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※2021年6月28日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年6月28日 日刊ゲンダイ2面
【目を覆う ダメさ 甘さ トンチンカン】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) June 28, 2021
いよいよ鮮明 ポンコツ政権と玉砕の運命
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/qD1FfwvfHE
※文字起こし
「とにかくワクチン接種をしっかり続けてコロナを収束させ、経済をうまく回していきたい」――菅首相は27日、長年の“ブレーン”である竹中平蔵慶応大名誉教授と首相公邸で会談し、こう意気込んでいたという。
相変わらず寝ぼけたことを。経済は大事だ。しかし、足元では新型コロナの感染拡大を抑えきれず、いまだ沖縄県に緊急事態宣言、東京や大阪など10都道府県にまん延防止等重点措置が出されている。そのうえ東京では感染がリバウンドに転じた。ワクチン接種も目詰まりを起こしている。コロナ対策の司令塔である一国のトップが、毎度の甘い“楽観論”にもたれ掛かっているから、同じ失敗を繰り返すのではないのか。
菅が頼みとするワクチン接種や東京五輪開催をめぐって、目を覆わんばかりのダメっぷりが次々と露呈している。
OECD最下位レベルという恥ずかしい遅れを挽回し、五輪開催の後押しにしようと、首相自らワクチン接種加速の大号令を掛けた。当初の自治体単位の接種方針をなし崩しにし、「自衛隊による大規模接種だ」「職域接種だ」と広げた揚げ句、いきなりの「撃ち方やめ」である。米モデルナ製ワクチンの供給が追いつかないからと、職域接種の申請が25日夕方でいったん休止されてしまった。
河野行革担当相は今月11日の会見で「ワクチンの供給は余裕がある」と言って、職域接種をドンドン呼び掛けていたから、無責任すぎる。振り回された企業や大学は「せっかく申請準備を進めていたのにハシゴを外された」と恨み節だ。
五輪会場での酒提供を巡るドタバタも酷かった。迷走の末、やっぱり酒の販売は禁止となったが、コロナ対策の一丁目一番地として街の飲食店に酒類提供の自粛や禁止を求めている現状で、「五輪だけ特別扱い」を検討すること自体、そもそもあり得ない。
禁止を決定するまでの経過も、自民党の二階幹事長が「都民に注意を喚起する意味では、酒類の販売禁止ぐらいは考えておく必要がある」と批判し、丸川五輪相が「ステークホルダーの存在がある」と発言してスポンサーを矢面に立たせ、追い込まれた末の撤退。政府も五輪組織委にも確固たる信念がないことがクッキリだった。
戦時中と同じ失敗の繰り返し
トドメは水際対策の見直しである。海外から入国する五輪関係者がコロナ感染を広げる恐れをどれだけ指摘されても、コロナ対策の指針をまとめた「プレーブック」があるから「安心安全」は担保できるとか、関係者を隔離する「バブル方式」があるから大丈夫、と自信満々だったのに、来日選手団2例目のウガンダ代表からいきなりの陽性者。空港検疫で分かったものの、他の選手らは濃厚接触者に指定せず、ホストタウンの大阪・泉佐野市で2人目の陽性者が発覚した。
この失態を受け、政府と組織委は「飛行機内の座席状況などを確認し、濃厚接触者の疑いがある同行者を空港で特定する」「滞在先まで専用バスで移動させ、宿泊施設で隔離し、地元保健所が濃厚接触者かどうかの最終確定」など対策の変更を大慌てで検討し始めたが、組織委の橋本聖子会長は「しっかり検証し、受け入れ態勢の参考にしなければいけない」とまるで他人事。これから続々と各国選手団が来日するのに対応できるのか。朝令暮改ラッシュのトンチンカンは、もはやマンガである。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「戦時中と同じです。戦線を拡大したものの補給が間に合わず、結局、破綻した。菅政権が東京五輪を開催したいのなら、まずは感染を抑え、ワクチン接種率を高めるしかないのに、接種が遅れているからと、当初あった一定の手順や段取りを無視して無計画に“戦線”を拡大した結果、ワクチン供給が追いつかなくなって破綻してしまった。戦時中に経験した失敗を繰り返しているのです。一番の問題は菅首相が一国のトップであること。菅首相は『俺は勝負を賭けた』と口にしていると言います。コロナ対策や五輪開催を博打にしているのですから、悲劇を招くわけです」
