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他国政府転覆など介入を繰り返す米国に、大統領選介入のロシアを批判する資格などない (Business Journal)  
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/536.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2022 年 3 月 23 日 06:38:42: FpBksTgsjX9Gw 6bOWo@mx6bKSag
 

「他国政府転覆など介入を繰り返す米国に、大統領選介入のロシアを批判する資格などない」
(木村貴 Business Journal 2019/5/17)
https://biz-journal.jp/2019/05/post_27929.html

トランプ米大統領は5月3日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、米大統領選へのロシア介入疑惑に関するモラー米特別検察官による捜査報告書について短時間協議した。トランプ氏によると、プーチン氏は笑い混じりに「大山鳴動してネズミ1匹」という趣旨の発言をしたという。

 米ロ首脳の電話会談は、モラー氏の捜査報告書が3月24日に公表されて以降初めて。報告書ではトランプ陣営とロシアの共謀は認定されず、米政府筋のリークをもとに共謀はあったと書き立ててきた米欧の大手メディアは、面目を失った。まさに大山鳴動してネズミ1匹だ。

 ところで米CNNテレビによると、トランプ氏は電話会談後、ホワイトハウスで記者団から、次期大統領選へ介入しないようプーチン氏に要請したかと聞かれ、「それについては話し合わなかった」と答えた。

 このやり取りをプーチン氏が知ったら、苦笑することだろう。確かに、モラー氏の報告書ではトランプ陣営との共謀は認定しなかったものの、ロシアによる選挙介入そのものを否定したわけではない。しかし、かりにロシアによるなんらかの介入があったとしても、それを米国が非難する資格はない。米国自身、これまで他国の内政に露骨な介入を何度も繰り返してきたからだ。

 最近日本語版が刊行された、米ジャーナリスト、ウィリアム・ブルム氏の著書『アメリカ侵略全史』(作品社)によれば、第二次世界大戦後、米国政府が世界中の主権国家に対して行った介入は、重大なものだけで70〜80カ国に及び、その回数は100回を優に超えるという。

 ブルム氏が同書で扱った米国の介入とは、成功したかどうかは別として、政府の転覆を狙った介入や、非民主的な政府に対する人々の変革運動や革命を弾圧するために行われた介入を指す。また、暗殺、諸外国の選挙に対する重大な工作、大規模なメディア操作、労働組合の転覆などを含む。

 同書やその他の資料によると、米政府が行った介入のうち、ごく一部だけでも以下のようなものがある。

【ギリシャ】

 第二次大戦後、ギリシャでは内戦が起きていた。大戦中にギリシャを占領したナチスに協力していた右派と、ナチスと戦ってギリシャから追い出すのに成功した左派との戦いである。この内戦で、米国は戦時中に敵だったはずの親ナチスの側につく。

 当時米国がもっとも恐れていたのは、世界中のどこであれ、左派や社会主義者、共産主義者の政府ができることだった。そのため、そうした勢力の圧殺に動く。ギリシャはそのもっとも初期の例のひとつといえる。1947年からの数年間にわたって頻繁に首相が交代するが、大部分は米国からの圧力の結果だった。

【イラン】

 第二次大戦後、イランの石油利権は英国の国策会社であるアングロ・イラニアン石油が事実上独占していた。これに反発する世論を背景に1951年、民族主義者のモサデク首相は石油国有化を断行。しかし1953年、パーレビ国王によるクーデターで失脚する。

 クーデターを背後で画策したのは米英の情報機関だった。米中央情報局(CIA)は群衆を金で雇い、国王支持のデモに投入した。イランの国会議員など有力者に対し、モサデク首相を支持しないよう協力を求め、大掛かりな買収工作を行ったともいわれる。

【グアテマラ】

 グアテマラのハコボ・アルベンス大佐は1950年、左派と軍部の支持で大統領に当選し、農地改革などの社会改革に着手した。いわゆるグアテマラ革命である。1953年、グアテマラ最大の地主である米国企業ユナイテッド・フルーツ社の所有地を没収したことで、米国と対立が深まる。

 同社は当時のジョン・フォスター・ダレス米国務長官が重役を務めていたのをはじめ、その弟のアレン・ダレスCIA長官、さまざまな国務省職員、議員、米国の国連大使などと近しい関係にあった。1954年、CIAが支援した反革命軍が侵攻し、アルベンス政権は崩壊する。

