一般労働者の側ではなく大企業経営者の側に立つ存在と言える。 2021年衆院総選挙で枝野立憲民主党は連合の軍門に下った。 連合は大資本経営側に立つスタンスだから共産党との共闘などはもってのほか。 芳野会長は「共産党との共闘などあり得ない」と公言したが、この発言に唯々諾々と従ったのが枝野幸男氏である。 このスタンスは日本政治刷新を求める主権者とまったく相容れないもの。 立憲民主党が日本政治刷新を追求する存在であることを前提に立憲民主党を支援してきた主権者が一斉に立憲民主党から離れた。 これが立憲民主党惨敗の主因である。 共産党の得票は2017年総選挙と大差がなかった。 共産党が選挙区選挙で立憲民主党候補者を支援したから選挙区で立憲民主党は多くの議席を確保した。 共産党の選挙協力がなければ立憲民主党の敗北はさらに悲惨なものになっていたはずだ。 このことを踏まえて今後の戦略を構築しなければならない。 その際、見落としてはならない点がある。 敗戦後日本を支配し続けている「支配勢力」の思惑と行動だ。 敗戦後日本を支配し続けている「支配勢力」とは言うまでもなく米国の支配者。 米国を支配する勢力のことを最近は「ディープ・ステイト=DS」と呼ぶ。 DSの思惑と行動をしっかりとチェックすることが重要である。 DSにとっての最大の悪夢は2009年に誕生した鳩山内閣だった。 彼らは「民主党政権の悪夢」という。 これは冗談でなく本音だ。 2009年に誕生した鳩山内閣は日本政治の基本構造を根底から刷新しようとした。 それゆえに彼らは鳩山政権のことを「悪夢」と表現する。 彼らにとっての最大脅威であった証左だ。 鳩山内閣は日本政治の「米国支配」、「官僚支配」、「大資本支配」の構造を打破しようとした。 これを実行されたら彼らはひとたまりもない。 「戦利品」である日本利権を失うことになる。 DSは死に物狂いの総反撃を行った。 その結果として鳩山内閣はわずか9ヵ月で破壊された。 DSが採用した方策は以下の三つ。 人物破壊工作 改革勢力分断 えせ革新勢力創出 である。 この三つの工作活動が現在進行形で推進されていることを認識しなければならない。 鳩山友紀夫元首相との対談(アジア共同体研究所主宰YouTube動画「UIチャンネル」) https://bit.ly/39BTgmd 10月5日発売の鳩山友紀夫元首相、孫崎享氏、前川喜平氏との共著『出る杭の世直し白書(ビジネス社) https://amzn.to/3hSer8a のご高覧も賜りたい。 |
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