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※2021年10月19日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年10月19日 日刊ゲンダイ2面
【この選挙は狂ったデタラメ政治への審判】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 19, 2021
甘利幹事長「体制選択選挙」とは大笑い
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/xAt3HzOrmC
※文字起こし
第49回衆院選が19日公示され、31日の投開票まで12日間の選挙戦がスタート。「追い風も逆風も吹いていない選挙で結果が予想できない」(自民党前職)という声もあるが、凪のうちに超短期決戦で勝ち逃げを決めたい自民党は、なりふり構わぬ選挙戦を展開している。
衆院が解散された14日の本会議直後、選挙を仕切る甘利幹事長は「われわれの自由民主主義の思想で運営される政権と、共産主義が初めて入ってくる政権とどちらを選ぶのかという政権選択だ」とブチ上げた。2014年に都市再生機構(UR)をめぐる口利き疑惑が持ち上がった時にも見せなかったような悪い顔をして「勝った方は首相をとる。日本史上、初めて共産主義の思想が入ってくる」と、なにやら国民を脅すような口ぶりだった。
与党はこの路線で戦うことにしたのだろう。甘利発言を皮切りに、公明党の山口代表も解散直後の街頭演説で「共産党は日米安保条約廃棄、自衛隊は違憲、天皇制は憲法違反、廃止。こういう政党と閣外協力すると言っても、極めて安定感のない政権に他ならない」と金切り声を上げていた。
だが、これは悪質なデマの類いだ。共産党の綱領には「天皇の制度は憲法上の制度」と明記してある。憲法違反なんて言っていないし、むしろ「現行憲法の前文をふくむ全条項をまもる」と宣言している。解釈を勝手に変えて憲法を平気で踏みにじる自民党より、よほど保守的な態度と言える。
共産党の小池書記局長は会見で「公党の、しかもその代表が他党にものを言うときには、少なくとも綱領ぐらい読んでから批判すべきだ」と指摘。「デマで選挙を汚すようなことはやめるべきだ」と訴えたが、自公はデマ同然の共産党批判を繰り広げている。
相手を貶める印象操作のキレ芸
10日のNHK「日曜討論」でも、甘利は唐突に共産党批判を開始。野党が政権を取れば「意思決定に自衛隊や天皇制に否定的な共産党の考え方が入ってくる。体制選択選挙だ」とまくし立てた。
公明の石井幹事長も「国の基本に関する課題で一致しないのに協力するのは理解できない。選挙目当てだと言わざるを得ない」と非難していたが、ホントよく言う。政策的には水と油のはずの自民と公明が協力関係を続けていることは選挙目当てではないのか。
「野党共闘が予想外に進み、全289選挙区のうち約220の小選挙区で候補一本化が実現したことに与党側は怯え、焦りを感じているのでしょう。岸田政権にはこれといったアピールポイントもなく、安倍元首相、麻生副総裁、甘利幹事長という“3A”の傀儡政権と見られて日を追うごとに支持率を減らしている。だから、共産主義批判で野党共闘を貶めるような選挙戦をやらざるを得ないのが実情ではないですか。仮に野党勢力が政権を取ったとしても、共産党は『閣外からの』協力と言っている。それを批判するのなら、自民党が社会党委員長を首相に担いだ自社さ政権は何だったのか。自公政権は政教分離に反しないのかという問題に跳ね返ってきます」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
ことさら共産主義を敵視する手法は、安倍元首相の常套句だった「悪夢の民主党政権」に通じる。自身の失敗を指摘されると、居丈高に攻撃に転じ、一方的に相手を貶める印象操作で乗り切ってきた。それに味をしめたのかもしれないが、本来は窮鼠の側の戦術であり、巨大与党の戦略としては“あまり”にお粗末だ。正々堂々とアピールできる実績も政策もないとゲロっているに等しい。
冷戦時代のまま思考停止の与党に未来を任せられるか |
「だいたい、共産主義が恐ろしいというイメージ操作は時代遅れも甚だしい。甘利幹事長はじめ冷戦時代の思考のまま止まっているように見える。そんな時代錯誤の与党に未来を任せることの方が不安ですよ。多くの国民は、共産主義より独裁主義を嫌悪しています。安倍1強から続く自由民主党に自由はあるのか、民主主義はあるのか。人権を無視し、憲法を蹂躙し、国会を愚弄して、説明責任も果たさず民主主義を破壊し続けてきたのが自公政権ではないですか。野党を攻撃したところで自民党の不祥事がチャラになるわけではない。幼稚なレッテル貼りで勝てると考えているとすれば、あまりに国民をバカにしています」(角谷浩一氏=前出)
甘利は「自由民主主義と共産主義の戦い」を強調するが、民主主義の対義語は専制主義や独裁主義、軍国主義などである。それこそが安倍政権から菅岸田政治に引き継がれている悪政ではないのか。岸田首相は、総裁選では「所得倍増」とか言っていたのに、選挙公約では「防衛費倍増」になっている。
それに、本来は自由主義(リベラリズム)を掲げる勢力のことをリベラルと呼ぶのに、野党を「リベラル左翼」と蔑んできたのが今の自民だ。
共産主義は、自由主義や民主主義の対義語でもなく、対立軸が違う。アホみたいな主張をする前に、甘利は大臣室で現ナマをポッケに入れた疑惑を説明したらどうなのか。
大メディアもデマ拡散に加担
共産主義の脅威を拡散しようとする与党の妄言を垂れ流す大メディアも問題だ。甘利の発言や、「日本が共産主義に染まってしまうのかどうかが問われる選挙だ」とアジる河野広報本部長の応援演説をそのまま報道して拡散に加担している。これでは、フェイクニュースで野党を誹謗中傷して物議を醸してきたツイッターの匿名法人アカウント「Dappi」とやってることは変わらない。選挙を控えて、自民デタラメ政治から目先をそらす役割を買って出ているのだ。それでいいのか、しっかりしろよ、と言いたくなる。
「この総選挙の争点は、自由民主主義VS共産主義などでは断じてない。約9年間続いてきた安倍菅政治、そしてそれを継承する岸田政権のデタラメ政治への審判に他なりません。公文書改ざん問題やモリカケ桜、河井夫妻の1億5000万円問題、その他にも数々の金銭授受があった。それらの問題はウヤムヤにされ、立憲主義や民主主義、法治国家という国の根幹が壊されてきた。少なくとも、この4年間に自公政権が何をやってきたかが問われる選挙です。不正を嘘と隠蔽、ゴマカシで異論を抑え込むファッショ政治から、民主主義を取り戻す選挙なのです。この期に及んで国民を脅し、狡猾にだまして勝とうなんて、自公政権の横暴は目に“あまり”ます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
甘い利権にどっぷりつかった幹事長が、デマまがいの共産批判で「体制選択選挙」とは大笑い。選挙の争点は火を見るよりも明らかで、問われるのは人権か利権か、民主主義か独裁政治かである。自由と民主主義を愛する有権者は、よくよく考えて投票して欲しい。
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