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ウクライナでのエルドアンの平和維持活動は機能するだろうか?(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/451.html
投稿者 赤かぶ 日時 2022 年 2 月 23 日 01:31:44: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ウクライナでのエルドアンの平和維持活動は機能するだろうか?
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-4b10a5.html
2022年2月21日 マスコミに載らない海外記事


クラウディオ・ギャロ
2022年2月10日
Strategic Culture Foundation

 彼の外交的離れ技は、実際の平和構築過程より、ボールが、まさにネット上にある間に、商売を守ることを狙っているように見える。

 日々、欧米メディアは虚報を伝える。「彼らはやって来る、彼らは3メートルの所、2メートル、1メートルだ」。手抜きをして、首位を占めるブルームバーグは既に侵略を演じている。ニュースを予測しようではないか?実際、ウクライナでは、ウッディー・アレンの2005年の映画『マッチ・ポイント』の最初の場面のように、テニスボールが、まさにネット上にある瞬間、ショットが凍結したままなのだ。危険と機会に満ちた、この停止時間は、国際的スポットライトを浴び、もちろん国内でのイメージを押し上げるリーダー役を求める一部の人物を惹きつける。推測は容易だが、我々はトルコ大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンの話をしているのだ。

 先週彼は、ドンバスを威嚇するために使うウクライナへの致命的なトルコ・ドローン販売成約に成功し、同時に、自身をモスクワ・キエフ間の平和調停者として提示するのに成功した。エルドアンの政治的身分証明書は彼に多少の画策の余地を与えるには十分規格外だ。だがトルコの予知不可能さ、この国を非同盟主義劣化版として見る可能性は、その信頼性を裏付けられる権力の立場というより、その弱点と矛盾から生じる。

 NATOで、アンカラは、アメリカに続き二番目に大きな軍事力だが、アメリカのパトリオット・ミサイルを拒絶し、ロシアからS-400航空防衛システムを買っている。いささか修辞的に、トルコの誰かが、この選択を「西洋からの国の解放」と歓迎した。ロシアからのガス輸入は重要で、経済的結びつきには産業、建設投資と観光事業がある。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、彼の国を訪問するようにというエルドアン大統領の招待を受け入れたところだ。北京冬季オリンピックから戻った後、今月彼の訪問日時をクレムリンが発表するとトルコ人は思っている。

 それゆえ、モスクワとの関係は常に良いわけではない。時々ひどい関係になる。2015年11月、シリアで、トルコがロシアのSu-24戦闘爆撃機を撃墜した。トルコ兵器(またもやドローン)が2020年の戦争でアゼルバイジャンがアルメニアからナゴルノ-カラバフを奪還するための猛攻に役立った。ロシアにとって戦略的地域だ。イラン最高指導者アヤトラアリ・ハメネイの国際問題顧問アリー・アクバル・ヴェラヤティはトルコが「火に油を注いで」いると言った。最近、いくつかの報道が、12月、カザフスタンにおける暴力的反乱へのトルコ秘密情報機関の、さほど内密ではない関与を示唆している。

 何年ものブリュッセルの密室政治の後、ヨーロッパに対する愛と嫌悪の関与は恨みであせた。それで、ここ10年、ヨーロッパ精神を犠牲にしてトルコのアジア精神は劇的に増大した。

 NATOとの繋がりは依然強いが、アンカラはアメリカのグローバル警察下より、自身の汎チュルクの旗の下にアジアのチュルク系住民を集めるのを好んでいる。シリアにおけるイスラム国指導者イブラヒム・ハシミ・クラシの最近の殺害も、東部のNATO同盟国に対するアメリカのメッセージと見られる。クルド主導下のシリア民主軍(SDF)の言葉によれば、トルコは「北シリア地域を、ダーイシュ指導者のための安全地帯に変えた」。

 アンカラは宿敵の声明を否定したが、対ISIS戦争に参加しないという最初の選択が多くを物語っている。

 テルアビブとの関係も同様にジグザグだ。特にイスラエル国防軍の銃撃でトルコ人9人が死亡した2010年のマビマルマラ号事件以来イスラエル-トルコ関係は張り詰めている。2018年5月、トルコはガザ境界でのイスラエル軍とパレスチナ人の致命的衝突後、アンカラのイスラエル大使を追放した。トルコ外交官もイスラエルを退去しなければならなかった。これまで二年間、トルコはイスラエルとの結びつきを復活させようとしていた。数日前、エルドアンは、3月中旬のイスラエルのアイザック・ハーツォグ大統領公式訪問を発表した。経済的困難に押されて、トルコは経済と、同時に、中東でと、アメリカとの政治的立場を改善するためイスラエルと関係を正常化するかもしれない。特にこの新しい雰囲気で、本物か否か言うには余りにも早いが、アブラハム合意によってもたらされる湾岸諸国経済の開放にアンカラは賭けている。

