東欧 - クラシック音楽 一口感想メモ https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9D%B1%E6%AC%A7 「アントニオ・ロセッティ」(Antonio Rosetti, 1750 - 1792)[#ld2b0b91] ボヘミアの作曲家・コントラバス奏者。アントニーン・レスレル(Frantisek Antonin Rössler)とも。
レクイエム 3点 モーツァルトが亡くなった時にチェコで演奏されたそうだ。 技術的にはモーツァルトに及ばないのかもしれないが、個人を悼み、冥福を祈るすがすがしさを感じるいいレクイエムだった。 イグナーツ・モシェレス(Ignaz Moscheles, 1794 - 1870) チェコ ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana, 1824-1884) 連作交響詩『わが祖国』(Má Vlast)(6曲)(1874-79年) 第1曲:ヴィシェフラド 3.8点 ワーグナーをすぐに連想するような、古代的なおとぎ話のような雰囲気を持っている。ヴィシェフラド城という城を題材にしているのはよく伝わってくる。心地よいファンタジー感で楽しい。かなり良いのだが、ワーグナーほど情熱的で地が湧く感じでないところに彼との差を感じる。
第2曲:モルダウ 4.5点 主要なメロディーをはじめとして、どの場面も旋律、雰囲気、音による描写の的確さなどいずれも非常に優れている。甘く劇的で描写的なロマン派の美点を見事に代表する曲の一つと言えるだろう。大地を流れる大河の自然の壮大さ、川の水のエネルギーなどをこれ以上なく表現できている。 第3曲:シャールカ 3.3点 やや和声や旋律に凡庸さを感じる場面が多くあるが、次々と移り変わる場面に身を任せることができるため、いちおう問題の解決になっている。ボヘミア的な民族的な旋律が楽しい。劇的ではあるが、激しさはそれほどでなく、おとなしい激しさとも呼ぶべき程度である。 第4曲:ボヘミアの森と草原から 3.3点 前半の森林浴やハイキングをしているかのようや自然の気持ちよさを満喫できる音楽。実際にハイキングに出かけたくなる。後半はポルカで楽しい踊りの音楽。ドヴォルザークのような躍動感があるが、同時に軽さもある。 第5曲:ターボル 3.0点 鋭角的な音楽。戦いを表現しているようだ。他と同様に正統派な交響詩らしい交響詩だが、インスピレーションは他と比べて強くない気がする。さらっと聴けて印象にあまり残らなかった。 第6曲:ブラニーク 2.8点 密度がオペラの音楽並みに感じでしまい、あまり楽しくない。正統派の交響詩として悪い曲ではないのだが、なんだか感動できる要素がかなり少ない。ここが良い、という部分がない。あと、5曲目と同じ旋律が多用されているのもマイナス。フス教徒の賛美歌とのことだが。 室内楽曲 弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』(1876年) 弦楽四重奏曲第2番ニ短調(1882-83年) ヘンリク・ヴィエニャフスキ(Henryk Wieniawski, 1835 - 1880) ヴァイオリン協奏曲第1番嬰ヘ短調 Violin concerto No.1 Op.14 ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調 Violin concerto No.2 Op.22 ジグムント・ノスコフスキ(Zygmunt Noskowski, 1846 - 1909) ポーランド 交響曲 第1番 イ長調 作品番号なし (1874年-1875年)
交響曲 第2番 "Elegiac" 交響曲 第3番 ヘ長調 《春から翌春まで》作品番号なし (1903年) フランツ・クサヴァー・シャルヴェンカ(Franz Xaver Scharwenka, 1850 - 1924)(ポーランド系ドイツ人) 大作ピアノ協奏曲を書いた人。大作ぶりには驚くが、音楽の内容としては二流だと思う。
