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木下富美子都議は辞職せず 都議会欠席の理由説明は自民・甘利前幹事長と言動態度ソックリ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297192
2021/11/09 日刊ゲンダイ
不祥事逃れは国会議員を参考に?(自民党の甘利明前幹事長=JMPA、と木下富美子都議)/(C)日刊ゲンダイ
「深く反省している。失われた信頼を回復することは大変厳しい道のりと覚悟しているが、議員活動の中で答えを出したい」
7月の東京都議選の期間中に無免許運転で事故を起こして書類送検され、再選したものの、体調不良を理由に欠席を続けていた木下富美子都議(55)が9日、都議会に登庁した。
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この日、三宅茂樹議長(71)らと面会した後、報道陣の囲み取材に応じた木下都議。すでに2回の辞職勧告決議が全会一致で可決されていることに対し、「重く受け止めている」とする一方、「ぜひ続けてほしいという声もあった。償うべき罪を償ったうえで、失われた信頼を回復していくのは厳しい道のりであることを覚悟しているが、一つ一つこれからの議員活動の中で答えを導き出させていただければと思っている」と言い、辞職する考えはないことを説明した。
3カ月にわたって議会を欠席していることに対しては、「よく寝られない日々が続いたり、食べ物が口を通らない日があったり、手がつかないようなイライラ、不安があった。寝ずに頑張ると高揚してハイテンションになるような、尋常でない状況が続いた」などと体調不良を強調。顔のほぼ半分が隠れる大きなマスク姿で、時折、「はあ、はあ」と大きく息を吸い込むようなそぶりを見せながら、ややうつむき加減で質問に答えていたのが印象的だった。
テレビのワイドショーでは、この木下都議の映像が繰り返し流され、コメンテーターらが「条例を作る都議会議員としてふさわしくない」「辞職して出直すべき」などとコメント。ネット上でも、<多額の税金をたんまりもらって議会欠席とは><まさか、これで説明したとか言うんじゃないだろうな>などと批判の声が多く見られたのだが、開き直りとも受け取れるあやふやな説明で居直る木下都議の姿とダブるのが、自民党の甘利明前幹事長(72)だ。
河井克行元法相と妻・案里元参院議員も同じ説明
甘利氏といえば、2016年1月に都市再生機構(UR)をめぐる金銭授受問題が発覚。自身や秘書が現金を受け取ったことを認め、大臣を辞任。この時、野党などが国会での説明を求める中、甘利氏が半年余りにわたって国会を欠席する理由に挙げたのが「睡眠障害の療養」。「よく寝られない日々が続いたり、食べ物が口を通らない日があったり」などと話した木下都議と同じだった。
2019年の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反罪による実刑判決が確定した河井克行元法相(58)と妻の案里元参院議員(48)も、問題発覚当時、「体調不良」「よく眠れない」といった理由で国会を欠席していたが、木下都議も、こうした国会議員の説明を「参考」にしていたのか。
木下都議の言動がまかり通れば、今後も地方議会で同様のケースが必ず起こる。「不祥事逃れ」の悪しき前例にしてはいけない。
“辞職せず”深夜まで議会紛糾 木下富美子都議「説明の機会はあらためて」
2021/11/10 FNNプライムオンライン
無免許運転で人身事故を起こした木下富美子都議が、4カ月ぶりに公の場に姿を現し、議員を続ける考えを示した。
これに対し、ほかの都議が反発し、都議会は深夜まで紛糾した。
木下都議は9日、事故発覚後、4カ月ぶりに姿を現し、深緑色の帽子をかぶったまま、都議会の控え室に入った。
木下都議には、これまでに辞職勧告決議案が2回、召喚状が3回出されていて、議長らに面会し、辞職を促されたが、議員を続ける考えをあらためて示した。
木下富美子都議「失われた信頼、回復することは大変厳しい道のりであることを覚悟いたしておりますが、1つ1つこれからの議員活動の中で、答えを導き出させていただければと」
木下都議が出席する委員会は、9日午後1時から開かれる予定だったが、ほかの議員が「議員辞職勧告をされている中、出席は認められない」と反発して、深夜まで紛糾し、結局、委員会は開かれなかった。
木下都議は10日午前0時すぎ、「説明の機会はあらためて持ちます」とだけ述べて、都議会をあとにした。
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