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ゼレンスキー政権は反対政党の活動を禁じ、メディアの統制を強化
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203210001/
2022.03.21 櫻井ジャーナル
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は3月20日、同国の国家安全保障国防会議がロシアと関係のある11政党の活動を禁止、メディアを国有化すると発表した。すでにアメリカやその属国ではロシア系メディアの情報発信を止める工作を進めている。アメリカの私的権力は事実を恐れている。
アメリカの私的権力は第2次世界大戦が終わった直後から情報をコントロールするためのプロジェクト「モッキンバード」を始めている。その中心人物はアメリカの情報活動を指揮していたアレン・ダレス、ダレスの下で破壊工作機関OPCを指揮していたフランク・ウィズナー、やはりダレスの側近でCIA長官になるリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙のオーナーだったフィリップ・グラハムの4名だ。
そうしたプロジェクトの効果もあり、組織としてのメディアはCIAの影響下にあった。そうした実態を詳しく伝えたジャーナリストのひとりがウォーターゲート事件の取材で有名になったカール・バーンスタインである。
バーンスタインはニクソン大統領が辞任した3年後の1977年にワシントン・ポスト紙を辞め、「CIAとメディア」という記事をローリング・ストーン誌に書いた。ウォーターゲート事件報道の裏面を明らかにしたとも言える。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)
その記事によると、1977年までの20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上におよ美、50年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。
1975年に上院ではフランク・チャーチ上院議員を委員長とする情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会(チャーチ委員会)が設置され、CIA、NSA、FBI、IRSなどの不正工作について調査している。その調査でマインド・コントロールを目的としたMKULTRA、国民監視工作のCOINTELPRO、そしてモッキンバードも取り上げられた。
しかし、MKULTRAに関する資料の大半は違法廃棄になり、モッキンバードはCIAからの圧力があり、記者、編集者、発行人、あるいは放送局の重役から事情を聞いていない。当時のCIA長官、つまりウィリアム・コルビー(1973年9月から76年1月)やジョージ・H・W・ブッシュ(1976年1月から77年1月)たちから調査をやめるように働きかけられたことが影響したようだ。
ベトナム戦争でもアメリカの私的権力にとって都合の悪い情報が漏れた。従軍記者や従軍カメラマンは軍や情報機関に管理されていたが、帰国した兵士の告発がワシントンDCで活動しているジャーナリストの耳に入り、一端が明らかになったのだ。
そこで情報機関の内部で情報統制が厳しくなり、有力メディアの気骨ある記者や編集者は排除され始め、1980年代から大株主が集中、今ではメディアの9割程度を6つのグループが支配している。COMCAST(NBCなど)、FOXコーポレーション(FOXグループなど)、ウォルト・ディズニー(ABCなど)、VIACOM(MTVなど)、AT&T(CNN、TIME、ワーナー・ブラザーズなど)、CBSだ。巨大資本の広報部門と化している。日本では電通など巨大広告会社によるメディア支配が指摘されている。
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