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※2021年2月26日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年2月26日 日刊ゲンダイ2面
【身内のお手盛り調査で幕引きの驚愕】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) February 27, 2021
「断らない女」内閣広報官続投 ナメられているのは大メディア
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/Du6Q16bD5w
※文字起こし
国民の関心はきわめて高い。菅首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」が、総務省幹部に違法接待を繰り返していた問題。総務省は、東北新社が「利害関係者」にあたると認定し、24日、幹部ら11人に減給などの処分を行ったが、何の目的で接待が行われ、なぜ幹部がホイホイ応じてきたのかという肝心な疑問は何ひとつ解明されないままだ。
調査の過程では、菅が重用してきた女性官僚が1人7万円超、5人で総額37万円という豪華会食を“ゴチ”になっていたことも発覚した。当初は「記憶にない」としらばっくれていた山田真貴子内閣広報官だが、25日、衆院予算委に参考人として出席。「絶対に断らない女」を自任する山田氏が野党の求めに応じて国会に出てくるのは当然なのだが、「衆議院インターネット審議中継」にはアクセスが集中し、配信が一時ストップするほど、その発言に注目が集まった。
山田氏は冒頭、「このたびは私の総務省在職中の、国家公務員倫理法違反にあたる行為によりまして、公務員の信用を損なうことになりましたことを深く反省しております」と謝罪の言葉を述べたが、その後の答弁は例によって記憶喪失とはぐらかし、論点ずらしに終始し、到底、納得できるものではなかった。
会食に長男の正剛氏が同席していたか聞かれると、他人事のように「事前に認識してはいなかったのではないか」「会食していた時点では認識していたのかなと思う」などと言い、会食中は「横並びでお話もしていないので、どういう方がいたか、にわかに思い出せなかった」と言い放った。
正剛氏はいかにも元ミュージシャン風な、ロン毛にヒゲの独特の風貌で、インパクトはかなり強い。しかも、会食以前に面識があって菅の長男だと知っていた。それでも横並びだから気づかず、7万円もごちそうになったことを忘れていたというのは、にわかに信じがたい。それでいて、業務上の働きかけは「なかった」と断言するのだから、つくづく高級官僚の記憶というのは都合よくできているものだ。
官僚も政治家も嘘をつけば国会審議が成り立たない |
「調査に対し、総務省幹部は東北新社以外に接待を受けた事実はないと答えたという。だとしたら、なぜ東北新社の誘いにだけ応じたのか。父親が総務相だった時に大臣秘書官を務めた正剛氏が仲介役を務めていたからではないのか。肝心の疑問がまったく明らかになっていません。予算委で山田広報官は、正剛氏が同席していたかどうかは『大きな事実ではない』と答弁していましたが、それこそが大きな事実なのです。安倍前首相が悪しき前例となり、政治家も官僚も国会で平然と嘘をつくようになった。これでは国会審議が成り立たないし、疑惑はウヤムヤのまま葬り去られてしまいます」(政治評論家・本澤二郎氏)
本来、利害関係者から7万円超の接待を受けて黙っていれば、それだけでアウトだが、問題の本質は金額の多寡でもない。総務省に大きな影響力を持つ菅の長男の働きかけで、行政が歪められたのではないか。供応が数千円だろうが、割り勘だろうが、正剛氏のバックにいる菅を意識して東北新社を特別扱いした事実があったのかどうか。
野党も「7万円も何を食ったのか」「一般家庭の1カ月の食費以上だ」とか追及するのは本質からズレているのではないか。正剛氏が取締役を務める「囲碁将棋チャンネル」が、ハイビジョンに対応していないのに、他社より優先されて認定されたのはなぜなのか。その当時、山田氏は認可権限があったのではないのか。
接待の金額にかかわらず行政が歪められた疑惑があることが問題なのだし、親の威光をカサに無言の圧力をかける方が、カネで政策を買うよりもっとタチが悪い。父子ぐるみの行政壟断だ。
総務省は当初、幹部の接待会食で「東北新社の事業が話題に上ったことはない」と説明していた。菅も「長男は別人格」の理屈で逃げ切る算段だった。だが、「週刊文春」の報道で追い込まれ、会食時の音声データも公開されて、幹部の記憶が突然よみがえったようだ。接待時に放送事業をめぐる発言があったことを認め、調査の結果、処分が下されることになった。だが、総務省の調査に入った弁護士は総務省の非常勤職員なのだ。
東北新社側も外部専門家を委員長とする特別調査委員会で調査し、「適時にその報告を受けて結果を適切な形で公表、再発防止・信頼回復等に努めてまいります」「弊社関係者の処分につきましては、厳正に対処してまいります」とのコメントをリリースしているが、弁護士が委員長を務めているだけで、あとは社内の幹部で構成されている。
接待した側もされた側も、身内のお手盛り調査で済ませようとしているのである。本当に、それで済むと思っているのか。あまりに国民をバカにしていないか?
