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韓国でコロナ感染者急増のワケ 日本も来年1月半ばに「第6波」ピークの恐れと上昌広氏が警鐘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297010
2021/11/05 日刊ゲンダイ
解禁したが…(ハロウィーンで人々で賑わう渋谷交差点スクランブル=31日)/(C)共同通信社
新型コロナウイルスの新規感染者数がめっきり減っている。4日の全国の新規感染者数は158人と、木曜日では今年最少だった。気になるのは、日本は激減しているのに、韓国では感染が急拡大していることだ。
韓国では2日、新規感染者数が過去4番目に多い2666人を記録。3日も2480人と、高水準だ。人口の75%超がワクチン接種を終えているのに、なぜ日本と比べて感染が広がっているのか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏がこう言う。
「季節的な要因が大きいと考えられます。韓国は日本よりも気温が低い。冬場に差し掛かるタイミングで増えているのでしょう。欧州では気温の低いバルト3国から東欧、中欧、西欧へと順々に感染が拡大しています。さらに、韓国は日本よりも少し早い段階でワクチンを打ち始めたため、感染の予防効果が落ちてきているのではないか。日本は7月から9月にかけて一気に打っているので、今は免疫が強い。これから本格的に寒くなり、高齢者に打ったワクチンの予防効果が切れ始めると、第6波がやって来るでしょう。現在の韓国は1〜2カ月先の日本の姿と言えるかもしれません」
多くの専門家が今後の第6波襲来を予測している。内閣官房の「COVID-19AI・シミュレーションプロジェクト」に参加する名古屋工業大の平田晃正教授も、AIを用いたシミュレーションで「来年1月半ばに第6波のピークに達する」と試算。ピーク時は東京で300〜700人程度の新規感染者に達するという。
「人流や気象条件、人流に関連する平日や連休、宣言の有無やワクチン接種率などのデータをAIに学習させ、予測しました。ワクチンの予防効果が12月から1月に弱まり、数百人規模の波が東京で確認される可能性があります。大型連休後に感染者が増えていることを踏まえると、今は感染状況が落ち着いているとはいえ、コロナ禍で迎える2回目の正月も注意が必要です」(平田晃正氏)
冬場に突入し、忘年会や新年会シーズンを迎える。クラスター続出なんてシャレにならない。
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