【チリ】

 1970年、南米チリの大統領選でサルバドール・アジェンデが勝利し、世界で初めて自由選挙で合法的に選出された社会主義政権が誕生した。これに対しニクソン米政権の下、CIAは反政府工作を進める。

 1973年、CIAに支援されたアウグスト・ピノチェト将軍のクーデターでアジェンデ大統領は失脚し、自殺する。その後、独裁体制を敷いたピノチェトは虐殺、拷問、誘拐などで人権を抑圧し、国際的な批判を浴びることになる。

【パナマ】

 中米のパナマでは1983年以降、マヌエル・ノリエガ将軍が独裁者として君臨していた。ノリエガは若い頃からCIAに通じ、中南米の左派政権などの情報と引き換えに資金を得ていた。米国が支援した中米ニカラグアの反革命ゲリラ、コントラへの資金と武器の提供を仲介し、パナマで米国がコントラを訓練する許可を与えてもいた。一方でノリエガは麻薬貿易に関与していたが、米国はこれを黙認していた。

 しかしニカラグア内戦が1989年8月に終結すると、米国はノリエガに利用価値はなくなったとみて切り捨てることにする。同年12月、かつてCIA長官を務めたブッシュ(父)米大統領の命令で米軍はパナマに侵攻。米政府の公式見解では500名ほどのパナマ人が命を落としたが、実際には数千人に達したとの情報もある。

 以上の例だけでも、米国政府が情報機関を使って秘密裏に画策し、ときには軍の力で流血を引き起こしてまで断行した介入の実態がよくわかるだろう。ソーシャルメディアでフェイクニュースを拡散させたというロシア疑惑など、かわいく見えるほどだ。

■ 政府の介入に協力するメディア

忘れてはならないのは、こうした米政府の介入に大手メディアが協力してきた事実だ。

 一例をあげよう。ウォーターゲート事件報道で知られるワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者は1983年3月、CIAがニカラグアへの介入のため、前出のコントラのメンバーを密かに訓練し、武装させていることを知る。だがベン・ブラッドリー編集主幹は「今はレーガン政権の時代」であることを理由に、「もはや、なんでもCIAの秘密を暴けばいいというわけではない」と記事化に反対し、ウッドワードもそれを受け入れた。

 米ジャーナリスト、ニコラス・スカウ氏によれば、ブラッドリーは1950年代初頭にパリの米国大使館の報道官だった頃から、CIAと親密な関係にあった。ウッドワードも1960年代、海軍にいた頃に諜報活動に従事していたとかねてから噂されてきた(本人は否定)。

 現在、米国の新たな標的は南米ベネズエラだ。トランプ政権は反米左翼のマドゥロ大統領に反発して厳しい経済制裁を科し、軍事介入まで示唆する。米大手メディアはマドゥロ大統領を悪玉として報じ、米政府を側面支援している。

 マドゥロ政権の社会主義政策がベネズエラの社会を混乱させ、国民を苦しめたのは事実だが、今後の国の進路はベネズエラ国民が決めるべきことである。外国の介入は混乱に拍車をかけるばかりだ。

 ロシア疑惑では自国に対する介入を声高に非難しながら、他国に対しては平然と介入を繰り返す米政府と、それを支持する米メディアのダブルスタンダード(二重基準)。日本のメディアはその矛盾を正しく指摘するべきだろう。
(文=木村貴/経済ジャーナリスト)

<参考文献>
ウィリアム・ブルム、益岡賢他訳『アメリカ侵略全史 第2次大戦後の米軍・CIAによる軍事介入・政治工作・テロ・暗殺』作品社
野口英明『世界金融本当の正体』サイゾー
ニコラス・スカウ、伊藤真訳『驚くべきCIAの世論操作』集英社インターナショナル

------(引用ここまで)------------------------------------

3年近く前の記事ですが、米国の他国に対する政治的介入を簡潔にまとめてあります。

ロシアのウクライナ侵攻を考える上で、重要なポイントです。

プーチンの軍事侵攻は絶対に許されないことですが、ゼレンスキー・ウクライナ政権が
民主的でまともであるかと言えば、大きな疑問符がつきます。


(関連情報)