「博打政治」を否定しなければ安心安全は守られない |
26日の東京のコロナ新規感染者は386人で、8日連続で前週の同じ曜日を上回った。新規陽性者の直近1週間平均は477・4人で、前週比23%増。リバウンド傾向は明らかで、来月11日に期限を迎える「まん延防止」を解除するのはとても無理だ。
それは政府もよく分かっているのだろう。26日のNHK番組で西村経済再生担当相は、「必要となれば、まん延防止等重点措置を出している地域に緊急事態宣言を発出することも、ちゅうちょなく機動的にやるべきだ」と言わざるを得なくなった。
さらには、「ここで抑えるには強い対策を取ることもやむを得ない。飲食店での酒の提供を停止することも含め検討しないといけない」と踏み込んだのだ。
だが、ちょっと待って欲しい。ほんの1週間前に「2人以下」「90分以内」などの条件付きで酒類提供が復活したばかりなのに、また“禁酒”に逆戻りなら、飲食店は悲鳴を上げ、地獄に突き落とされる。この1年、何度も何度も同じことの繰り返し。一体、この政権は何をやっているのか。
20日に東京などを緊急事態からまん延防止に移行させたのは、「7月23日の五輪開幕日の1カ月前までには宣言を解除し、準備を加速させたい」という政治的な思惑優先だった。そこに科学はない。菅政権は分科会の尾身会長ら専門家有志の「無観客が望ましい」という提言を無視して、まん延防止解除後の「観客上限1万人」に向けて突進しているが、感染拡大下の東京五輪は、菅が望むような「盛り上がり」もなく、「コロナに打ち勝った証し」にもならない。「世界の団結」も空疎に響くだけだ。
政治評論家の野上忠興氏がこう話す。
「とどのつまり、菅首相に国家観がなく、リーダーの資質がないことに尽きます。政治家の仕事を、人事権や利権を振りかざし、それを下におろして従わせることだと思っているのですから。派閥を渡り歩いて、調子よく安倍氏を担いで、調子よく総理に上り詰めた。こういう国を目指すとか、こういう国にしたい、という基本的な国家観の土台がなく、もともと『無』の人。一国の舵取りをするなんて、最初から無理だったんです」
バカな大将は不幸を招くだけ
つまり、邪なポンコツ政権では何もかもダメだということだ。こんな無能首相に任せていたら、この先、緊急事態宣言の4度目の発令となろうが、五輪会場を無観客にしようが、感染爆発を避けられなくなる。感染力の強いインド株(デルタ株)の割合もどんどん高まり、専門家の間では「第5波」の到来が確実視されつつあるのだから、なおさらだ。
このまま五輪に突っ込めば「一億総玉砕」。それを避ける方法はただ一つ。国民みんなが五輪をボイコットして中止に追い込み、菅を退陣させる以外にない。
政治評論家の森田実氏が言う。
「政治が最もやってはいけないのは国民の生命で博打をする冒険主義です。その最悪なものが戦争ですが、第5波が予測される現状で菅首相が本気で国民の安心安全を確保したいなら、五輪を中止するしかありません。五輪開催は国民の生命を博打に賭けること。賭けの政治を否定しなければ、安全安心は守られない。7月4日投開票の都議選、そして秋の衆院選で菅政権にNOを突き付け、間違った『博打政治』に終止符を打たなければなりません」
これ以上、バカな大将に命を預けても、不幸な結末を招くだけ。国民の決起が必要だ。
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