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岸田内閣、疑惑満載でスキャンダル続出か…「鈴木宗男が安倍元首相に激怒」情報も
https://biz-journal.jp/2021/10/post_256395.html
2021.10.11 10:40 永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報 文=神澤志万/国会議員秘書 Business Journal
「鈴木宗男オフィシャルブログ『花に水 人に心』Powered by Ameba」より
国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
10月4日、第205臨時国会が召集されましたね。会期は14日までで、8日には天皇陛下をお招きして開会式と岸田文雄新首相の所信表明演説が行われました。新型コロナウイルス対策や新自由主義からの脱却などを述べられ、立派な演説でしたよ。
しかし、新内閣の支持率は思っていたよりも伸びなかったようです。共同通信の調査では、菅義偉内閣発足時の支持率が66.4%だったのに対し、岸田内閣は55.7%だそうです。毎日新聞の調査では、50%を割り込む49%でした。
「もうちょっと高いと思ってたけどなー」と大半の自民党関係者はボヤいていましたが、神澤的にはこんなもんでしょうと思います。岸田首相はともかく、内閣の顔ぶれに新鮮味が感じられず、知名度も低い閣僚が多いので、政治マニアでないと、なかなか魅力はわからないでしょうからね。
とはいえ、最悪に近かった菅内閣末期の支持率を思えば、各社調査でいずれも20ポイント以上も上がっているので、それを考えると好調なスタートといえるのではないでしょうか。
新内閣は“疑惑の玉手箱”
それにしても、新閣僚や自民党役員は危うい人が多い印象ですよね。収賄疑惑が尾を引く甘利明幹事長のほか、過去の下着泥棒を“新潮砲”に蒸し返されている高木毅国会対策委員長、1500万円のガソリン代を政治資金から支出した疑惑のある鈴木俊一財務相、地元のダム関連業者からの収賄が疑われる金子恭之総務相、あの加計学園の学部新設をめぐって文部科学省への圧力問題が浮上した過去のある萩生田光一経産相などなど、すごいことになっていますよね。
日刊ゲンダイは、西銘恒三郎復興・沖縄北方相と後藤茂之厚労相が「特に問題」としています。西銘復興相は沖縄の基地建設の関連工事の受注業者から献金を受けて公職選挙法違反が疑われ、献金を返したことがありました。これは「万引きが見つかったら品物を返すようなもの」ですよね。また、後藤厚労相は、巨額の年金消失事件を起こしたAIJ投資顧問の系列会社・ITM証券からのパーティー券購入や献金などが報じられています。
さらに、「週刊文春」(文藝春秋)は「疑惑の玉手箱」として、牧島かれんデジタル相のNTT接待疑惑や、金子原二郎農水相の長崎・諫早湾開拓事業をめぐる親族会社からの裏金疑惑などをスクープしています。これからも、岸田内閣のメンバーのスキャンダルはどんどん出てきそうです。
支持率が高い状態で総選挙に突入できると思っていたのに、マスコミの批判がすごくて「この政権、いつまでもつかなぁ」とすでに弱気になっている大臣の事務所もあるようです。
ちなみに、国会女子たちは入閣速報をLINEでやりとりしながら「『下着泥棒』が入閣らしい」とか面白半分に盛り上がっていました。ちょっと怖いですかね(苦笑)。
鈴木貴子外務副大臣に注目のワケ
疑惑大臣たちに比べて、新副大臣や政務官人事は、なかなかの変革意識が感じられる面々だと思います。ただ、知名度の高い方はいないので、肩書頼みになりますね。その中でも、神澤は鈴木貴子外務副大臣に注目しています。
鈴木副大臣は現在35歳、2児の母で、あの鈴木宗男元官房副長官の長女です。2012年の第46回総選挙で新党大地の公認候補として、当時は公民権停止中だった父上に代わって出馬しています。
このときは比例復活もできずに落選していますが、比例北海道ブロック選出の石川知裕衆議院議員の辞職で繰り上げ当選しました。この時点で27歳、最年少衆議院議員として話題になりました。
その次の総選挙では民主党から出馬し2期目の当選を果たし、3期目の現在は自民党から北海道ブロック比例単独候補で当選という流れです。安倍内閣では防衛政務官を経験し、今回は晴れて岸田内閣で外務副大臣となりました。
お父さんが「あの」鈴木宗男さんですし、海外留学の経験もあるのでエリートに思われますが、けっこうご苦労もされています。政党も好んで変えたわけではなく、信念を突き通すために変わっているのです。いわば彼女の信念は変わらないのに、政党のあり方が変わり、現在は自民党にいるという感じです。
もちろん、父上の影響はかなり大きいようです。たとえば、今回の副大臣拝命も、裏には宗男議員のごり押しがあったといわれています。
実は、鈴木副大臣は今回の総選挙で選挙区が確定していません。希望している北海道7区は、現職の伊東良孝衆議院議員の選挙区です。伊東議員は元釧路市長で選挙区で勝ち続けていますから、他の誰かと替わることはないでしょう。そこで、自民党本部、岸田内閣としては鈴木議員の副大臣就任で「副大臣だから」と自民党北海道連を説得し、北海道ブロック比例単独の上位での出馬を考えているようです。
この件で、永田町では「宗男議員が安倍元総理の事務所に『約束が違う!』と怒鳴り込んだ」という噂が流れています。安倍晋三元首相は鈴木議員に選挙区からの出馬を約束していたようなんですね。さすがに事務所に怒鳴り込むのはないんじゃないかなあと思いますが、どうでしょう。
そして、北海道つながりでは、4区の中村裕之議員と12区の武部新議員のお二人が農林水産副大臣になりました。「北海道だから農業」という単純な思考で決まったのかと思いきや、こちらも選挙区でなかなか勝てない方に「副大臣の肩書」をつけて選挙を戦わせる作戦のようです。ちなみに、武部副大臣はあの武部勤元農水相の長男さんで、お父さんの地盤を引き継がれています。
元維新の党代表の次女が自民党から出馬か
ところで、松野頼久元維新の党代表の次女の松野未佳さんが、自民党の比例代表東京ブロックから出馬すると、産経新聞が報じましたね。未佳さんは「ミス日本コンテスト2016」グランプリに選ばれた美人さんです。
永田町では「小川直也が応援に入るそうです(嘘)」「選挙リーフには小川直也の写真が使用予定……なわけない」「出馬は阻止しましょう」などと、冗談ともいえない冗談が飛び交いました。
以前も書かせていただいていますが、柔道の元銀メダリストで現在はプロレスに転身されている小川氏は、松野氏の奥様との不倫疑惑が報じられたことがあります。選挙応援に小川氏が登場するかどうかで、「関係」がどうなっているのか、わかるかもしれませんね。
もっとも、出馬したところで比例順位は選挙区から出馬する方より下位になるでしょうから、今の自民党の人気から考えると当選する見込みはないと思います。よほどの奇跡が起これば、小泉純一郎フィーバーで当選した杉村太蔵氏のように、議員バッジをつけることもあるかもしれませんけどね。そういう先行きも見通せない「お嬢様」なんでしょう。でも、思えば秘書になりたての頃の神澤も世間知らずでしたから、最初はみんなそうですね。
さて、今回は「10月14日に解散」という、とても珍しい「予告解散」となりました。解散日を予告するって、異例中の異例なんですよ。この先も経験することがないと思います。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
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