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※2021年8月12日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年8月12日 日刊ゲンダイ2面
【感染爆発でも恐るべき鉄面皮】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) August 12, 2021
これだけ人がバタバタ死んでも辞めないのか
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/yO3OBEgQf9
※文字起こし
新型コロナウイルスの感染者は11日、新たに1万5812人が判明し、過去最多となった。死者は20人確認され、重症者は前日から102人増えて1332人に。感染者が集中している東京都は4200人の感染が確認され、都基準の重症者は前日から21人増の197人と過去最多を更新した。
収まる気配が一向に見られない新型コロナの感染爆発。日頃から周辺国の軍事的脅威を煽り、やれ国防だ、やれ安全保障だ、などと居丈高に叫んでいる自民党議員や右派系支持者は今のこの状況をどう捉えているのか。軍事的脅威を叫ぶのも結構だが、それ以前の問題として新型コロナ感染に対する現政府の無為無策で、この国はすでに傾き始めているではないか。
安倍前首相をはじめ、右派支持者らは「国難」という言葉を多用するが、ウイルスという見えない敵の襲撃を受け、1年以上にわたって国民の生命と財産を脅かしている状況が続いている今こそ、まさに「国難」だろう。
平時は拳を振り上げ、勇ましく「国難」を叫びながら、いざとなったらダンマリを決め込む。これぞ「エセ愛国主義者」というべき右派の正体見たりだが、この「国難」の時に、右派が野党を攻撃する際に使う「お花畑の思考」に陥っているのが他ならぬ菅首相だろう。
菅政権にとって五輪は絶好の「スポーツ・ウオッシング」
「開催国としての責任を果たし、無事に終えることができた。選手の皆さんの大活躍で素晴らしい大会になった」
9日、訪問先の長崎市で開いた会見で東京五輪をこう振り返った菅。朝日新聞の世論調査では、内閣支持率が28%(前回31%)となり、政権運営が困難な「危険水域」といわれる3割を初めて割り込んだほか、読売新聞やJNNの調査でも、それぞれ35%(同37%)、32・6%(同42・7%)と過去最低を更新。
とてもじゃないが、「五輪は大成功」「やり抜いて本当によかった」などと浮かれている場合じゃない。
それなのにバイデン米大統領との電話会談で、バイデンから「(五輪は)素晴らしい成功を収めた」と声を掛けられたことがよほどうれしかったのだろう。いい気になって、<米政府の一貫した力強い支持と協力に謝意を伝えた>などと大喜びしていたから唖然ボー然だ。
東京五輪の開会前から、政府や権力者が自分たちにとって都合の悪い事実をスポーツの喧騒で洗い流す――という意味の「スポーツ・ウオッシング」という言葉が広がり始めたが、まさに菅にとって自分の言動を洗い流すのが五輪なのだ。だが、急増するコロナ感染者によって崩壊寸前の医療現場や、自宅療養を強いられ、入院できずにもがき苦しんでいる人々は、このデタラメ首相の「五輪よかった」の「お花畑」発言を一体、どう聞いたのだろうか。
元東京都衛生局職員で、医事ジャーナリストの志村岳氏がこう言う。
「きちんとした科学的調査をしないまま、やれカラオケ店だ、パチンコ店だ、飲食店だ、などと“悪者”をつくっては、対症療法でコロナを封じ込めようとしてきたのが政府と東京都です。菅首相はその責任について触れることもなく、『五輪よかった』ですから、医療現場は呆れているでしょう。批判が噴出した政府の原則、自宅療養方針というのも、言い換えれば打つ手なし、と認めたようなもので、恐ろしい状況です」
コロナ感染者急増と医療逼迫を招いた安倍・菅政権 |
<これまで打つ手がなかったのでも、予測できなかったのでもない。(略)厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」も早い段階でデルタ株急拡大を正確に予測していた。菅は周囲から中止が最善の判断だと何度も助言されたことも明かしているが、足りない頭に描いていた五輪を政治利用して総選挙に突入するシナリオから離れることができず、目の前で発生している状況すら見えなくなった>
作家の適菜収氏は、7日付の日刊ゲンダイ本紙コラム<それでもバカとは戦え>で、菅政権のコロナ対策をこう酷評。<これは明らかに菅による人災である>と締めくくっていたが、今の菅政権の無能さは「国難」レベル。事実、この1年半にわたって政府が政策として取り組んだコロナ対策はほぼ皆無だ。
振り返れば、昨年、2度目の政権ぶん投げを行った安倍は「この1、2週間がヤマ場」と繰り返すばかりで何もせず、その無責任体質を引き継いだ菅も「安全安心」を唱えて緊急事態宣言を乱発しただけだった。
結果、ワクチン接種は遅れ、いまだにPCR検査や医療体制の拡充もままならず、すべての対応が後手後手。結局、現場の保健所や病院にすべて丸投げされたことが、今の感染者急増と医療逼迫という最悪状況を招いたのだ。
本来であれば、菅は自らの無能を恥じて国民に謝罪し、首相はもちろん、議員辞職するべきだが、感染爆発でも我関せずだから、恐るべき鉄面皮だ。
国民は政権を選ぶという責任と覚悟を決める時だ
新聞・テレビでは連日、自宅療養中に症状が急変したコロナ患者が救急搬送を断られたり、亡くなったりする状況を報じているが、途上国ではあるまいし、国民皆保険制度のある先進国で治療を受けられずに最期を迎える――なんて「地獄絵」そのものだ。しかし、周囲をイエスマンで固めている菅はそんな最悪な事態が起きていることに気が付かないし、理解しようともしない。だから、五輪についても、政府分科会の尾身会長が「人々の意識に影響を与えた」と言っているのに、菅は「五輪と感染拡大はつながらず」と平気で反論できるのだ。
厚顔無恥も甚だしく、もはや専門家の言うことさえも菅には届かないのだろうが、このままポンコツ政権に任せていたら、国民の命は確実に奪われていく。相手を恫喝して抑え込むのは菅の得意技だが、コロナウイルスには通じないのだ。もはや官僚が用意した文章すらマトモに読めない男は一体、どれだけ国民の命が失われれば辞めるのか。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「例えるのであれば、今は、コロナというB29爆撃機が東京などを激しく空襲している時であり、そんな非常時に菅首相は『五輪は成功だった』などと寝言を言っているに等しい。これは言語道断で、このままでは日本は沈没してしまう。太平洋戦争の時と同じで、負けると分かっていながらズルズルいくのは最悪だ。国民は自身の命が脅かされつつある今こそ、政権を選ぶという責任と覚悟を決め、今の政府にNOという意思表示を突き付けなければならない」
もはや、菅政権がコロナに対して打つ手がないことはハッキリした。これ以上、犠牲者を増やさないためには、国民が決起して菅を引きずり降ろす以外に「国難」を乗り越える術はない。
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