 トルコの地政学的立場に対するエルドアンの思惑は、汎トルコ-新オスマントルコ・イデオロギーの夢想によって部分的に制約されている。それでも彼の動きは十分に深刻なトルコの経済問題を終了する衝動に方向付けられている。トルコの年間インフレはほぼ49%にまで上昇して、20年の最高に達し、食品のような基本的なものさえ買う人々の能力を損なっている。トルコ統計研究所は消費者物価指数が、1月前月より11%よりわずかに多く上がったと述べた。このデータによれば食料品価格の年間増加は55%以上だった。

 トルコの野党は繰り返し、統計研究所の独立とデータを問題にしている。独立したインフレーション・リサーチ・グループはトルコの実際の年間インフレを衝撃的な114.87%と推計している。財政的苦難が広がるにつれ、大統領が、銀行政策担当者や大学総長や高等裁判所裁判官まで任命する最近の職権集中への批判を引き起こした。

 アンカラのいわゆる「ドローン外交」はこの文脈で理解すると、わかりやすい。最初の成功は2020年のリビアだった。バイラクタルTB2は、カタールが購入し、トルコ要員が運用し、トリポリに本拠がある国民合意政府(GNA)がトリポリに対するハリファ・ハフタル陸軍元帥の攻撃を止めるのに役だった。ドローンはエルドアンの義理の息子、セルチュク・バイラクタルが所有するイスタンブールを本拠とするバイカル社が生産している。European Council on Foreign Relationsのフェデリコ・ボルサリはバイラクタル家は重要な資産になったと述べた。「それらの最も重要な効果はトルコにもたらした経済的機会と政治的影響力かもしれない」と指摘した。

 更に今モスクワがトルコにいらだっているのは、トルコ航空宇宙企業が製造したアンカラの長航続時間無人飛行機を生産するためのキエフ付近のドローン工場建設計画だ。

 ドローンは無敵ではない。とりわけ最も重要な利点は比較的低コストだ。それらに対して最も使われる防衛の一つは電子対策だ。ロシアは新しいトールM2SAMミサイル・システムを持っている。ドローンに対し特別に開発された致命的な短距離航空防衛ミサイルシステムだ。だが多くの場合「ナッツを割るのにハンマーを使う」ようなものだ。ロシア地上部隊指揮官オレグ・サリューコフ大将がロシースカヤ・ガゼータにこう述べた。「誘導航空防衛ミサイル一機の費用は小型無人飛行機の費用を遙かに上回る。この理由から、このシステムのため比較的高価でない小型ミサイルが開発中だ」。

 エルドアン大統領の平和維持の試みは結構だが、ロシアによるクリミア半島併合を合法と認めず(それでも、2008年、彼は素早くコソボ独立を認めた)、ウクライナを完全武装させながら追求するのは挑戦的だ。何より、彼はNATOから、いかなる譲歩も引き出せる立場にないように思われる。彼の外交上の離れ技は、実際の平和構築過程というより、ボールがまさにネット上にあるうちに彼の事業を守ることを目指しているように見える。

 クラウディオ・ギャロは元ラ・スタンパ外国版編集長でロンドン記者。彼は以前アジアタイムズ、Enduring AmericaとRT.comに書いた。彼の主な関心は中東政治と西洋哲学。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2022/02/10/will-erdogan-peacekeeping-in-ukraine-work/

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コメント
1. 赤かぶ[165643] kNSCqYLU 2022年2月23日 01:33:47 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[4250] 報告

2. 2022年2月23日 03:53:18 : uq075Q104o : OVpPLzdtRUt3Yi4=[8] 報告

先日、トルコはどさくさに紛れて軍事行動を起こしてましたが、ウクライナの件に向けての何らかのメッセージ的なものでもあったのかなかったのか。
3. 2022年2月23日 04:22:30 : uq075Q104o : OVpPLzdtRUt3Yi4=[11] 報告
https://news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki/20220218-00282627

イスラエルがシリアの首都近郊を越境攻撃する一方、トルコは北東部のロシア軍基地近くをドローンで爆撃

青山弘之東京外国語大学 教授
2/18(金) 8:51
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(写真:ロイター/アフロ)
イスラエルが再びシリアを越境攻撃
シリアが2月16日、再びイスラエルによる再び越境攻撃を受けた。

国営のシリア・アラブ通信(SANA)がシリア軍筋の話として伝えたところによると、イスラエル軍は26日午後11時35分、1967年の第三次中東戦争で占領したシリア領のゴラン高原からダマスカス郊外県ザーキヤ町一帯の複数カ所に対して、多数の地対地ミサイルを発射、これにより若干の物的被害が出た。

イスラエル軍がシリア領内に対して越境攻撃を行うのは今月に入って2回目。また今年に入ってからのイスラエルによるシリアへの侵犯行為は4回を記録した。

関連記事
■イスラエル軍がシリアをミサイル攻撃し民家などに被害、ロシア軍は電子戦システムを作動させ攻撃を妨害

■イスラエル軍がレバノン領空を侵犯し、首都ダマスカス一帯の複数カ所に向けてミサイル複数発を発射(シリア・アラブの春顛末記)

