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岸・安倍の清和会(中)<本澤二郎の「日本の風景」(4074)
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2021年05月04日 jlj0011のblog
<森・安倍の神道政治連盟=日本会議VS本流の福田・清和会>
5月3日の関東は、素晴らしい平和憲法びよりだった。友人が国会前での安倍・菅の改憲反対デモの写真を送ってくれたが、残念ながら本ブログに貼り付ける技能がない。新聞テレビは、安倍・改憲論宣伝をしてきた効果が出て、改憲派が増えたとはしゃぎ、菅も相槌を打つ発言をした。「コロナ退治失敗は憲法のせいだ」と言いだし、善良国民からは「こいつ頭が狂ったのか」と失笑を買っていた。さすがに「コロナに打ち勝った証の復興五輪だ」というお笑い芸人のような発言はしなくなった。
注意すべきは、9条改憲は困難とみた神道・日本会議が、緊急事態条項などでの「アリの一穴」に狙いを変えていることが分かる。そうは問屋は許さない。よたよたの内閣に、不安を駆られた右翼メディアは、なんと犯罪首相を紙面で取り上げて「菅内閣存続論」をぶち上げさせていた。菅頼みの安倍なのだ。
神道政治連盟・日本会議にとっても正念場、すなわち岸・森・小泉・安倍を擁立した清和会のピンチを裏付けている。永田町の真相であろう。国民投票法とデジタル庁を潰すことが、平和を生きる善人の正道であることを、憲法は記念日に訴えていた。
調べると、戦前の国家神道から戦後「神社本庁」として名称替えして復活、神道政治連盟(神政連)という、いわば「死の商人」の使いを、資料で調べると、国民の前に公然と姿をひけらかせたのは、2000年5月15日のことである。この日に、首相・森喜朗が「日本は天皇中心の神の国」とぶち上げて、日本列島に衝撃が走った。
戦争推進勢力は、ついで日本会議をも立ち上げて、国民の目を曇らせるのだ。両者は一体である。公明党創価学会と同じとみていい。憲法の政教分離違反のカルト教団なのか。
現在の会長は安倍晋三で、会員300人。「強烈な右翼イデオロギー団体」との解説が、ネットで見える。欧米諸国が分析するストロング・ナショナリズム、すなわち国粋主義の宗教組織ということになる。平和憲法を敵視する宗教・政治団体なのだ。
安倍が1年365日、寝ても覚めても改憲をぶちまくり、それを批判もせずに報道してきた日本の新聞テレビということになる。共犯関係にある。その成果が徐々に出てきたのであろうが、この流れは保守本流どころか、清和会本流でもない。
清和会生みの親・福田赳夫の長男・康夫は、森や小泉の暴走にブレーキをかけてきた。彼は靖国参拝に反対、神社神道の靖国に代わる、無宗教の施設建設に必死だったことを、国民はまだ記憶している。
清和会本流は、岸や安倍・森・小泉のような神道かぶれではなかった。康夫が、安倍内閣を「日本を破局に追い込んでいる」と指弾した意味も、少しは理解できるだろう。
神社神道という原始宗教の野望は、かつての靖国の国家護持運動からも見て取れる。1969年から1972年にかけて、彼らは遺族会を動員して、宗教法人である靖国神社を、政教分離違反の政府護持に改めろ、という恐ろしくも、とんでもない法案を国会に提出した。むろん、野党も世論も猛反発して、神道の「国家神道」化に失敗している。300万の戦場に倒れた若者の遺族を利用しての、正に悪魔の所業だった。
以上のことなどから、現在の同床異夢の清和会であることが、おわかりだろうか。安倍が96人を束ねることの無理は、ここにもあるのである。福田派の清和会を、安倍が岸の清和会に衣替えするための、いわば乗っ取り工作が成功するのかどうか。
<森後継選挙で小泉純一郎が勝利した原因は神政連と真紀子旋風>
ポスト森の本命は、旧田中派の橋本龍太郎だった。小泉ではなかった。ほかに麻生太郎と亀井静香が挑戦した。なぜ小泉が勝者となったのか。これも謎である。
小泉が福田邸の下足番をした、というのは、かなり真実をゆがめた表現である。福田が、小泉の姉の信子を重宝したことは事実であるが。現に彼は、清和会代表の総裁候補ではなかった。清和会の森が退陣、そのあとを再び清和会はありえない。小泉は一人飛び出した。事務所もなかった。カネも。
強いていうと、安倍が300万円をタニマチから集めた資金だった。しかし、小泉支援の圧倒的な存在は、角栄の娘・真紀子だった。彼女が小泉の応援団長になったのだ。橋本は、田中角栄を裏切った竹下登の一派。彼女の行く手には、新聞記者とカメラマンが集まった。
蓋を開けると、地方の県連票の9割も真紀子・小泉が独占した。そして注目すべきは、国会議員票でも、橋本の140に対して、175を獲得した。当時、この謎について、うかつにも詮索しようとしなかった。