協奏曲 ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.32 1876年 ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.56 1881年 2点 安定してそこそこ雰囲気が続く。長い。 ピアノ協奏曲第3番 嬰ハ短調 Op.80 1889年 2点 壮大感があって最初の部分はなかなかよい。しかし全体としては他のピアノ協奏曲と同様に安定していてそこそこという印象。 ピアノ協奏曲第4番 ヘ短調 Op.82 1908年 ズデニェク・フィビフ(Zdeněk Fibich, 1850 - 1900) 管弦楽 交響曲1 2.5点 ドヴォルザークの影響を感じる。才能は感じるがまだ原石であり、若書きの感が強い。
交響曲2番 交響曲3番 レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček,1854-1928) シンフォニエッタ 3.5点 最初は盛大ながらも異質な何かをもつファンファーレで始まる。独特のおとぎ話的なフワフワとした夢の中のような幻想性があり、現実的な質感とか重みに乏しい感じがある。場面転換の仕方も、現実から精神的な自然さではなく、急に別世界に移行するような突発的でふわっとしたものを感じる。ディズニーのような幻想的な仮想世界を空を飛びながら旅するような楽しさがある曲。とてもオリジナリティのある独自の世界がある。 弦楽四重奏曲第1番『クロイツェル・ソナタ』 3.5点 物語性の明確さが楽しい。主人公の苦悩の表現と思われるものや悲劇性を、原作を知らなくても追体験できる。曲が短いのも良い。こんな悲劇的で歪んだ精神の悲劇を長時間聴かされたら、いたたまれない気持ちが続いてたまったものではない。音の絡み方など弦楽四重奏として充実している。文豪による19世紀の小説らしい雰囲気の音楽による再現としては圧巻と言ってもよい。 弦楽四重奏曲第2番『ないしょの手紙』 3.5点 歪みひしゃげた音は、とても女性への思慕を表現していると知識なしには理解できない。しかし、もはや老人だったヤナーチェクの苦悩や罪の意識を表現していると考えれば、腑に落ちる感じはある。力強い表現力の音楽は胸に迫るものがあり、聴く者を強く音楽に入り込ませるものがある。最後の救いのある場面には、ほっとすると共に、作曲者の心情をどう解釈すればよいか悩んでしまう。1番と共に、20世紀の重要な弦楽四重奏曲だろう。 ヴァイオリンソナタ 2.5点 東欧的なエキゾチックさと、現代的な荒廃した精神の表現は悪くない。短い3楽章の印象が強い。全体に散漫であり、緊密さに欠ける印象である。特に前半はあまり良い曲だと思わなかった。後半はヤナーチェクらしい味があり狂気を楽しめるが、やや物足りない。 ピアノ曲 『草かげの小径にて』 3.0点 聴いたのは生前に出版された第1集。2集は死後の出版で補遺の2曲のみ。ピアノ小品集として、それなりのバラエティはある。 ピアノソナタ 変ホ短調『1905年10月1日 街頭にて』 3.3点 こなれたピアニスティックな書法ではないし、特別に高い完成度まで磨かれた感じでもないものの、強く印象に残るものがある曲。1楽章は変ホ短調の暗くドロドロした調性感そのままの曲調でもある。社会的な情勢の雰囲気を感じる1楽章と、浮遊感と孤独感が心の隙間を表現している気がする2楽章。2楽章の中間での音の歪んだ盛り上がりの作り方は弦楽四重奏の世界に似た心に強く迫るものを感じる。どちらも良い。 霧の中で 2.8点 全体に雰囲気重視であり、ピアノソナタのような有機的な音楽には感じられない。音楽的な濃さとか、心に迫る感じはない。雰囲気は悪くはないため最初は楽しめるが、内容が浅いため後半は飽きてくる。ドビュッシーに似たところは感じる。 イェネー・フバイ(Jenő Hubay, 1858 - 1937) ハンガリー ヴァイオリン協奏曲 イグナツィ・パデレフスキ(Ignacy Jan Paderewski, 1860 - 1941) ピアノ協奏曲 イ短調 Op.17 ピアノソナタ 変ホ短調(3楽章)Op.21
ヨセフ・スク(Josef Suk, 1874 - 1935)(ヨゼフ・スーク) あまり聴けていないが、バランスが良く内容の詰まった、しっかりとした曲が多いようだ。飛びぬけた個性がなくやや地味だからか知名度は低いが、地力が高い実力派の作曲家である。