■イスラエル軍の戦車複数輌がクナイトラ県フッリーヤ村一帯を砲撃(シリア・アラブの春顛末記)

英国を拠点とする反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ミサイル攻撃により、ダマスカス郊外県のザーキヤ町とハーン・シャイフ町の間に位置するシリア軍第7師団の施設少なくとも1棟が被弾し、大きな爆発が発生した。

一方、反体制系サイトのサウト・アースィマは、第7師団本部に近い化学大隊とアッバーサ地区の防空大隊が標的となったと伝えた。

Liveuamap、2022年2月17日
トルコもドローンでシリアを爆撃
一方、シリア北東部では、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いハーワール・ニュース(ANHA)によると、トルコ軍が2月17日、武装した無人航空機(ドローン)でシリア政府と北・東シリア自治局(PYDが主導する自治政体)の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊のロシア軍基地一帯を爆撃し、基地の近くにいた複数の住民が負傷した。

この爆撃に関して、PYDの民兵である人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会は声明を出し、詳細を明らかにした。

それによると、トルコ軍のドローンは午後3時半、タッル・タムル町近郊にあるロシア軍の基地の20メートルしか離れていない場所を爆撃、これによってタッル・タムル軍事評議会の兵士2人が負傷した。

またこの爆撃と合わせて、トルコ軍はタッル・タムル町近郊のタッル・シャンナーン村を砲撃したという。

トルコ軍のドローンが爆撃を行ったのは、2019年10月にトルコが占領したいわゆる「平和の泉」地域の南東の端に面するカムシャト・ザルカーン村(タッル・タムル町北東)に設置されているロシア軍基地近く。

Liveuamap、2022年2月17日
トルコ軍がシリア領内をドローンで攻撃するのは今月に入って9回目。また今年に入ってからの爆撃回数は13回を記録した。

関連記事
■トルコ軍がハサカ県アームーダー市西のパン製造所近くをドローンで爆撃し、住民1人負傷(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍が自爆用ドローンでシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市の丘を攻撃(シリア・アラブの春顛末記)

■シリア軍がトルコ占領下のアレッポ県を砲撃する一方、トルコ軍はドローンでハサカ県を爆撃し子供らを殺傷(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍がハサカ県ダルバースィーヤ市近郊をドローンで爆撃、シリア民主軍は攻撃を避けて退避(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市近郊をドローンで爆撃(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍はアレッポ県マンビジュ市近郊をドローンで爆撃(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍がシリア国民軍とともにハサカ県、アレッポ県各所をドローンなどで激しく攻撃し、YPJ、シリア軍兵士など多数死傷(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍がドローンでハサカ県タカル・バカル村近郊の発電所を爆撃、シリア民主軍兵士2人負傷(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍のドローンが、グワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件の混乱収拾のため応援に駆けつけようとしていたタッル・タムル町評議会の車輌を爆撃、乗っていたタッル・タムル軍事評議会の兵士2人が死亡(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍ドローンがハサカ県タッル・タムル町の発電所を爆撃し、シリア民主軍の兵士1人死亡(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍ドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県ファーティサ村の民家を爆撃(シリア・アラブの春顛末記)

■トルコ軍がラッカ県、アレッポ県に対して激しい砲撃を続けるとともに、アイン・アラブ(コバネ)市をドローンで爆撃(シリア・アラブの春顛末記)

イスラエルとトルコによる一連の侵犯行為に関して、両国の同盟国である欧米諸国は政府もメディアも非難の声を上げてはいない。いまだ大規模軍事侵攻が行われていないウクライナ情勢をめぐってロシアを非難する姿勢とはあまりに対照的だ。

4. 2022年2月23日 17:01:18 : Nf2PcZ7ZZc : Z2E4eW1QcUxVaFU=[601] 報告
トルコの目的は、あくまでも「自国の権益」でしょうからねぇ。
本気でNATOに与する気もないですし、精強なロシア軍の矢面に立つ気も、さらさらないでしょうなぁ。

もう世界では「アメリカ側の敗北」が、既定路線になっている感がありますしね。

5. 2022年2月23日 19:38:52 : gsMxoWlEpY : YU82dnhGbGVuTXc=[88] 報告
アメリカの敗北…




6. 2022年2月23日 22:03:25 : Xi8OMQx8oo : WTZGNmdHRzV2MVU=[14] 報告

ウクライナ問題での兵装が制圧用戦車中心の地上軍で古めかしい。

シリアでのドローンとEMPを使った現代戦が見たいのに報道がない。

7. 2022年2月23日 23:28:02 : gsMxoWlEpY : YU82dnhGbGVuTXc=[89] 報告
ウクライナ軍の最高司令官がコメディアン(笑)という
8. 2022年2月24日 17:27:21 : pNlPCkSbrE : UHFWeXlvcDg5aEk=[1076] 報告
>>4

最近のアメリカというか西側諸国は、
本来売りである言論の多様性が著しくなくなってるからねえ。

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