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伸び悩む自民党が共産党への“ネガキャン”を激化「野党共闘への脅威の裏返し」
https://dot.asahi.com/dot/2021102400008.html
2021/10/24 14:03 AERA dot.
右から自民党の甘利幹事長、岸田首相、麻生副総裁、遠藤選対委員長(C)朝日新聞社
衆院選は10月31日の投開票まで残り1週間となり、後半戦に突入した。
自民党や立憲民主党の情勢調査やメディア各社の世論調査などを分析すると、自民党が公示前の276議席を維持することはかなり難しく、単独過半数(233議席)を維持できるか、否かの攻防になりつつある。
立憲民主党と共産党などの「野党共闘」が功を奏し、前回(2017年)の衆院選よりも接戦となっている小選挙区が全国で多くみられるのだ。
そんな中、自民党が共産党をターゲットにした「ネガティブキャンペーン」を激化させている。
安倍晋三元首相は10月21日、衆院選の応援で横浜市に入り、応援のマイクを握った。
「自民党、公明党の安定政権か、立憲民主党、共産党の政権か。『日米同盟は破棄、自衛隊は憲法違反』が共産党の基本的な政策です。共産党の力を借りて立憲民主党が政権を握れば日米同盟の信頼関係は失われてしまうのは間違いない」
自民党は同日、甘利明幹事長と遠藤利明選挙対策委員長の連名で「急告」という檄文を各選挙区へ配布している。
AERAdot.が入手した<情勢緊迫 一票一票の獲得に全力を!!>というタイトルの文書には以下の記述がある。
<全国各地で多くのわが党候補者が当落を争う極めて緊迫した状況にあると認識しております。今般の選挙は多数の選挙区で与野党一騎打ちの構図にあり、かつ、コロナ下にあって、組織力が十分に発揮できない状況に至っているのは憂慮に堪えません>
危機感を露わにし、野党共闘への異議を唱えている。
<与野党一騎打ちの構図によって、かえってこの選挙が「(自公の)自由民主主義政権」か「共産主義(が参加する)政権」かの体制選択選挙であることが有権者の目に鮮明となっています。我々は我が国の将来のために自信を持って自由と民主主義に基づく政権の継続を訴えていかなければなりません>
共産主義の脅威を訴えつつ、危機感をこうにじませていた。
自民党の文書
<比較的優位な戦いを進めていた選挙区にあっても瞬く間に形勢が逆転し、議席を失う事例もこれまで 数多くありました>
また、自民党本部が発行している「The Jimin NEWS」(10月15日)の「号外」でも踏み込んだ批判をしていた。
<立民・共産の閣外協力は、共産党との連合政権への第一歩>と題した文書では、以下の記述がある。
<共産党の「1951年綱領」は、「日本の解放と民主的革命を、平和の手段によって達成しうると考えるのは間違いである」と「暴力革命論」を掲げています>
岸田文雄首相も選挙前の討論会でこう発言していた。
「共産党の皆さんは自衛隊、これは違憲であると主張している。日米安全保障条約についても、廃棄と主張されている」
連立与党を組む公明党の山口那津男代表も演説でこう訴えている。
「憲法について、共産党はおかしなことを言いましたね。自衛隊は憲法違反だ」
「将来は自衛隊を廃止だ、あなた方はいりませんと言いながら、いざというときは命がけでやって下さい。こんな失礼な矛盾した話はないじゃないですか」
与党のこうした主張に対し、共産党の小池晃書記局長は会見で「全くのデマ発言で、撤回を求める」と反論している。共産党の候補者の一人はこう憤慨する。
「自民党がこうしたネガキャンを仕掛けてくることは予想していた。TBSの情報番組で、コメンテーターが「(共産党は)まだ暴力的な革命というのを党の要綱として廃止していない」と発言し、全面謝罪に追い込まれている。自民党が出しているいろんな文書を見たが、選挙に乗じ、この問題を蒸し返すというのは、政権与党としてあまりに情けないのではないか」
立憲民主の幹部は自民党の共産党批判についてこう話す。
「うちの世論調査でも、野党共闘の効果が鮮明に出ている。これまで自民党が圧倒的に強かった福岡県では、17年と14年の衆院選で11の小選挙区はすべて自民党がとった。しかし、今回は少なくとも2つ、多ければ4つの小選挙区をうちが獲得する可能性がある」
(右から)野党共闘でれいわ新選組の山本太郎代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首(C)朝日新聞社
自民党や公明党が今になって共産党批判を仕掛けてくる理由についてこう続ける。
「それだけ野党共闘を脅威に感じている裏返しではないのか。19年の参院選でも一部、野党共闘したが、その時、自民党はここまで共産党批判はしなかった。うちが政権与党になっても共産党は閣外協力と明確に言っている。自衛隊廃止なんてことになるわけがないでしょう」
しかし、現場レベルでは野党共闘に新たな“火種”が生じているという。
「自民党の共産党叩きは、あまりに使い古された選挙手法で、呆れたものです。一方で立憲民主の支持団体である連合が立憲候補を共産が支援、共産候補を立憲が支援していることに強い不快感を示している。立憲民主はこのことに苦慮しています。公明候補と共産の候補が激突する選挙区がありますが、連合は公明候補の支援を表明。公明は徹底した共産攻撃をしていますが、野党サイドを見ると、立憲は連合を慮って共産候補の応援に消極的です。『自分たち(共産党)を集票マシンとしか思っていない』などと現場の共産党スタッフから不満がでています」(官邸関係者)
激化した選挙戦で最後に笑うのはどちらか。
(今西憲之 AERAdot.編集部)
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