交響曲 交響曲 第1番 ホ長調 作品14 アスラエル交響曲 作品27(1906年) 3.3点 深遠さのある巨大な交響曲。多くの想いが詰め込まれており、マーラーあたりと比較しても場面展開が複雑に聴こえる。私は聴き込みが足らない。おそらく聴きこまなければスクの想いを掴んだつもりになれないだろう。メジャー曲になりきれない地味な分かりにくさはあるものの、聞き応え十分な20世紀初頭の交響曲を聴きたいなら、お勧めできる。プライベートの相次ぐ不幸をプライベート感のある曲でなく壮大な芸術に昇華させたものとして、感無量に近い感情を抱いた。 交響詩 交響詩《エピローグ》作品37(1929年) 交響詩《プラハ》作品26 交響詩《夏物語》作品29(1909年) 2.8点 大作の交響詩。後期ロマン派の響きの範疇であり、ドヴォルザークのような運動性を持ちつつも、地味であり明快さの足りない音楽が続く。夏の熱気や汗の感じをそこはかと響きから感じさせる力量は良いと思う。しかし交響曲のような長さを充実感で埋めるだけのものがなく、いろいろやってはいるが薄い印章が否めない。 交響詩《人生の実り》作品34(1917年) 管弦楽曲 弦楽セレナード 作品6(1892年) 管弦楽組曲《おとぎ話》作品16(1900年) 管弦楽組曲《りんごの木の下で》作品20 ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ト短調 作品24 室内楽 ピアノ四重奏曲 イ短調 作品1 ピアノ三重奏曲 ハ短調 作品2 ピアノ三重奏のための《悲歌》 作品23 弦楽四重奏曲 第2番 作品31 ピアノ曲 ピアノ小曲集 作品7 ピアノ曲集《春》作品22a ピアノ曲集《夏の印象》作品22a ピアノ曲集「母について」作品28(1909年) ピアノ曲集《命と夢》作品30(1909年) ピアノ曲集《子守唄》作品33 ミェチスワフ・カルウォーヴィチ(Mieczysław Karłowicz, 1876 - 1909) ドホナーニ・エルネー(Dohnányi Ernő, 1877 - 1960) 交響曲 交響曲1番 3点 作品番号1にしてはすでに非常に完成度が高い曲。なかなかよい。作曲者が「優秀」だと感じる。 交響曲2番 2.5点 50分の大作であり力作である。技量は高いのだが、これはと思わせるような印象がない。 協奏曲 ピアノ協奏曲 2点 ブラームスの2番のような重厚なオーケストラでありピアノ書法が重ための曲。交響曲と同様に、充実しているのに印象が薄い。 室内楽 弦楽四重奏曲1番 弦楽四重奏曲2番 3.5点 どの楽章もかなり素晴らしい充実した内容を持っていて驚いた。作曲技術の高さと充実感を楽しめる曲。20世紀の室内楽の中でも傑作の部類ではないだろうか。 ジョルジェ・エネスク(George Enescu [ˈd͡ʒe̯ord͡ʒe eˈnesku], 1881 - 1955) 交響曲 第1番 変ホ長調 作品13 (1905年) 第2番 イ長調 作品17 (1912-14年) 第3番 ハ長調 作品21 (1916-1918年、1921年改訂) カロル・シマノフスキ(Karol Maciej Szymanowski, 1882 - 1937) ポーランド
交響曲 交響曲第1番 ヘ短調 op.15 (1906年) 2.5点 ぐちゃぐちゃな和音や音の動きのうねりを延々と続ける曲。楽譜がどうなっているのか少し興味は湧く複雑さだが、鑑賞するには向いておらず楽しめない。はっきりしない不明確な音の動きばかりであり、いわば実験的な音楽だと思う。 交響曲第2番 変ロ長調 op.19 (1910年) 2.8点 1番をもっと成長させた音楽という印象である。明確な構築性に乏しくぐちゃぐちゃであり、過去の音楽と被らないように書かれており。マイナー音楽らしい華のなさと私は感じた。後期ロマン派をさらに腐る程に熟させたらこうなると言えるだろうか。リヒャルト・シュトラウスの方向性をさらに進めた音楽なのは分かる。豪華な管弦楽の使い方も含めて影響を感じるが、私の好きでない部分まで受け継いでいる。過渡期の音楽であり、この時代だけしかシマノフスキが音楽を残さなかったならば、現在はかなり知名度の低い作曲家だっただろう。 交響曲第3番『夜の歌』 op.27 (1914-16年) 3.0点 カンタータ的様式の神秘主義の音楽。社会派のようなスケール感や闇を抉り出す感じ、野蛮で野太い感じもある。管弦楽の使い方もそうだし、意欲的でありさまざまな要素が渾然となっていて、ポーランドというクラシック音楽の中では中立的であることによる色のなさが、目新しい価値を産んでいる。聴く価値はある曲である。 