「ウクライナ・オン・ファイアー 〜日本語字幕〜」 (まさきち ニコ動 92分35秒 2022/2/27)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40107141  

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コメント
1. 2022年3月23日 13:09:33 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[7552] 報告
ウクライナの2014年以降の大統領選に介入してるアメリカ。
迷惑だ。

アメリカは、今も続いている日本の選挙への介入も止めなさい。

2. 2022年3月23日 15:54:05 : ql0e9KevKY : bUVqWFUwaXNWaGs=[377] 報告
世界中でせっせと火種を撒き、焚き付け、煽り、政権を転覆したり、罠をかけたり、悪巧みで紛争や戦争を起こしたりしています。
その目的は、カネと資源と利権の奪取だと思われます。 
2000年以降、雑になってきたので、より分かりやすくなりました。


日本は、実質的に未だにGHQの占領下にある状態です。
バブル崩壊後、改革と称する一連の各種改悪が、いかに日本人の雇用を不安定化し、賃金を抑制して日本人を貧しくしてきたかをみれば分かると思います。
また、プラザ合意後からの一連の日銀の政策は、バブルを醸成し(数倍の流動資金と窓口指導強化)、バブルを潰し(総量規制)ました。

ノーパンしゃぶしゃぶ事件から橋本政権の省庁再編は、そんな中、何とか頑張っていた大蔵省を解体しました。
そして、橋本政権の消費税5%upで立直りかけていた景気に水を差し、日本はデフレに突入します。

デフレ後、日銀は、本来のデフレ退治に有効な方法と真逆な方法を取り続けます。 
(米国の経済史の授業で、間違った政策によりデフレが続く代表例として教えているそうです。)
それによって、日本のデフレはより深化し、日本人は貧しくなり、民営化という名で色々なものが次々と売り払われています。


【日本】
[北方領土]
外務省は昭和30年代前半〜60年代にかけての外交文書22冊を一般公開。
1956年の日ソ共同宣言によって日本と当時のソ連が国交を樹立し、日本が国連に加盟して国際社会へ復帰したのですが、日ソ共同宣言で「歯舞、色丹の2島については日本へ引き渡す」と書いているわけですね。
両国が批准しましたから、当然のことながら実施して良いはずなのですが、結局引き渡されませんでした。
なぜかと言うと、当時ダレス国務長官が割って入って、日本政府に対してかなりの圧力をかけて、「引き渡しはまかりならない」。
どうしてなのかと思う方がいるかもしれませんが、歯舞群島と色丹島が日本に引き渡されると、当時の日ソ関係がぐんと良くなりますよね。その結果として西側同盟の極東の要石であった日本が、モスクワに寄ることを阻む、つまり国境に領土問題を残しておくということが、モスクワと東京が接近することを防ぐための布石だったということです。
https://news.1242.com/article/163845

絶対に4島と言え、と。4島と言っている間はソ連は絶対に日本と交渉しませんからね。
1956年に日ソ共同宣言が出ていますけれど、それを遡った少し前にサンフランシスコ講和条約があった。
そこでは千島列島は放棄すると明記している。千島に択捉、国後は入るのが普通ですね。
南列島の千島の部分に国後・択捉は入るから、当時のソ連、現ロシアとしてはそこまでは自分たちのものだと。
国際的にもそれは認められているというのが向こうの主張ですね。
日本だけなのですよ、終戦が8月15日と言うのは。それは事実です。
アメリカも絶対に言わないし、他の連合国やヨーロッパも全部9月2日です。
そうすると、歯舞群島と色丹に関してどうするかが、日露交渉のメイン。
国際法から見たらそれしかない。
2島が還って来れば日本は100点満点です。ロシアのほうは0島でしょうから。
https://news.1242.com/article/170206


[日米合同委員会]
鳩山) 本来ならば協力してくれるはずの官僚たちは、私の提案(米軍基地の沖縄県外への移設)に対して「アメリカ軍との協議の結果、駄目です」と言い、全てをはね返してきた。
鳩山) 月に2度も、「アメリカ軍」と「外務省や法務省や財務省のトップクラスの官僚」が密な議論をしていたとは!しかも、その内容は表に出ない。

