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政策金融公庫の融資を巡り公明秘書に1600万円「謝礼」受領疑惑…総選挙直後に新事実浮上の意図
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297007
2021/11/05 日刊ゲンダイ
選挙中に発覚していれば一大事だった(遠山清彦元公明党衆院議員)/(C)日刊ゲンダイ
どこまで捜査の手は伸びるのか。日本政策金融公庫の融資を巡り、遠山清彦・公明党元衆院議員の元秘書2人と、太田昌孝前衆院議員の元政策秘書が、違法な“口利き”をした謝礼として計約1600万円の現金を貸金業登録のない2事業者から受け取っていた疑いがあることが分かった。4日の読売新聞朝刊が報じた。東京地検特捜部が貸金業法違反容疑で捜査している。
早速、永田町では「選挙直後に新事実が出てくるのは、何か意図があるのではないか」と噂になっている。
「選挙前に発覚していれば、自公にとって大打撃だったのは間違いありません。『特捜部は自公に気を使って、選挙が終わるのを待ったのだろう』とみる関係者は少なくありません」(永田町関係者)
この“口利き事件”が最初に表ざたになったのは今年8月。これまでは、“口利き”には遠山、太田両氏の元秘書2人が関わったとされていたが、遠山氏の別の元秘書1人にも関与の疑いがあることが分かった。
「捜査対象が拡大しているのは明らかです。特捜部は早期に遠山氏の外堀を埋めて関係者の逮捕に踏み切り“幕引き”を図るつもりなのではないか。囁かれているのは、国政への影響を避けるため、12月の臨時国会閉会後、年内に一気にケリをつけるというシナリオです。年を越せば通常国会が始まり、夏の参院選に影響する恐れもあります。そこまで長々と引っ張ることはしないでしょう」(同)
“大物”の名前があがったか
捜査は広がらないのか。
「事件のキーマンとして浮上しているのが、環境関連会社を営む70代男性です。再生可能エネルギー事業を巡る詐欺事件で、社長らが逮捕された太陽光発電関連会社『テクノシステム』で顧問を務めていた人物です。複数のメディアに『遠山をテクノ社社長に紹介したのは俺』『捜査の本丸は遠山じゃない』などと発言。政界人脈は相当なものです。ただ、特捜部は自公政権に気を使っているように見えます。このまま、捜査は広がらずに終わってしまうのではないか」(官邸事情通)
これまで、テクノ社社長が小池百合子都知事の資金管理団体に献金していたことが分かっている。デイリー新潮は、テクノ社社長と麻生副総理、原田義昭元環境相が共に写る写真を掲載している。やはり大物の逮捕はないのか。
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