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(回答先: 最美の音楽は何か? _ グリーグ 『ペールギュント ソルヴェイグの歌』 投稿者 中川隆 日時 2021 年 8 月 03 日 20:58:52)
ヨハネス・オケゲム『ミサ・プロラツィオーヌム』
Ockeghem, Missa prolationum
Missa prolationum
The Hilliard Ensemble, Paul Hillier (bass/director)
Johannes Ockeghem - Missa Prolationum & Marian motets - The Hilliard Ensemble
Hilliard Ensemble/Paul Hillier/David James/John Potter/Mark Padmore/Gordon Jones
▲△▽▼
☆カノンとは何ぞや?:♪ミサ・プロラツィオーヌム - ヨハネス・オケゲム
「カノン≒輪唱」だそうです...知らなかった(汗)。
ジャケットは、オケゲムの「死者のためのミサほか(2CD)」(2010年/録音:1984年、1988年)。演奏は、ポール・ヒリヤー指揮/ヒリヤード・アンサンブル。
まずはルネサンス期の作曲家ヨハネス・オケゲム(Johannes Ockeghem, 1410年頃〜1497年)について簡単に。彼はフランドル楽派初期の指導的な作曲家だそうで、現存する作品は少なくこのアルバムにも収められている「死者のためのミサ曲(Missa pro Defunctis)」、「ミサ・ミ・ミ(Missa Mi-mi[Presque transi])」「ミサ・プロラツィオーヌム:種々の比率のミサ曲(Missa Prolationum)」などは代表作として上げられるとのこと。
オケゲムは始めて聴く作曲家だったのでただひたすら聴いてみたのですがその中で何気に印象に残った作品が「ミサ・プロラツィオーヌム」。なので、その作品を調べていたら「比例カノンを用いた驚異的な作品...」とあって、実はそこで「カノンとは何ぞや?」となったわけですね。
以下「カノン」についてウィキペディアより抜粋。
「カノン(canon) は、複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式の曲を指す。ポリフォニーの一つの典型である。一般に輪唱と訳されるが、輪唱が全く同じ旋律を追唱するのに対し、カノンでは、異なる音で始まるものが含まれる。また、リズムが2倍になったり、上下または左右(時間の前後)が逆になったような特殊なものをも含む。」
「輪唱」と言えば私にはやはり「♬静かな湖畔の森の影から...」が懐かしいですが(笑)、この「ミサ・プロラツィオーヌム」は同じような旋律がわかってもなかなか「輪唱」を認識するのは難しい。やっぱり童謡の経験だけじゃ無理ですかね(汗)。とりあえず今回の音源には譜面が載っているようなので読める方は参考にしてみてください。
ちなみに「カノン」と言えば何といっても「パッヘルベルのカノン」が有名ですが、こちらは「3つの声部が全く同じ旋律を追唱し(ただし同時に終わるために最後がカットされる声部がある)それに伴奏が付けられたものである。」(ウィキペディアより)とあるように、何度か聴いて見ましたが何となく「輪唱」の雰囲気は伝わってきます。「ミサ・プロラツィオーヌム」よりは遙かにわかりやすいですね。
で、思ったのですが、この「カノン」という技法はその音楽に独特のハーモニーやある種のノリというかグルーブ感を生み出していて、その音楽を引き立てる効果があるんじゃないかなぁと。「パッヘルベルのカノン」が人気作となっているのも旋律の魅力だけではない何かがそこにあるのかもしれないですね。今回まったく初めて聴いたオケゲムの作品の中から「ミサ・プロラツィオーヌム」に魅力を感じたのももしかしたら「カノン」によるところが大きかったのかもしれません。
そんな「カノン」で作られている(らしい...汗)「ミサ・プロラツィオーヌム」、なかなか美しい作品なので一度トライしてみてくださいね!
https://musicmaniac.at.webry.info/201610/article_16.html
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