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公明・山口代表が突然の「五輪は無観客も」ブチ上げ 都議選の大量落選危機に大慌て 7.4首都決戦攻防
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/291392
2021/07/02 日刊ゲンダイ
苦戦する公明党で大慌てか(山口那津男代表)/(C)日刊ゲンダイ
7月4日の投票日まで残り2日となった東京都議選(定数127)。苦戦している公明党の山口那津男代表が、1日突然、「東京五輪は無観客も視野に入れて」とブチ上げた。
これまで公明党は、自民党と歩調を合わせて東京五輪が都議選の争点になることを避けてきたが、このままでは大敗すると、慌てて方向転換した形だ。
「公明党は、ヘタに五輪に触れるより“五輪外し”に徹して都議選を戦った方が傷が少ないと考えたのでしょうが、完全に戦略を誤った。世論調査では“五輪中止”を掲げている共産党が数字を伸ばし、第2党をうかがう勢いです。“五輪外し”は有権者の評判も悪い。開催都市の選挙なのに、五輪に触れない公明党に対して“無責任な政党だ”と感じている有権者も多いようです」(都政関係者)
「全員当選」が至上命令
都議選を「最重要の政治決戦」と位置づけている公明党は、1993年以降、毎回23〜25人を擁立し、7回連続「全員当選」を続けている。今回も23人擁立し「全員当選」が至上命令となっている。
ところが、自民党が行ったとされる調査によると、公明党の獲得議席予測は「14〜22」となっている。「最大9議席減」ということだ。9人落選となれば、山口代表の交代を求める声が上がっておかしくない。山口代表は、慌てて「東京五輪は無観客も視野に入れて」などと口にしたのだろうが、いまから間に合うのかどうか。
「熱心な支持者ほど、最近の公明党には失望しています。安倍政権の7年間、公明党の原点である“平和、公平、福祉”といった理念を捨ててしまったように映っている。なにより、コロナ禍が大きい。公明党支持者のなかには、これまで仕方なく選挙活動を手伝ってきた人も結構いた。でも、コロナ禍を口実にして選挙活動をサボることを覚えてしまった。人間、一度、ラクを覚えると、簡単には元に戻れない。今回、公明支持者の選挙運動は、かなり減っているはずです」(公明党事情通)
自民党ベッタリでやってきたツケを払うことになるのか。
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