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ウクライナや台湾で米国が軍事的恫喝を強めれば、南米が新たな舞台になる可能性(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/430.html
投稿者 赤かぶ 日時 2022 年 2 月 14 日 11:33:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ウクライナや台湾で米国が軍事的恫喝を強めれば、南米が新たな舞台になる可能性
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202202130000/
2022.02.13 櫻井ジャーナル

 中国の習近平国家主席は北京で冬季オリンピックの開会式が行われた2月4日にロシアのウラジミル・プーチン大統領と会談、両国の「限界なき協力」を宣言したが、2月6日にはアルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領と会談した。アルゼンチンはフォークランド(マルビナス)諸島の領有権を巡ってイギリスと対立しているが、中国はアルゼンチン支持を明確にしている。

 イギリスとアルゼンチンは1982年4月に軍事衝突、5月にはアルゼンチン軍のエグゾセがイギリスの駆逐艦「シェフィールド」に命中、沈没させた。イギリス軍はこのフランス製のミサイルに苦しめられることになるが、現在のミサイルはエグゾセの性能を遥かに上回っている。ロシア製のミサイルなら、確実に撃沈できるだろう。

 その当時、イギリスの首相だったマーガレット・サッチャーはパリでフランスのフランソワ・ミッテランと会談。アリ・マグーディによると、ミサイルを無効化するコードを教えないとアルゼンチンを核攻撃すると脅したという。

 この戦争では、戦闘中にアメリカが軍事情報をイギリスに伝えていたとも言われている。当時、アメリカは中央アメリカの武装集団をアルゼンチンで訓練し、ニカラグアの革命政府と戦わせようとしていた。そのプランが「フォークランド戦争」で難しくなる。そこでニカラグアの反政府ゲリラ「コントラ」へ武器を提供していたイスラエルの存在価値が高まった。

 アルゼンチンに限らず、中国はラテン・アメリカ諸国と経済的なつながりを強めている。例えば、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を2018年9月に向かい入れて習近平国家主席が会談、膨大なリチウムが地下に存在しているボリビアとはエボ・モラレス大統領の時代に接近していた。そのほかブラジル、キューバ、エクアドル、ウルグアイなどとも関係を強めている。

 中国ほど目立たないが、ロシアもラテン・アメリカ諸国との関係を強めているようだ。アメリカの軍事的な恫喝に対してベネズエラ政府がロシア政府へ支援を要請した際、そうした行為はアメリカ側に「ロシアの脅威」を宣伝する材料を提供することになるとして断ったと言われているが、水面下では支援しているようだ。

 例えば、2020年5月3日にコロンビアからベネズエラへ高速艇を利用して侵入しようとした武装集団がベネズエラ軍と銃撃戦になり、アメリカ陸軍の特殊部隊グリーベレーの元隊員ふたりが拘束されているが、その際に少なくとも8名のロシア軍特殊部隊員が掃討作戦に参加したと言われている。ちなみに、拘束されたルーク・デンマンとエアラン・ベリーはフロリダを拠点とする傭兵会社シルバーコープの傭兵だ。

 現在、アメリカはロシアや中国の近くにTHAAD(終末高高度地域防衛)やイージス・アショアを配備しつつある。ウクライナにもTHAADを持ち込もうとしているが、そのウクライナからモスクワまでの距離は約500キロメートル。

 アメリカのSAC(戦略空軍総司令部)は1954年に600発から700発の核爆弾をソ連に投下する計画を立てた。ソ連の118都市に住む住民の80%、つまり約6000万人を殺すという作戦だ。さらに300発の核爆弾をソ連の100都市で使うという「ドロップショット作戦」も計画している。(Oliver Stone & Peter Kuznick, “The Untold History of the United States,” Gallery Books, 2012)

 テキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授によると、統合参謀本部議長のライマン・レムニッツァー議長やSACの司令官だったカーティス・ルメイなど好戦派は1963年の後半にソ連を奇襲攻撃る予定だった​という。その頃になればアメリカはICBMを配備でき、しかもソ連は配備が間に合わないと見ていた。

 この攻撃を成功させるためにもアメリカ軍はキューバを制圧する必要があり、軍事侵攻を試みている。キューバからなら中距離ミサイルでアメリカに反撃できるからだ。実際ソ連はミサイルを持ち込み、1962年の「キューバ危機」になる。キューバからワシントンDCまで約1900キロメートル。ウクライナからモスクワまでの距離よりはるかに遠い。

 そのキューバにミサイルが持ち込まれたことを知ったアメリカの軍や情報機関は攻撃を主張するが、それを海上封鎖にとどめたのはジョン・F・ケネディ大統領だった。

 しかし、海上封鎖の最中、10月27日にアメリカ海軍の駆逐艦ビールがソ連の潜水艦をカリブ海で発見、対潜爆雷を投下してしまう。攻撃を受けた潜水艦の副長は参謀へ連絡しようとするが失敗、アメリカとソ連の戦争が始まったと判断した艦長は核魚雷の発射準備に同意するようにふたりの将校に求めた。核魚雷は発射されなかったが、これはたまたま乗り合わせていた旅団参謀が発射の同意を拒否したからだ。この核魚雷の威力は広島に落とされた原子爆弾と同程度で、もし発射されていたなら、現場にいたアメリカの艦隊は全滅していた可能性が高く、そうなれば全面戦争になったと見られている。すでにキューバへ持ち込まれていた核ミサイルも発射されただろう。

 もし、アメリカ/NATOがロシアの懸念を無視してウクライナへミサイルを持ち込み、部隊を入れるようなことがあれば、ラテン・アメリカに防空システムを提供するかもしれない。それを西側が容認することはないだろう。ウクライナとの矛盾など彼らは気にしない。
 

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コメント
1. 赤かぶ[164804] kNSCqYLU 2022年2月14日 11:35:35 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[3409] 報告

2. 2022年2月16日 21:32:49 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[12593] 報告
〖全編バージョン〗「台湾有事は日本有事」を思考実験する 鳩山友紀夫 × 須川清司上級研究員
2022/02/14
UIチャンネル 東アジア共同体研究所:East Asian Community Institute
https://www.youtube.com/watch?v=cxCMUpm8wxY
3. 2022年2月17日 07:28:22 : 39a41kRZ9c : VS5iUzVqNmV0TlU=[26] 報告
南米?なんで?
米軍の戦力分断目的と考えると
日本の尖閣・北海道の方がヤバイ気がする。
国境線が長いのも防衛する側からすると同時侵攻は至難におもえる。

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