矢部)『日米合同委員会』は、在日米軍の特権、つまり「アメリカ軍が日本の国土を自由に使えるという権利」を行使するための協議機関です。
この組織が60年間も続いていくうちに、そこで決まった事に誰も口を出せなくなった。
一番の問題は、委員会のメンバーになっている法務官僚が、法務省のトップである事務次官に占める割合は過去17人中12人、そのうち9人が検事総長にまで上りつめている事です。
つまり、この委員会が検察権力を握っている事です。
鳩山) 『日米合同委員会の決定事項は、憲法を含めた日本の法律よりも優先される』という事ですよね。
その事実を、総理大臣の私は知らなかったのに、検事総長らは知っていた。

矢部)飛行ルートの阻害もありますが、それよりも問題なのは、『アメリカ軍やCIAのスパイが、この空域から自由に出入りできること』です。
こんな事は、普通の主権国家ではあり得ません。
結局のところ、日米安保条約とは、アメリカ軍が日本の基地を使う権利ではなく、日本全土を基地として使う権利(全土基地方式)を定めたものなのです。
(以下、航空法関連や原発関連が出てきますが、長くなるので略します。興味がある方は、リンク先でお読み下さい。)
https://naotatsu-muramoto.info/nixtuki2015/nixtuki.232.html

3. 2022年3月23日 21:28:06 : hOZSeqFwkI : blUzQ29ZMm1zelk=[2] 報告
米国が、ここで言われているような「介入」を行ってきたことは周知の事実だ。

その事実が表立って(大手メデイアで)批判的に言及されなかった
だけのことだ。
 数十年前から米国とその関連団体のやり口は批判されて来たが
大きく報道されることはなかった。
メデイアは彼らの仲間だからだ。

ひとつの独立国をいかにして経済的に破綻させて「属国」にする
か。
その方法はあまりにも悪質で非倫理的である。
援助すると見せかけて罠にかけるのだ。
返済が出来ないように誘導するのだ。

 このような米国(とその関連集団)のやり口により世界の独立
国は次々に「株式会社」にされた。
その国の国民が知らないあいだに。
その国の国民が知らないあいだに水道も郵便もエネルギーも、すべて
の基幹組織がどこかの「会社」の持ち物にされてしまった。

 そのように世界を私的所有物に変えることが米国に課せられた
使命だ。
そのために米国は延々と戦争を続けた。
(米国民は気の毒に)

 我々が知っている今までの世界は非常におかしな世界だ。
大多数の人間の穏やかに生きていたい希望が常に踏みつぶされて
きた。
なぜなのか。
なぜ、他人の土地に地球を半周して出向き、いらざるおせっかで
キリスト教を宣伝し、あろうことか愛を言いながら悪を行って来
たのか。
なぜ、穏やかに暮らしている生き物の世界を攪乱し収奪し支配し
たいのか。
何故そんなにおせっかいで非人間的で感情がないのか。
これが同じ「人類」であるとは考えられない。
何か別のものだと感じる。

人類学も最早「為に作られた学問モドキ」なのだろう。


4. 2022年3月23日 22:32:45 : UiiW9WhXAU : aGpVeFJ5YXUwL28=[6] 報告
プーチンの開戦演説も、大半が西側の横暴に充てられています。
5. 2022年3月24日 04:52:41 : GXDqUtLmHA : Ni9HM25MV1NMUDI=[20] 報告
汚(お)アメリカは自国の素晴らしい自由な民主主義の下に選ばれた大統領も平気で殺すからなww

悪(あ)メリカが属国の選挙に介入していないという論理の証拠を集めることの方が困難だろう

6. 2022年3月24日 10:57:14 : zXyxZMtgKs : bk1vT1hNZzRyaVE=[1] 報告
かつては「鬼畜米英」と言って、ナチスドイツと手を組んで、
国民が一斉に右へならへをした日本人が、
敗戦後は今度はまた一斉に鬼畜のアメリカのポチになった。
そして今またその「鬼畜アメリカ」の真似をして「ウクライナがんばれ」という。
今まで政治には無頓着だった田舎のおっちゃんおばちゃんまでが、
「ロシヤはオソロシや」という。
日本人はよくよく体制翼賛的体質なんですね。
つまり「多数の意見が正義」ってすぐ思ってしまう。
いつまでたっても自分の頭で考えない黄色いポチなんだね。

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