交響曲第4番 (協奏交響曲) op.60 (1932年) 3.0点 ピアノ協奏曲のような形式。独奏ピアノは大活躍するが、華やかな活躍そのものは目的化されておらずあくまで本格性を求める交響曲の音楽的な目的を果たすために使われているように聴こえる。音楽的な楽想の豊富さと適度なシリアスさは楽しい気分にさせられる。そのため軽い協奏曲よりも聞き応えのある曲になっている。とはいえ、一流作曲家の割り切りの良さが足らず器用貧乏のようになっている気もする。 管弦楽曲 演奏会用序曲 op.12 (1905年) バレエ音楽「ハルナシェ」op.55 (1923-31年) 協奏曲 ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35 (1916年) ヴァイオリン協奏曲第2番 op.61 (1932-33年) 室内楽曲 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 op.9 (1904年) 神話−3つの詩 op.30 (1915年) 弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 op.37 (1917年) 弦楽四重奏曲第2番 op.56 (1927年) ピアノ曲 ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調 op.8 (1903-04年) 3.0点 後期ロマン派らしい豪華さをもったピアノソナタである。4つの楽章は巨大な立派な規模をもっており、それがちゃんとピアノソナタ的発想で構築されており、この時代ならではのソナタとして一定の価値と存在感がある。和声は半音階的でやや複雑だが後期ロマン派的で明確であり後年の作品と比較して非常に聴きやすい。個性の確立した一流作曲家の作品と呼ぶにはまだ物足りない発展途上さはある。 ピアノ・ソナタ第2番 op.21 (1911年) 2.5点 非常に音数が多くて技巧的な作品。グロテスクで割り切れない音の動きが多くて、その音の生理的な感覚が個人的には全然に精神のツボを突いてくれない。気持ちよくないまま漫然と音の塊を聴き続けるような気分になる。スクリャービンのようなグロテスクさなのだが、こちらはどうにも理解困難である。場面が変わっても楽章が変わってもその分からなさが続く。技巧的な音数であることしか理解できない。 ピアノ・ソナタ第3番 op.36 (1917年) 3.5点 スクリャービンの影響が顕著である。浮遊感や神秘的な雰囲気とグロテスクさなどを継承しつつも、スクリャービンよりも構築的であり、バランスと構成をきちんと計算して作られたより本格的な作品という印象が強い。私としてはスクリャービンのクレイジーすぎて断片的で物足らないのを補う完成作品として、長年求めていたものを見つけた気分になった。20世紀のピアノソナタとして重要作品だと思われる。 4つの練習曲 op.4 (1900-02年) コダーイ・ゾルターン(Kodály Zoltán,1882-1967) ガランタ舞曲 Galántai táncok 交響曲ハ長調 3点 民族的な味付けが面白い。交響曲らしいシリアスさと総合性があり楽しめる。しかし、79歳の作品ということで少し枯れている感があるのと、時代にしては古臭い音楽なのは残念なところ。 無伴奏チェロソナタ 作品8(1915年) 4点 ボフスラフ・マルティヌー(マルチヌー)(Bohuslav Martinů Cs-Bohuslav Martinu、1890 - 1959) あらゆる分野の曲を沢山書いた多作家。
交響曲 交響曲第1番 (1942年) 交響曲第2番 (1943年) 交響曲第3番 (1944年) 交響曲第4番 (1945年) 交響曲第5番 (1946年) 交響曲第6番「交響的幻想曲」 (1953年) ピアノ協奏曲 ピアノ協奏曲第1番 (1925年) ピアノ協奏曲第2番 (1934年、1944年に改訂) ピアノ協奏曲第3番 (1937年、1942年に改訂) ピアノ協奏曲第4番「呪文」 (1955〜1956年) ピアノ協奏曲第5番「協奏的幻想曲」 (1957年) 弦楽器用協奏曲 ヴァイオリン協奏曲第1番 (1933年) ヴァイオリン協奏曲第2番 (1943年) 協奏的組曲 ニ長調(ヴァイオリン独奏) (1939年) ラプソディ・コンチェルト(ヴィオラ独奏) (1952年) チェロ協奏曲第1番 (1930年) チェロ協奏曲第2番 (1945年) その他の協奏曲 ヴァイオリンとピアノ、打楽器を伴う弦楽オーケストラのためのコンチェルト・ダ・カメラ (1941年) 協奏的交響曲第2番 変ロ長調(ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴット独奏) (1949年) 二つの弦楽オーケストラ、ピアノとティンパニのための複協奏曲 (ピアノ、ティンパニ独奏) (1938年) オーボエと小オーケストラのための協奏曲 (1955年) 室内楽曲 九重奏曲第1番 (Fl, Ob, Cl, Hr, Fg, Vn, Va, Vc, Pf) (1924〜1925年) 九重奏曲第2番 (Fl, Ob, Cl, Hr, Fg, Vn, Va, Vc, Cb) (1959年) 弦楽六重奏曲 (1932年) 木管アンサンブルとピアノのための六重奏曲 (Fl, Ob, Cl, 2Fg, Pf) (1929年) ピアノ五重奏曲第2番 (1944年) 弦楽四重奏曲第1番 (1918年) 弦楽四重奏曲第2番 (1925年) 弦楽四重奏曲第3番 (1929年) 弦楽四重奏曲第4番 (1937年) 弦楽四重奏曲第5番 (1938年) 弦楽四重奏曲第6番 (1946年) 弦楽四重奏曲第7番 (1947年) ピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」 (1930年) ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調 (1950年) ピアノ三重奏曲第3番 ハ長調 (1951年) ヴァイオリンソナタ第1番 (1929年) ヴァイオリンソナタ第2番 (1931年) ヴァイオリンソナタ第3番 (1944年) ヴィオラソナタ (1955年) チェロソナタ第1番 (1939年) チェロソナタ第2番 (1941年) チェロソナタ第3番 (1952年) ヴァイオリンとチェロの二重奏曲第1番 (1927年) ヴァイオリンとチェロの二重奏曲第2番 (1957年) フルートソナタ (1945年)
アレクサンドル・タンスマン(Alexandre Tansman, 1897 – 1986) ポーランド出身のフランス 交響曲 第1番 (1917年) 第2番 (1926年) 第3番「協奏交響曲 Symphonie concertante」 (1931年) 第4番 (1939年) 2点 悲痛さを表現する音世界の造形には成功しているが、ただそれだけ。それ以上の何かがない。 第5番 (1942年) 第6番「イン・メモリアム In memoriam」 (1944年) 第7番「抒情的 Lyrique」(1944年) 第8番「管弦楽のための音楽 Musique pour orchestre」 (1948年) 第9番 (1957〜58年) 協奏曲 ピアノ協奏曲 第2番 (1927年) パヴェル・ハース(Pavel Haas, 1899 - 1944) リゲティ・ジェルジュ(Ligeti György Sándor 1923 - 2006) アトモスフェール(1961年) ピアノ協奏曲 (1985-88年) ヴァイオリン協奏曲 (1992年) 弦楽四重奏曲第1番(1953-54年) 弦楽四重奏曲第2番(1968年) ピアノのための練習曲 第一巻(1985年)、第二巻(1988-94年)、第三巻(1995-2001年) 3.5点 第3集まである。現代のピアノ曲においてとても著名なもの。現代作曲家らしい感受性の強さ、音響やリズムや旋律における斬新な響きや音使いによる現代性など、古いピアノ曲にないものがたくさんあって愉しめる。曲が短くて各曲の個性の色付けが明確で調性感があるため、1985年以降の新しい音楽といっても誰でも即時に曲の良さを理解できて価値も分かると思う。作曲者にとっては気楽に書いた小品集のようにも聴こえるが、その肩肘張らない親しみやすさが魅力。練習曲らしいピアニスティックさと音数が産む複雑さももちろん良い。第3集は若々しさが無くなってしまい少し物足りない。 https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E6%9D%B1%E6%AC%A7
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