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※サンデー毎日 5月23日号 紙面クリック拡大
※サンデー毎日、紙面文字起こし
“国政選挙3連敗”より、菅さんの「目が死んでいる」のが……
牧太郎の青い空白い雲
「動き」がおかしい。落ち着きがなく、いつもキョロキョロ……記者会見の菅義偉さんの目線が妙だ。
最初は、使い慣れしない「プロンプター」が正確に作動しているか、が不安で、神経質にチラチラしているのかな?と思っていた。が、そうでもない。
会見の途中で、突然オロオロする。シドロモドロになる。
「目は口ほどに物を言う」とか「目は心の鏡」とか言うが……菅さんの目に光がない。「目」が死んでいるのだ。
目が死んでいる!って、どういうこと?と訊(き)かれると、説明しづらいが……ニコニコしているのに目が笑っていない!というような中途半端な心理状態……要するに「挙動不審」なのだ。失礼だが、警察官に職務質問された時、コソ泥がみせる「妙な動き」に似ているのだ。
いつ頃、菅さんの「目」が死んでしまったのか?
勝手な想像だが『週刊文春』が長男・菅正剛氏が総務省の高級官僚を接待していた騒動をスクープした頃から「目」が死んだ。
2月初め、発売前の『週刊文春』の早刷り≠入手した時、菅さんは「みんな下がってくれ!」と秘書官を執務室から追い出し、一人で閉じこもってしまった。
「馬鹿野郎!」と怒鳴りつけたいが、それが出来ない。何しろ、出来の悪いセガレを大臣秘書官にしたのは自分だから、誰にも文句が言えない。
菅さんは「首相にならなかったら、こんな屈辱は受けなかったのに!」と思ったはずだ。気の毒である。
それ以降、悪いことばかりだ。
コロナ対策は後手後手。日米首脳会談ではアメリカの言いなり≠ノなったのに、バイデン大統領は東京五輪を「支援する!」とは言わない。
予想されたことだが、国政選挙は3連敗。もう「投げ出したい気分」ではないのか?
菅さんは気弱なのだ。
安倍晋三・前首相は平気で噓(うそ)が言えた。「いいとこのボンボンの強さ」で、朝昼晩、いつでも「噓」をついて平気だった。「俺は岸信介の孫だ。お前らとは血筋が違う」と自信満々だった。
それに比べて「苦労人」の菅さんは上手に噓をついているつもりだが、目が死んで「噓」がバレてしまう。
政治家は上手に「噓」がつけないと、おしまいだ。
その昔、ある人物が、サンデー毎日が暴いた「女性スキャンダル」がキッカケで、首相在任69日間で退陣したことがある。その時、件の人物はサバサバしていた。
はっきり言わせて貰(もら)う。「目が死んでる首相」では新型コロナに勝てない!
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