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※2021年9月11日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年9月11日 日刊ゲンダイ2面
【自民党議員は全員共犯】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) September 11, 2021
結局、安倍・菅路線を否定できない限界と醜悪
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/kTaOPzqBBH
※文字起こし
たかが国民の1%(自民党員113万人)しか関わらない自民党総裁選だが、テレビメディアは朝から晩まで「誰が有利だ」「派閥がどうした」と大騒ぎだ。10日行われた河野太郎ワクチン担当相(58)の出馬表明会見もNHKはうれしそうに生中継していた。まんまとメディアジャックに成功している自民党はニンマリしているに違いない。
大新聞テレビは、総裁選について「派閥の締め付けが利かない」「ベテランと若手との世代間対立がある」などとシタリ顔で解説しているが、そんな大層な話なのか。しょせん上から下まで「どうすれば得なのか」と右往左往しているだけのことだ。
「どの派閥も考えていることは、とにかく主流派になることです。主流派になれば甘い汁が吸えますからね。でも、誰が“勝ち馬”なのか見極めがつかなくて混乱している。さらに、選挙の弱い若手は“誰がトップになれば自分の選挙に有利か”ということしか頭にない。毎度のことですが、今回の総裁選も、政策や理念は度外視して行われています」(政治評論家・本澤二郎氏)
この総裁選が異常なのは、候補者が次々と持論を捨て、キングメーカー気取りの安倍前首相にひれ伏していることだ。初めから安倍晋三にスリ寄っている高市早苗前総務相(60)は論外だが、岸田文雄前政調会長(64)も河野も、早々と恭順の意を示し、あっけなく軍門に下っている。“永田町の変人”と呼ばれてきた河野までが、安倍のご機嫌を損ねないように持論である“脱原発”と“女系天皇容認論”を封印し、わざわざ安倍事務所を訪ねて「ご懸念には及びません」と伝えているありさまである。
安倍晋三が関与した重大疑惑「モリカケサクラ」の再調査を明言する候補者もいない。
「森友事件」では人が1人亡くなっているのに、河野も、岸田も、高市も再調査について「必要ない」と完全否定だ。
最大派閥「細田派」を牛耳る安倍の歓心を買うために持論を封印し、誰も彼も、細田派の票欲しさに安倍を腫れ物扱いしているのだから異様である。
「3人の候補者は“安倍路線”の継承を競っているように見えます。ハト派である岸田文雄まで改憲を訴えている。この状況では、誰が総理総裁になっても、バックには安倍前首相がいることになる。失敗続きだった菅政権のコロナ対策を糾弾する候補者もいません。これでは誰が新総裁になっても9年間続いたアベ・スガ政治は変わらない。総裁選をやる意味がありませんよ」(本澤二郎氏=前出)
デタラメ政治を誰も批判しない異常事態 |
まさか3人とも、この9年間の政治がマトモだったと思っているのか。誰もアベ・スガ政治を批判しないのは、この9年間でどれほど日本の政治が破壊されたのか自覚がないからではないか。
安倍1強によって、自民党内から活発な議論が消え、官僚の忖度がはびこり、日本の政治は完全に私物化されてしまった。内閣法制局長官の人事まで恣意的に行われ、自分たちの都合のよいように憲法解釈まで変えられてしまった。
「桜を見る会」の問題を巡っては、安倍は国会で118回も虚偽答弁。検察審査会が再捜査を求め、東京地検が再び捜査を開始している状況である。
過去、これほど疑惑にまみれた政権はなかったのではないか。
国民生活だって苦しくなるばかりだった。
「アベノミクスで打ち出した異次元緩和により、株価だけが異常に高騰、潤ったのは大企業と一部の富裕層だけです。一方、不安定な非正規雇用は拡大し、アベ・スガ政権の9年間で実質賃金は下落の一途をたどった。トリクルダウンも起きず、貯金ゼロ世帯も増加。格差が広がるばかりでした」(立正大名誉教授の金子勝氏=憲法)
河野は出馬会見で「自民党を変える」なんて言っていたが、過去を反省せずに、一体何をどう変えるというのか。
自民党の三ツ矢憲生衆院議員は7日付の朝日新聞で、長期政権について〈色んな問題に対して、国民をなめたような対応をしてきた〉〈「3S」と言われるが、「説明しない」、「説得しない」、「責任をとらない」というのが積み重なってきている〉と批判していたが、退陣理由をロクに説明しなかった菅首相の9日の会見こそ「3S」の象徴である。政治評論家の森田実氏はこう言う。
「かつての自民党であれば、党内で自浄作用が働いた。しかし、今は異論を唱える議員が減り、自浄能力がなくなっています。今回の総裁選を巡っても、安倍前首相や麻生財務相の力が隠然と働き、アベ・スガ政治に異論を唱える動きは封じ込められている。常識的な感覚を持った石破元幹事長が潰されている一件が象徴的です。総裁選は、約9年にわたり続いたアベ・スガ政治から脱皮できるか否かがかかる重要な機会ですが、困難だと言わざるを得ない」
声を上げない自民党議員も全員共犯だ。
誰が勝ってもアベ・スガ路線が続く |
どの候補もこの9年間を否定しないのだから、これからもアベ・スガ路線が続くということだ。国民生活は絶対に良くならない。
大新聞テレビは、新総裁が誕生すれば自民党が生まれ変わるかのような幻想を振りまいているが、勘違いもいいところだ。総裁選が実施されようが、自民党の体質はそう簡単に変わりはしない。
「菅首相が総裁選への不出馬を表明したのは、ほんの1週間前です。1週間前まで、多くの国民は自民党政権に怒り、呆れていたはずです。その自民党が1週間で変わると思いますか。もちろん、9年間のアベ・スガ政治を否定する人物が新総裁に就くなら自民党も変わるでしょう。でも、岸田、高市、河野の3候補では、変わるはずがない。これまでも自民党は、危機に陥るたびにトップの顔を代えることで目先を変え、政権を維持してきた。言ってみれば、総裁選は自民党の“政権維持装置”みたいなもの。また、お得意の手を使って生き延びるつもりなのでしょう」(金子勝氏=前出)
国民はこんなお祭り騒ぎにだまされてはダメだ。総裁選が終われば、全有権者が一票を行使できる衆院選が実施される。腐り切った9年間のアベ・スガ政治を自民党が否定しないなら、国民が決着をつけるしかない。
実際、野党共闘が実現すれば、自公に鉄槌を下すことも不可能じゃない。
前回2017年の衆院選は、自民党の圧勝に終わったが、あの時の選挙でも、野党が一本化していれば64選挙区で自公候補を逆転していた。野党が反自民の“受け皿”さえ用意できれば、劇的な選挙結果になる可能性がある。
「アベ・スガ政権は、都合の悪い事実を隠すため、平気でウソやゴマカシを繰り返すようになった。政治家がウソをつくようになったらオシマイです。そんなあくどい政権が長く続くよりも、短命政権が繰り返される方がまだ健全でしょう。多くの国民が呆れ果て、疲れ切っている。野党がキチンとまとまり、受け皿をつくれれば、ハッキリとした民意が下される可能性は高いと思います」(森田実氏=前出)
アベ・スガ路線を否定できない自民党はもはや限界。これ以上、政権を続けさせてはダメだ。
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