表に出せない広報官を続投させて国民への説明は拒否 |
「本来なら、贈収賄の刑事事件に発展する話です。実際に便宜を図らなくても、利害関係者から接待を受ければ贈収賄罪にあたるという見方もある。しかも、首相の長男が関係しているのです。検察当局が動かなければおかしい。政権トップの身内が関わっているから起訴できないというのなら、安倍政権から続くネポティズム(縁故主義)を容認し、司法自ら三権分立を放棄することになる。民主主義国家の看板を下ろさなければなりません」(本澤二郎氏=前出)
政権側は、山田氏の国会出席を認めたことで幕引きを図ろうとしているが、そんな簡単な話ではないだろう。
菅は山田氏について、「女性の広報官として期待しているので、そのまま専念してほしい」と言い、続投させることを決めた。これに呼応するように、山田氏も25日の予算委で「女性の目線、みなさまの考えを踏まえながら、改めてよく反省し、自らを改善していきたい」とか言っていたが、この局面で「女性」を誇張するのは筋違いだ。男性なら辞めさせて、女性だから続投なのか。その感覚がどうかしている。東京オリ・パラ組織委前会長の森喜朗氏の発言から何も学んでいないのではないか。
「違法接待で国民から疑念を持たれている人が、今後も政府の広報を担うのは無理があるでしょう。都合が悪いことは忘れて、ファクトを示されたら急に思い出すような倫理感のない広報官では、国民の信頼は得られない。記者クラブが国民の側に立つのなら、お手盛り調査による幕引きを許さず、納得いく説明があるまで、あらゆる会見をボイコットしてもおかしくない状況です。山田広報官は首相会見の司会進行役を務めていますが、首相を守るために政権に批判的な記者の厳しい質問を受けつけず、『次の予定』を理由に質疑を打ち切ってきた。そういう人物が公務員倫理規程に違反していたにもかかわらず、広報官を続投するという。それを許す記者クラブは完全にナメられています」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
安倍前政権から、大メディアの幹部はさんざん政権トップと会食してきてズブズブだ。総務省の汚職を批判できる立場ではない。幹部がそんな調子では、内閣記者会も会見拒否などできやしないのだ。
菅は26日の夕、緊急事態宣言の一部解除について対策本部後の会見を予定していたが、急きょ取りやめる方向になった。国民から批判が集中している山田氏が、司会進行役で会見を取り仕切ることへの懸念が官邸内で浮上したからだという。
表に出せない広報官を続投させ、そのために国民への説明責任は放棄してしまう。それでは、いつまで経っても会見が開けないではないか。そんなことが許されるのか。メディア側がボイコットするのと、権力側が会見拒否するのとでは、まったく意味が違う。それなのに大メディアはなぜ黙って従うのか。奇々怪々だ。
“飲み会断らない”山田氏謝罪 広報官は続投の意向(2021年2月25日)
2021/02/25 ANNnewsCH
菅義偉総理大臣の長男らの接待問題で7万円を超える接待を受けていた山田真貴子内閣広報官が25日、国会で謝罪しました。
黒いスーツに身を包み、大きなかばんを2つ抱えて国会に入ったのは山田真貴子内閣広報官。菅総理の長男が勤める「東北新社」から接待を受けた問題で25日、参考人として招致されました。
7万円を超える高額接待を受けたその訳は・・・。国会で何が語られたのでしょうか。
付箋(ふせん)が何枚も貼られた分厚い資料に目を落とし、接待についての第一声は謝罪から始まりました。
おととし行われた菅総理長男らとの7万円を超える接待。女性初の局長など数々のキャリアを切り開いてきた山田広報官は、その信念を語っていました。
断らずに参加した7万円を超える接待。その詳細についても追及が続きます。
25日に新たに「週刊文春」が報じた菅総理の長男の写真。髪をなびかせ、くわえたばこでスマートフォンを操ります。その長男らと何を話していたのか。質問は核心に迫ります。
東北新社との接待は一度のみで、今後も広報官を続けるとしました。
給与の自主返納を申し出ましたが、その金額が明らかになりました。
加藤官房長官:「(月額)117万5000円となっております。この10分の6を自主返納されるということですから、70万5000円自主返納されるものと認識している」
1人あたり7万円を超える接待を受けながらも、そこで行われたのは「一般的な懇談」。この答弁に野党は・・・。
立憲民主党・安住淳国対委員長:「結局、肝心なことは言わないんですね。私ども野党としてはやっぱり辞任をしてもらうのが筋ではないかと申し上げました」
共産党の志位委員長は菅総理の責任を問いました。
共産党・志位和夫委員長:「まず(長男の)正剛氏を総務大臣の時代に秘書官にすえたこと。このことによって総務省の名だたる幹部に正剛氏を引き合わせた。それから東北新社側の関係者にも正剛氏を引き合わせて東北新社側にも接点を作った。これも菅さんがやったことなんですね」
一方、自民党幹部は接待を受けた総務省の幹部らをすでに処分したことから、「すっきりして予算案の審議を進められるだろう」と余裕を見せています。
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