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森氏は反省ゼロ!いまだキングメーカー誇示し地元誌で放言
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/286990
2021/03/26 日刊ゲンダイ
言いたい放題(森喜朗組織委前会長)/(C)日刊ゲンダイ
女性蔑視発言で東京五輪・パラリンピック組織委員会トップの座を追われて1カ月あまり。森喜朗前会長に反省の色は全くない。
地元・石川の北國新聞が発行する「月刊北國アクタス」(4月号)で「私に対する批判は意図的なものもあった。オリンピックを中止させようという意図を持った勢力があおったんだね」などと、勘違い全開の言いたい放題だ。
森氏の放言が7ページにわたって掲載されたのは、北國アクタスのインタビュー連載〈森喜朗が語る「あのこと」〉の最終回。タイトルは〈会長交代の舞台裏〉だ。「官邸の人たちの意見」は「なぜ国会議員から擁護の声が一切出なかったのか、森さんの世話になった人はたくさんいるし、細田派の人だっている。なのに、なぜみんな口をつぐんだのか。結局、国会議員のスケール(器)が小さくなったということじゃないか」だと持論を展開した。
援護しない岸田前政調会長に「宰相の器じゃない」
そして、自民党の旧森派である細田派の世耕弘成参院幹事長や高木毅元復興相、子飼いの馳浩元文科相らから激励があったと言いながら、「外では黙ってるもんな」と恨み節。中でも、ケチョンケチョンだったのが岸田文雄前政調会長だ。
「さっき飯島君が言ってたけど、こういう時にこそ岸田君が森擁護論を言うべきだったと。そしたら『岸田も骨があるな』となったのに。実に惜しい、こんなチャンスはなかったと。これが岸田君の限界かなと思ったそうだ」
「岸田君が、森さんがいなくてオリンピックをどうやってやるんだと。国際的な顔としても森さんしかいない、と言えば『おっ、岸田も変わったな』と受け止められたと思うけどな。そこで勝負できなかった、というか、勝負かどうかも分からなかった。その辺が、宰相の器じゃないと言われるところだろうなあ」
支持率1ケタの元首相がいまだキングメーカー気取りで、政局勘がないとボロクソである。むしろ、岸田氏が森氏を擁護しようものなら、首相の目は完全についえただろう。
「気持ちをブチまけたのでしょうが、擁護されてしかるべきだと思っている方がおかしい。問題の本質をいまだに理解していないのも森さんらしい」(与党関係者)
駐ロシア大使からの電話をその場で受けたり、総務省接待問題の流れで内閣広報官に就いた元組織委スポークスパーソンの小野日子氏から〈残念です〉などとつづられた手紙をもらったと言って携帯で話し込んだり。いやはや、老害と言われたくなければおとなしく隠居すればいいものを、なぜそれができないのか。
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