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不自然すぎる陽性率。東京都のコロナ感染者データに「捏造」疑惑
https://www.mag2.com/p/news/498508
2021.05.27 『きっこのメルマガ』 まぐまぐニュース
減少傾向が伝えられる東京都の新型コロナ感染者数ですが、データの解釈には注意が必要なようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、感染者数の「分母」である検査数が、5月17日から22日までの間に不自然なほど減少している東京都公開のデータを転記。さらに「陽性率」を算出して判明した、都による「データ改竄の可能性」を指摘しています。
摩訶不思議な東京都の感染者数
5月24日(月)の夕方、新聞各紙やNHKなどのネットニュースは、一斉に「東京都の新型コロナの新規感染者は340人」「300人台になったのは4月12日以来」「1週間前の月曜日より79人減」「前の週の同じ曜日を下回るのは11日連続」と大々的に報じました。これまで、500〜800人台の数字が続いていたので、ずいぶん減ったように感じた人も多かったと思います。それでは、前の週の月曜日から8日間の東京都の感染者数を見てみましょう。
【東京都の5月の感染者数の推移】 17日(月) 419人 18日(火) 732人 19日(水) 766人 20日(木) 843人 21日(金) 649人 22日(土) 602人 23日(日) 535人 24日(月) 340人 |
確かに、前の週の同じ曜日の「419人」より79人減っていますし、全体の流れとしても、週の後半から少しずつ減り続けているように見えます。しかし、あたしは当初から言い続けていますが、これらの数字は「分数の分子」に過ぎないのです。分母、つまり、検査数が分からなければ、これらの数字には何の意味もありません。
たとえば、ある日の東京都と大阪府の新規感染者数が、どちらも500人だったとします。そして、この数字だけが報じられれば、多くの人は「東京と大阪の感染の様子は同じくらいだ」と思い込んでしまいます。しかし、この日の検査数が、東京都は5,000人、大阪府は1万人だったとします。すると、東京都の感染率は大阪府の2倍になるため、状況は大きく変わるのです。
また、東京都だけの推移を見る場合でも、毎日の検査数が違うのですから、感染者数だけを見て「昨日より減った」「前の週の同じ曜日を下回った」「300人を下回ったから緊急事態宣言を解除する」などと言うのはナンセンス、意味のないことなのです。それでは、先ほどの東京都の感染者数の推移に、それぞれの日の検査数を書き込んでみますので、以下、ご覧ください。
【東京都の5月の検査数と感染者数の推移】 17日(月) 14,700人 419人 18日(火) 10,489人 732人 19日(水) 9,163人 766人 20日(木) 8,402人 843人 21日(金) 5,950人 649人 22日(土) 5,150人 602人 23日(日) 1,665人 535人 24日(月) 9,815人 340人 |
これは、東京都のHPに公開された数字をそのまま書き写したものですが、左側の検査数の推移を見てください。17日から22日までは、まるで何らかの意図があるかのように検査数が減り続けています。あえて言わせてもらえば、何が何でも東京オリンピックを強行したい勢力が、東京都の感染者数が減少しているように演出するために、集計したデータを改竄しているのでは?と勘ぐってしまいます。
「そんなバカな!」と言う人がいるかもしれませんが、政権に都合よく公式データや公文書の改竄や隠蔽を日常的に行なって来たのが安倍政権であり、どんなに緑色の衣装で自民党との差別化をアピールしようとも、水面下の利権の部分では自民党と完全に一致しているのが小池百合子都知事なのですから、これは一概に妄言とは言えません。その証拠が、23日と24日の検査数と感染者数の不自然さです。
東京都が発表する検査データは、日々報告される「医療機関等が行なった検査」と「健康安全研究センターが行なった検査」の合計を都がまとめたものですが、それはすべて市民の知るところではありません。都や国の都合に合わせて改竄されていても、あたしたちには真実を知る術がないのです。
しかし、国立大学で数学の教授をつとめているあたしの友人によると、こうしたデータの偽造を見抜くのは極めて簡単だと言います。毎回、調査対象が大幅に変わるならともかく、同じ医療機関から日々上がって来るデータをまとめているだけであれば、検査数が増えれば陽性者数も増え、検査数が減れば陽性者数も減り、その比率が急激に変わることはありえないので、分子を分母で割った「陽性率」を見れば分かるというのです。
つまり、検査数や感染者数が急に増えたり減ったりしても、感染者数を検査数で割った「陽性率」に大きな変化がなければ、それは「正直なデータ」、一見、おかしな点などないように見えるデータでも、感染者数を検査数で割った「陽性率」に大きな変化があれば、それは誰かが意図的に改竄した「嘘のデータ」、ということなのです。そこで、あたしは愛用のガラケーの電卓機能を使って、先ほどの東京都のデータの「陽性率」を計算してみました。
【東京都の5月の検査数と感染者数と陽性率の推移】 17日(月) 14,700人 419人 2.8% 18日(火) 10,489人 732人 6.9% 19日(水) 9,163人 766人 8.3% 20日(木) 8,402人 843人 10.0% 21日(金) 5,950人 649人 10.9% 22日(土) 5,150人 602人 11.7% 23日(日) 1,665人 535人 32.1% 24日(月) 9,815人 340人 3.4% |
おいおいおいおいおーーーーい!何ですか、これは?3人に1人が感染している23日の次の日は、100人のうち3人しか感染していないなんて、メチャクチャじゃないですか!それどころか、多くのメディアが鳴り物入りで報じた24日の340人、確かに「1週間前の月曜日より79人減」であり「前の週の同じ曜日を下回る」ですが、陽性率は「2.8%→3.4%」と増えているじゃないですか!
この一覧を、先ほどのあたしの友人にメールで送ったところ、次のような返信が来ました。
「これはあくまでも数字から見た上での推測ですが、実際にはもっと多くの検査データが上がっていると思われます。都はその中から使用したいデータだけをピックアップし、都合に合わせてリリースしているとしか思えませ。そうでなければ、このように不自然な陽性率にはなりません。報告された検査データをすべて合計し、そのまま発表していれば、検査数や感染者数が大幅に増減しても、陽性率は3%から6%など一定の範囲内で推移するからです」
皆さんは、どう思いますか?
(『きっこのメルマガ』2021年5月26日号より一部抜粋・文中敬称略)
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