驚いたことは、首相になった小泉が、せっせと靖国参拝を強行するのである。どういうことか?面食らってしまった。日中関係を破壊し始めたのだ。中国へのODA援助にも切り込む。
やむなく一人「純ちゃん、間違っていませんか」(データハウス)を書いて反撃した。この本が中国語に翻訳されると、清華大学の劉江永教授が講演を依頼してきた。すごい反響に圧倒された。学生らの感謝の拍手は、まるで天を揺るがそうとする勢いがあった。二度と体験することがない経験となった。
いまは、国会議員票の真相を分析できる。彼は森に促されて、神道政治連盟に頭を下げた。そして条件の靖国参拝を約束したのだ。
筆者は小泉とは、同年という理由もある。彼の結婚式にも出た。仲人は福田赳夫だった。引き出物の幼稚な電気時計は、今も動いて我が家の玄関で、来客に時を告げている。彼の反原発運動にも裏があるはずだ。
<神道に屈し、靖国参拝を強行した鹿児島の田布施>
人は生まれ、生い立ちと関係する。現役時代に「政界遊泳術」を連載、国会議員のそもそもを調べ上げたものだが、出自の大事さが分かったのは、ここ10年くらいのことである。
最近、ブログ読者が「上川陽子の出自が不明」という連絡を受けた。安倍が信頼する法相である。安倍犯罪捜査に動こうとしない、林検察と関係があるのかもしれない。
小泉の出自を調べ上げると、薩摩・鹿児島の田布施が飛び出してくる。安倍は長州の田布施である。二つの田布施の関係性がどうなのか?事情通に教えてもらいたい。他殺された小泉と新橋芸者・小はんの関係は、秘書のI君が詳細を知っている。偶然だが、支局長の集まりである千葉市の九社会で、半玉時代の小はんをよく知っているので、彼女の死は他人事とはいえない。
小泉と神政連・日本会議の深いつながりは、森から安倍へと継承されている。
<小渕恵三後継で清和会の森喜朗が、宏池会の池田行彦はずし>
小渕恵三の急死の直前、官邸で小沢一郎と激論を戦わせていた。官房長官の青木幹雄も事情を知っている。真相を公開してはどうか。小沢も、である。
小渕に政権奪取の相談を受けた時を思い出す。その時、彼に「中国を知らなくては宰相は務まらない」と進言した。彼は間もなく福田の信用が厚かった中山太郎と一緒に訪中、北京の人民大会堂で次期国家主席になる胡錦涛(当時国家副主席)と会見した。
そこで不思議なことが起きた。胡錦涛は一冊の本を取り出して二人に説明した。「この本は日本人ジャーナリストが書いたものです。この本を読めば、中国人の思いを理解することが出来ます」と言った。これを小渕秘書が記憶していた。彼が連絡をくれて判明したのだが、この時、胡錦涛の通訳が「モトザワ」と訳したものだから、二人ともその場で気付くことはなかった。もしも、通訳が「ほんざわ」と訳せば、二人とも喜んで応じたであろう。
中山は、清和会で真っ当な政治家の一人として、よく彼と交流してきた。彼の秘書だった有澤志郎君とは特に親しく、二人で訪中取材を敢行した。二人とも妻を同行した。ケ小平の娘や身内と会った。清華大学にも出向いた。「中国のニューリダー」(駸々堂)を出版。大阪での出版会には、なぜか森が出てきた。
著者にとって大事なことは、胡錦涛が「中国の大警告」(データハウス)の中国本を紹介したこともさることながら、この題名の英語訳は、医療事故で命を奪われた次男・正文がつけてくれたもので、特段思い入れのある本でもあった。泉下の息子との交流は、この英語文ということになる。
話を元に戻すと、ポスト小渕の後継者は、密室談合で森喜朗に落ち着くのであるが、官房長官の青木と生長の家・村上正邦・亀井静香・野中広務・森の5人組で押し切った。中曽根の意向が強く働いている。総務会長の池田行彦を外した密室談合だ。総裁公選を避けた理由を、生きている当事者は明かす責任がる。なぜなら、ここから日本政治は右翼政治にはまり込んで、改憲軍拡の神道政治へと突入してしまったからである。
<永田町の心臓部を暴いてくれた「サメの脳みそ」に感謝!>
ただし、ここで森喜朗に感謝せねばならないことがある。自民党右翼化は小渕内閣からである。幹事長・森によって右へと急カーブを切ったのだ。
証拠の一つは、恒例の自民党大会の招待状が届かなくなった。理由は「日刊ゲンダイ」での自民党批判コメントである。「サメの脳みそ」は進歩的な夕刊紙嫌いだった。森にとって許されざる新聞、批判を許さない自民党に変身させたのだ。
そして「神の国」発言で、戦争神社が自民党を動かす元凶の日本にしたことだ。永田町の心臓部を抉り出してくれたことは、凡人ジャーナリストを覚醒させてくれたのだから。
2021年5月4日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
前回記事
岸・安倍の清和会(上)<本澤二郎の「日本の風景」(4073)<政治家は嘘をついて国民を騙す技を磨け=信介の遺言>
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