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ハンス・エーリヒ・プフィッツナー独唱と合唱、管弦楽、オルガンのためのロマン主義的カンタータ《ドイツ精神について》 作品28
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/832.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 07 日 05:06:23: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ハンス・エーリヒ・プフィッツナー(Hans Erich Pfitzner 1869年5月5日 – 1949年5月22日) 投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 06 日 23:54:59)


独唱と合唱、管弦楽、オルガンのためのロマン主義的カンタータ《ドイツ精神について》(Von deutscher Seele. Eine romantische Kantate für Solostimmen, Chor, Orchester und Orgel) 作品28
(作曲:1921年、原詩:アイヒェンドルフ、初演:1922年1月27日ベルリン、献呈:「親愛なるエヴァ・クヴァスト嬢の追憶に」



Hans PFITZNER "Von deutscher Seele" Hans Pfitzner 1941








I. Mensch und Natur
II. Leben und Singen
III. Liederteil


Erna Berger, Sopran / Elisabeth Höngen, Alt
August Seider, Tenor / Ludwig Weber, Baß
Gesamtchor des Deutschen Opernhauses
Großes Berliner Rundfunkorchester / Hans Pfitzner
Berlin, Philharmonie Bernburger Straße, 10. Februar 1941



 

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コメント
1. 中川隆[-16094] koaQ7Jey 2021年10月07日 05:14:07 : eAnA8vXCag : a3JobkR2NS41a00=[4] 報告
ハンス・プフィッツナー:カンタータ「ドイツの精神」
第1部:人間と自然
第2部:生と歌

アイヒェンドルフの詩によるプフィッツナーの壮大なるカンタータです。1921年に作曲されその翌年初演、1937年に改作が施されています。彼自身は保守的であり、また自ら認める「反ユダヤ主義者」でもありました。当時世間を凋落していた「前衛音楽」は彼にとって憎むべきものであり、崇高なるドイツの精神を音楽として表すためにこのカンタータが書かれたと言われます。とはいえ、出来上がった音楽には全く政治的イデオロギーは反映されておらず、むしろ「ロマンティックなカンタータ」という副題が付されているほど、内容的には矛盾を孕んだ音楽ともいえそうです。


ハンス・プフィッツナー
カンタータ《ドイツの魂について》

推薦CD: Koch Schwann 314 027 K1


プフィッツナー(1869-1940)は、ドイツの作曲家だが、SP録音の復刻によって、指揮者としてよく認知している人が多くいるかもしれない。(事実、彼のベートーヴェンの交響曲第6番《田園》のレコードは、日本でも知名度の高かったものである。)

作曲家としては、リヒャルト・シュトラウスと覇を競ったといわれるが、メロディの美しさを身上としなかったため、現在ではかなり渋好みのする作曲家となってしまっている。

また、ブゾーニやシェーンベルクらのいわゆる「新時代」の音楽を批判し、古典への回帰を強く主張した為、プフィッツナーは音楽史的にも、ちょっと浮いた存在として捉えられることがある。

また、彼は保守的な立場からブゾーニらの新しい音楽美学を攻撃していたのだが、この新しい音楽美学の系譜上にユダヤ系の音楽家が多かった事から、「プフィッツナーは反ユダヤ主義者」という勘違いがおきてしまい、ナチスに利用されかけたことがある。ナチスに盲従せず、自分の流儀を通したプフィッツナーは、晩年貧窮を極め、ミュンヘンの老人ホームでひっそりと亡くなった。

このカンタータは、第一次世界大戦後の1921年に作曲され、その翌年に初演されたプフィッツナーの代表作のひとつ。

このカンタータは、ドイツ語の題名では《Von deutscher Seele》となっており、《ドイツ精神について》という日本語訳がしばしばなされるが、「精神」をドイツ語に直すと、「Geist」という言葉になる。「Seele」も、「精神」と訳されるわけだが、英語の「Soul」に対応する言葉なので、「魂」という訳を当てたほうが適切な気がするが、「Geist」ではなく「Seele」という言葉を選んだところに、プフィッツナーの深い意図があるような気がする。

彼は、「ドイツの魂」について、何らか一定の主張を展開しているわけではない。人間の精神の内省的なものや、心優しさ、英雄的な心情や浮かれたものといった諸相を、ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩をテキストにして綴りあわせることによって、人間の精神の複雑さをあらゆる方面から照らし出そうとしたのだろう。

彼の音楽は、モーツァルトのような耳をそばだてるメロディに乏しいため、飽きっぽい人には決して勧められるものではないが、音楽をじっくり味わいたい人には、深い思索が得られると思う。
http://www.jttk.zaq.ne.jp/baaix607/cde26_11.html

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