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「連合」初の女性会長が決まるも多難な船出…総選挙での野党結集へ早くも正念場 プロはこう見る 経済ニュースの核心
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/295674
2021/10/07 日刊ゲンダイ
連合・芳野友子新会長の発信力に期待(C)共同通信社
「ジェンダー平等」「多様性推進」を主唱する組織として、それを体現してみせたといったところか。連合(日本労働組合総連合会)の新会長に芳野友子氏の就任が決まった。1989年の発足以来、女性会長は初めて。今年秋の総選挙を控え、野党結集に向けての求心力が早速試される。
芳野氏は55歳。工業用ミシン世界最大手・JUKIの労組出身で、2015年から金属・機械系の中小メーカー労組などでつくる産業別組合・JAM(ものづくり産業労働組合)の副会長を務めてきた。「いろいろな組織との交流が積極的にできる人。主張は明確で発信力にも期待できる」(神津里季生前会長)という。
ナショナルセンター(中央労働団体)では昨年、共産党系の全労連(全国労働組合総連合)で初の女性議長が誕生している。全日本教職員組合(全教)出身の小畑雅子氏で、今回の芳野氏の就任により全国労働組合連絡協議会(全労協)を含む3大ナショナルセンターの2つまでが女性トップということになる。
一方、新会長を支える「ナンバー2」の事務局長には清水秀行氏の起用が決まった。日教組(日本教職員組合)の中央執行委員長で、官公労出身の事務局長は初めて。「官民のバランスに配慮した」(事情通)ともされる。基幹労連出身で15年から会長を務めてきた神津氏と、トヨタ労組出身の相原康伸事務局長は退任した。
人選は難航
それにしても新会長選びは難航した。当初、候補に浮上したのは相原氏だ。神津前会長自身が事務局長からの“昇格”で、相原氏本人も会長職に意欲をみせていたためだ。ただ自動車総連の推薦が得られず断念。背景にはトヨタ労組の「慎重論」を押し切って立憲民主党への支持を主導した相原氏に対する「強い反発があった」(関係筋)とされる。
運輸産業労働組合連合会中央執行委員長の難波淳介氏の名前も浮上した。しかし難波氏は連合内部で次期会長を推薦する役割を担う「役員推薦委員会」の委員長。企業で言えば「指名委員会」の委員長が次期CEOに名乗りを上げるようなもので「ガバナンス上問題」「お手盛り」批判が相次ぎ立ち消えた。
果たして連合自身が一体感を取り戻せるのか。何やら多難な船出となりそうな情勢だ。
重道武司 経済ジャーナリスト
1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。
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