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※2021年9月2日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年9月2日 日刊ゲンダイ2面
【こんな首相、見たことない】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) September 2, 2021
憲政史上空前の悪あがきに国民はドン引き
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/u312FLiRZf
※文字起こし
国民が切望している新型コロナウイルス対策に対しては後手後手の対応ばかりにもかかわらず、自民党総裁選となると次々と新たな悪知恵、策謀アイデアが浮かぶらしい。「令和のスガーリン」こと、菅首相のことだ。
17日告示、29日投開票と報じられる総裁選期日を控え、岸田前政調会長ら候補者が続々と名乗りを上げる中、菅が総裁選を先送りし、月内の衆院解散、総選挙に出る――との観測が永田町で流れたのが8月31日夜だった。
この突然の方針を聞いた党内は蜂の巣をつついたように大騒ぎ。最大派閥細田派の幹部会では、「あり得ない。阻止すべきだ」と怒りの声が続出し、別の党幹部も「衆院選は相当議席を減らすだろう」「菅は何を考えているのか」と猛反発したという。
総裁、衆院議員ともに任期が迫る中での前代未聞の展開にどうなることかと思っていたら、一夜明けた9月1日午前、菅は報道陣の囲み取材で、あっさりと「月内解散」を否定。「最優先は新型コロナウイルス対策だ。今のような厳しい状況では解散できる状況ではない」と説明し、総裁選について、「先送りも考えていない」と明言した上で、「そういう中で(衆院選などの)日程は決まってくるだろう」と答えた。
一方、週明け6日にも実施する意向と伝えられる党役員人事とそれに伴う内閣改造に関しては「(人事は)やる」と断言していたのだが、この二転三転するドタバタ劇、醜態は一体、何なのか。
権力が体に染み付いた「パワハラ・サディスト」
もっとも、当初から「解散、総選挙後の総裁選」というシナリオを描いていたのは菅だ。見立てでは、東京五輪のメダルラッシュ、お祭りムードの余韻が国民に残る中、9月5日のパラリンピック閉幕後に衆院を解散。総選挙で勝利を収めた勢いを保ったまま総裁選を行い、「無投票再選」を果たす腹積もりだった。
ところが新型コロナの感染拡大で歯車が狂う。新規感染者は増える一方、具体策は何も打てず、もっぱらワクチン頼みとなり、感染しても医療機関に入院できず、自宅待機中に亡くなる患者が続出し、世論の批判は急上昇した。
支持率は右肩下がりとなり、菅政権にとって最初の国政選挙となった4月の衆参3選挙(衆院北海道2区補欠、参院広島再選挙、長野補欠)は全敗。菅のお膝元である横浜市長選でも野党候補に敗れるなど、もはやレームダックに等しい状態となった。
勝利の方程式は完全に破綻したわけで、これでは党内から「菅では選挙を戦えない」と批判が出るのも当然だろう。マトモな政治感覚を持った首相であれば、総裁選で再選を狙うなんてとんでもない。「自分は総理総裁の器じゃなかった」と退くのが筋だが、権力欲が体に染み付いた「パワハラ・サディスト」はそんな気はサラサラない。出馬の可能性が報じられた下村政調会長を官邸に呼び出して“恫喝”し、下村に出馬を断念させたかと思えば、総裁選の公約で党役員任期の制限を打ち出した岸田前政調会長を“潰す”ため、菅政権誕生を主導した二階幹事長を“ぶった切る”奇策に出たのだ。総理総裁のイスにしがみつくためにあの手この手の浅ましさ。こんな首相、見たことがないだろう。
政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう言う。
「菅首相は権力志向の強い人です。かつて官房長官時代の菅首相と会った時、彼は『官邸には全ての情報が集まる。ヒラの大臣より面白い』と話していました。情報、つまり権力を握ることが快感なのでしょう。官房長官の上といえば、首相しかいませんから、絶対に離したくない。そういう姿勢が今回の件にはよく表れていると思いますね」
禁じ手とルール破りを犯して地位にへばりつく卑しさ |
「『国民のために働く』ではなく、『自分のために働く』だ」
自民党内からは、菅に対してこんな声が出ているらしいが、そもそも、総裁選を目前に控えながら、幹事長を含む党役員人事に手を突っ込むこと自体が異例、異様なのだ。総裁選で自身が負けたら、また役員人事をやり直すことになるし、さらに言えば、総選挙後の役員人事だってどうなるのか分からないだろう。
国民ウケを狙った選挙のための「化粧直し」は明らかで、まさに権力にしがみつくためなら何でもあり。憲政史上空前の悪あがきともいえる愚行に多くの国民はドン引きしているに違いない。
菅は官房長官時代、加計問題で「総理の意向」と記した文書を「本物」と認めた前川喜平・元文科次官に対し、会見で「地位に恋々としがみついていた」と強く批判していたが、今の菅の姿は「地位に恋々としがみついている」なんてものじゃない。あらゆる禁じ手を繰り出し、ルール破りを犯してでも地位にへばりつきたい。そんな卑しい品性が透けて見えるではないか。
もがけばもがくほど、菅は泥沼にはまるとしか思えないが、摩訶不思議なことに菅本人に辞めるという選択肢はないらしい。自身の限界すら見えていないのだから、何をやっても裏目に出てガンジガラメになるのは当たり前。コロナ対策が機能停止に陥っているのも当たり前で、外交でもアフガン退避失敗の件がいい例だ。タリバンが首都カブールを制圧した際、現地職員について与党から問われた菅の様子は「ほとんど関心がなかった」と報じられている通り、関心があるのは私利私欲、保身だけ。こうなると、菅を辞めさせるには自民党員総がかりで羽交い締めにするか、自爆解散しかない。
菅は首相に就く以前から無能だった
自身の責任をホッタラカシにして権力維持に固執する姿には呆れるしかないが、そんな男を「たたき上げの苦労人」「パンケーキ好きの気さくな政治家」などと持ち上げた自民党にも問題があるだろう。
今ごろ、大慌てで「菅では勝てない」「何を考えているのか」などと、まるで「殿ご乱心」のように驚いているが、菅の性格は、もともとが「パワハラ・サディスト」だ。「岸田潰し」や「二階外し」だって、ある意味、予想されたこと。昨秋の総裁選でも、菅はフジテレビの番組で、政治決定に反対する官僚について「異動してもらう」と冷徹に言い放っていたではないか。つまり、有能な政治家が首相になって突然、無能になったわけではない。首相に就く以前から無能は明らかで、その本性が国民の目に触れる首相となって広く知れ渡ったに過ぎないのだ。
繰り返すが、官房長官として安倍前政権の公文書隠蔽、改ざんの揉み消しに手を貸し、人事権を盾に歯向かう官僚らを恫喝してきた「パワハラ・サディスト」の無能男を総理総裁にしたのは他ならぬ自民党なのだ。
政治評論家の小林吉弥氏がこう言う。
「何が何でも権力の座にしがみつこうとする菅首相の姿は呆れますが、自民党内から『この国難を変える』という声が出てこないのも情けない。だから、菅首相も『この様子なら俺が総裁選で勝てる』と高をくくっているのでしょう。レベルの低くなった今の政治家、政党の実相が透けて見えます」
「自分が生き延びるための菅ファーストだ」などと怒ったところで、野党が求める臨時国会の開催すら応じず、新型コロナ対策そっちのけで総裁選に血道を上げている党の姿勢はしょせん、菅と同じ穴のムジナ。
置き去りにされた国民が求めているのは一刻も早い菅退陣と自民党の下野だ。
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