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※2021年11月5日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年11月5日 日刊ゲンダイ2面
【さあ新資本主義とやらを見せてもらおう】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) November 5, 2021
甘利が去っても変わらない 岸田内閣のグロテスク
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/eiB3UB2Ngs
※文字起こし
疑惑まみれ幹事長の次は、人望ゼロの傲岸パワハラ幹事長か――。
衆院選の小選挙区で敗れて辞任した自民党の甘利明前幹事長の後任として、これまで外相を務めていた茂木敏充氏が4日、正式に就任した。空席になった外相は、10日の組閣まで岸田首相が兼務するという。
幹事長就任会見を開いた茂木は、衆院選で自民党が絶対安定多数を確保したことを受け、「国民の期待にしっかり応えていかなければならない」とか言っていたが、「政治とカネ」で失脚した甘利に続いて、政治資金の疑惑を抱えた人物を幹事長に据える厚顔政権に何をどう期待すればいいのか。
昨年末、茂木の政治団体で1億2000万円の使途不明金があると共同通信に報じられた。茂木の資金管理団体から寄付を受ける政治団体「茂木敏充後援会総連合会」で2016〜19年、使途の詳細が分からない支出が全体の約97%、計1億2000万円以上にもなっているという。
茂木の事務所は共同通信の取材に「政治資金は法令にのっとり処理、報告している」と説明していたが、資金管理団体と「総連合会」は所在地も会計責任者も同じ。巨額の資金を移動させることで、カネの流れが見えなくなる。政治資金規正法には抵触していないが、情報公開を巧妙に逃れるやり方だ。
有権者買収疑惑もあった。選挙区で1冊600円の「衆議院手帖」を毎年3000部も配っていたと17年に「週刊新潮」がスクープ。18年には線香も配っていたと報じられた。
同様に選挙区内で線香セットを配った小野寺元防衛相は公選法違反で書類送検され、2000年に議員辞職。第2次安倍政権では、うちわを無料配布した松島元法相も大臣を辞任したこともあった。茂木の問題も本来なら辞職モノなのに、幹事長にご出世なんてどうかしている。
「パワハラ2大巨頭」と恐れられる
「茂木さんの『政治とカネ』の問題があまり話題にならなかったのは、記者に圧力をかけたからではないかと冗談半分で噂されました。あの人のパワハラは有名ですから……。優秀すぎて周りがみんなバカに見えるのか、気に入らないとささいなことですぐ不機嫌になるし、怒鳴られたり、無視された官僚は数知れず。西村前コロナ担当相とともに“パワハラ2大巨頭”と恐れられています。官僚に限らず、基本的に誰に対しても上から目線ですね」(霞が関関係者)
昨年8月の外相会見での出来事は語り草になっている。英字新聞の記者が在留外国人を対象にした入国規制について「科学的な根拠を具体的に教えてください」と質問した時のこと。茂木はマトモに答えようとせず、いきなり英語で「What do you mean by scientific?」と話し出した。記者から「日本語でいいです。バカにしなくても大丈夫です」と言われて、日本語で質疑応答を続けたが、最後に「お分かりいただけましたか。日本語、分かっていただけましたか」とダメ押しし、質問に答えないことを記者の語学力のせいにする嫌みったらしい態度を見せた。
衆院予算委で人事院の松尾給与局長(当時)が答弁に立って、安倍発言とのつじつま合わせをしていた際、「シッ、シッ」と犬を追い払うような手ぶりで「帰れ、帰れ!」と高圧的に指示していたことが印象的だ。
アベノミクス路線の継承で「失われた30年」が続く |
内閣府、外務省などの歴代担当者が申し送りしてきた“茂木対応マニュアル”が週刊誌に報じられたこともある。海外出張などの際、「通常の接遇対応に加えて留意すべき点」をまとめたもので、<水は可能な限り「エビアン」を用意><「タバコ喫煙可能場所リスト」を作成><「メガシャキ」「葛根湯ドリンク」「ユンケル」の3本セットを日本から持参><ベッドの上に用意する枕は4つ><車中のエアコン設定温度は25〜27度>等、事細かく指定され、仕えてきた役人たちの涙ぐましい努力が感じられる。
茂木は東大経済学部を卒業して丸紅に入社。その後、読売新聞を経てハーバード大ケネディ行政大学院に留学。帰国してマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務した。1993年に日本新党から衆院選に出馬し初当選。95年に自民党に移り、今回の衆院選で当選10回を数える。
頭脳明晰なのは誰もが認めるところで、英語も堪能。当選わずか3回で初入閣して以来、政調会長、経産相、経済再生担当相、外相などを歴任してきた。
「これだけピカピカの経歴で要職を歴任してきたのに、当選10回を重ねても総裁選に出馬したことがない。実務能力は折り紙付きですが、総理総裁に推す声が上がらないのです。党内では『有能だけど人望がない』という評価が定着している。巨大与党の幹事長は、頭の良さだけで務まる役職ではありません。人間関係をうまく築いてこなかったため、所属する平成研(旧竹下派)の会長代行のままで、派閥会長にもなれない茂木氏に幹事長が務まるのかと危惧する声が早くも聞こえてきます」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
そういう茂木が幹事長に起用されたのも安倍・麻生に近く、関係良好という理由が大きい。安倍は今年5月、「ポスト菅」について聞かれると真っ先に茂木の名前を挙げ、「誰もが手腕を評価している」と持ち上げていた。麻生からの信頼も厚い。岸田は相変わらず「2A」に気を使っているわけだ。
就任1カ月で選挙しかやっていない
岸田は4日、内閣発足から1カ月を迎えたことについて「総裁選、組閣、衆院解散・総選挙をスピード感を持って進めてきた。国民の信託を頂いた今、スピード感をぜひ政策の実行に向けていきたい」と話した。いよいよ「新しい資本主義」とやらの全貌を国民に示してくれるのか。党では茂木が中心になり、経済対策や「新しい資本主義」の具体化を進めることになるのだろう。
「この1カ月、岸田政権は何もやっていない。選挙だけです。それで政策実行に『スピード感』と言われても、まったく信用できません。そもそも、『新しい資本主義』は本当に新しいのでしょうか。岸田首相が総裁選で訴えていた分配重視や新自由主義からの転換は、いつの間にか消えてしまった。衆院選の遊説でも『成長なくして分配なし』と、安倍元首相とソックリなことを言っていました。茂木氏を幹事長にした人事にも安倍氏、麻生氏への配慮があるし、高市政調会長が政府の政策立案に強い影響力を持っている以上、経済政策はアベノミクスに逆戻りしそうです」(経済評論家・斎藤満氏)
甘利が去っても、何も変わらない。安倍麻生に忖度し、アベノミクス路線は継承。甘利が主導した原発推進も止められない。0泊2日の強行軍で出席した「COP26」で演説した岸田は、「グリーンエネルギー」と言いかけて「クリーン」と言い直していた。原発を稼働させるということだ。
「11月中に数十兆円規模の経済対策を策定し、12月の臨時国会で補正予算を成立させる方針を示していますが、“やってる感”のアベノミクス路線を続ければ、また中抜きなどで無駄遣いに終わる。公明党が求める現金給付などのバラマキを決めて目くらましするくらいのことでしょう」(斎藤満氏=前出)
安倍政権以降、成長戦略はついぞ出てこなかった。やるやる詐欺みたいなものだ。そんな自民党政権と霞が関が練る「新しい資本主義」なんて、どうせ看板の掛け替えだけで、中身のないキャッチコピー政治がまだ続くのか。
「失われた30年」はいつになったら取り戻せるのだろうか。
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