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迷走するワクチン政策…政府の不手際に現場の医師たちから怒りの声
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/291929
2021/07/15 日刊ゲンダイ
1日100万回の接種を目指す考えを示していたが…(C)JMPA
この国のワクチン政策が迷走している。新宿区医師会に所属する医師全員に6月下旬、新宿区のワクチン対策課からこんなメールが送られてきた。
「ワクチンの供給量が減り、今後はご希望の量は出せないため新規の予約を止めてください」
このメールを受けた医療機関の現場の混乱は想像以上だ。7月中の接種を予約した人が100人以上いるという、新宿区内で開業する医師が現場の様子をこう伝える。
「うちは週に2度、2週間後ということで10箱(1箱=1バイアルで5回分)を希望していましたが、半分しか届かないということで新規の予約受け付けを止めている。政府は『ワクチンは十分足りる』『どんどん打って』と指示しながら今更ワクチンがない、ではどうすればいいんですか」
そしてこう怒りをぶちまける。
「新規の予約はするなということで、いまも殺到する予約を断りながら、すでに予約された方にはワクチンが届かず接種ができない、と謝りの電話を入れ続けています。『ではいつ予約ができるのか』と聞かれても、ワクチンが届いたら連絡しますとしか言いようがない」
こうした医療現場の混乱は全国に広がっている。大阪のクリニックの医師は、予約受け付けがコールセンターになっているとこう言う。
「予約された方に断りの電話を入れても『分かりました』という人は一人もいない。『どうして予約がキャンセルなのか』『次の予約はいつ』『他を紹介して』と長時間の質問攻め、スタッフは通常の診察ができない状態です」
菅義偉首相が「7月までに高齢者の接種を終える」、さらに「1日100万回接種」と自治体をあおり、現場の医療機関が早急に接種体制を整えた後のことだ。6月21日に職域接種が本格スタートした2日後、河野太郎ワクチン接種担当大臣が職域接種の「一時休止」を発言。ここからワクチン不足が露呈し、ワクチン接種の新規予約を停止する自治体が全国に広がってきた。
そもそもワクチンの供給で政府は昨年10月に6700億円の予算を組み、ファイザー製を今年6月末までに1億2000万回分(その後、年内に1億9400万回分)、モデルナは同4000万回分、アストラゼネカ製は1億2000万回分の契約を締結していた。ところがモデルナ製は8月末までに1370万回分しか供給されないことが判明した。契約のほぼ3割の供給量なのだ。自治体、予約を急いだ国民ははしごを外された状態になっているのだ。
先の新宿区ワクチン対策課の担当者が言う。
「7月は希望する量の半分の供給しかできず、8、9月も同様と思われます。国からはこれまで2週間ごとに配分される量のお知らせメールが来ていましたが、これも来なくなっています。われわれもない袖は振れません」
ワクチン政策の不手際に国民は怒り呆れている。
(ジャーナリスト・木野活明)
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