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※2021年11月1日 日刊ゲンダイ終面 紙面クリック拡大
小沢一郎氏・中村喜四郎氏が選挙区敗戦の衝撃!「無敗の男」はなぜ負けたのか…政治学者が分析
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296871
2021/11/02 日刊ゲンダイ
政界全体に激震が走った(小選挙区敗北となった小沢一郎氏)/(C)日刊ゲンダイ
「無敗の男」が相次いで敗れた。副代表の辻元清美氏(大阪10区)が維新旋風にのみ込まれ、落選するなど痛恨の結果が相次いだ立憲民主党。とりわけ立憲だけでなく、政界全体に激震が走ったのは、18回連続当選を目指した小沢一郎氏(79=岩手3区)と当選14回の中村喜四郎氏(72=茨城7区)の小選挙区敗北だ。
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小沢氏も中村氏も選挙区を落とすのは初めて。小沢氏は過去3回、比例復活を許した自民前職の藤原崇氏に9372票差で、中村氏は6度目の対決となった自民前職の永岡桂子に3519票差でそれぞれ敗れた。僅差の勝負とはいえ、2人とも「王国」と呼ばれる鉄壁の地盤で負けたこと自体、衝撃のニュースである。
与野党問わず、70歳以上の長老・ベテランが軒並み、苦戦・落選を強いられる中、“選挙の神様”と称される2人も例外ではなかった。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう指摘する。
大局観なき小粒の政治家ばかりになる懸念
「王国」と呼ばれる鉄壁の地盤で中村喜四郎氏も敗れた(C)日刊ゲンダイ
「与野党ともに世代交代の大きな波に翻弄された格好です。今回の選挙は若い人たちも関心を示し、多くの有権者が古い政治のあり方に疑問を感じていた。昨年からのコロナ禍で時代の閉塞感もますます高まり、新たな政治を求めた結果が長老・ベテランに対する厳しい投票行動です。立憲の枝野代表が午前0時を過ぎるまで『当確』が出なかったのも、野党第1党の代表ですら、古い政治家の一人に数え上げられたからだと思います」
小沢氏も中村氏も比例復活で当選。バッジは失わなかったものの、小選挙区で敗北すれば発言力を失うのが、永田町の論理だ。今回の選挙でようやく実現した野党共闘を下支えした経験豊富な重鎮2人はこのまま、一緒にピークアウトしてしまうのだろうか。
「連合や国民民主党に足を引っ張られたとはいえ、立憲が『反自民』の受け皿になり切れなかったのは、明らかに迫力不足です。自公与党と真正面からブツカり合う本気度が、有権者に伝わり切らなかった。生き馬の目を抜く中選挙区制時代を知る小沢・中村両氏などとは異なり、小選挙区制しか知らない世代は公認権や政党助成金の配分権を握った党執行部の顔色を常にうかがう小粒な政治家ばかりになってしまいました。どの政治家も目先の利害にとらわれ、大局観をすっかり失っています。与野党とも重鎮たちが政界を去り、あるいは発言力が弱まることで、小選挙区制がもたらした政治の劣化が、さらに加速するのではないかと懸念せざるを得ません」(五十嵐仁氏=前出)
政治にフレッシュさを求めた有権者が巻き起こした大きな風によって、失われるモノもまた大きそうだ。
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