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八代英輝弁護士の「虚偽コメント問題」は公平であるべきTV局とスタッフの知性の劣化にも一因 ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/294778
2021/09/15 日刊ゲンダイ
八代英輝弁護士(C)日刊ゲンダイ
ワイドショーなどでコメンテーターが、ネット上などの嘘情報をうのみにして適当に知ったかぶりしてしゃべるなんてことは、過去にも何回もあった。
しかし大抵はその場で司会や他の政治評論家、最低でも上のサブコンで聞いているスタッフからの指示でその場で反論されたり、訂正されたりするのが普通であった。
それだけ、一人ぐらいは何でもわかっている出演者がいたし、生き字引のようなスタッフがいたものだ。
TBS系「ひるおび!」で八代英輝弁護士が「共産党は『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してません」と発言した問題。「綱領」を「要綱」と間違い、全く書かれていないことをあるかのように述べたのは、ワイドショーでのたわ言と看過するには酷すぎる暴言だった。
共産党は即刻抗議した。
今週の番組内でおわびが放送され八代氏本人が語ったが、「私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした」とあたかも発言には政府のお墨付きがあるように述べ、それを「共産党は否定している」ことを申し添えるのを忘れてすみません、というものだった。
これには江川紹子さんがTwitterで「(これは)『弁解』であって、共産党綱領にないことを『ある』とした虚偽コメントへの『謝罪』とは言えませんね」と発言し、志位さんもこれをRTして再びTBSに抗議した。
問題は、田崎史郎氏がいたにもかかわらず間違いを指摘せず、番組自体も発言をスルーしてしまったことにある。
そもそも出演者はバランスよく配置されるべきだ。その中で自由に討論すればよい。
どうも室井佑月さんが降板したあたりからキャスティングがかなり偏っているように思える。
発言が野党共闘に対する意図的な攻撃であり、あえて確信犯的に発言したものであるとしたら、客観的であるはずのコメンテーターとしては逸脱した行為であり、それを容認したのなら、結果的に番組自体が、政府広報、いやそれ以上の一政党を支援する装置になってしまったということになる。
これはスタッフの矜持のなさと知性の劣化が招いたものか。
報道はあくまで中立公平であるべきもののはずだ。
さて、番組はもう一度謝罪するのか。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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