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タリバン勝利は、この地域での過激派活動を強化する可能性がある(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/106.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 9 月 25 日 18:27:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

タリバン勝利は、この地域での過激派活動を強化する可能性がある
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-c83e8d.html
2021年9月23日 マスコミに載らない海外記事


2021年9月13日
ヴェニアミン・ポポフ
New Eastern Outlook

 アメリカで約3,000人の人々を死なせた恐ろしいテロ攻撃から、9月11日で、ちょうど20年だ。当時のアメリカ指導者は、世界に彼らが地球の主人であるのを示すため、世界に彼らの力と威力を見せるべくアフガニスタンを緊急に攻撃することに決めた。一年半後、彼らはイラクを侵略した。それは全て国際テロに対して戦うという口実の下でなされた。

 9/11攻撃に対する報復として、二つのル・アル=シャームのメンバーが、シリアで祝典とパレードを組織した。(ロシアで活動を禁止されているた)アルカイダ傘下組織の何百人もの連中が(彼らが「アメリカに対するタリバンの勝利」と呼ぶものを祝うため、イドリブの街頭に繰り出した。

 アフガニスタンでのアメリカの失敗は、彼らが背信と見なす政府当局への反対運動をするイスラム至上主義者に強い刺激を与えたことは見落せない。

 (ロシアで禁止されている)タリバンがアフガニスタンで権力を奪取する前、過激派運動は、最も注目すべきことに、中東、特にシリアで、ロシアの成功した反テロ作戦後、益々弱体化していた。(ロシアで活動を禁止されている)アルカイダと(同じくロシアで禁止されている)ダーイシュの一部は、活動をサハラ以南のアフリカやアフガニスタンや南アジアに移した。

 最近アメリカのNational Public Radioは「タリバンは、テロリストを支援するテロリストだ」と言うレオン・パネッタ元国防長官の言葉を引用した。

 Vision Of Humanityによれば、2019年、アフガニスタンはテロ活動に関して、一位だった。イラク、ナイジェリア、シリア、ソマリア、イエメン、パキスタンとインドが、それに続く。Institute for Economics & Peace(経済平和研究所)が作成したGlobal Terrorism Index 2020によれば、その数字が、リビアの出来事が、どのように直接、チャド、ニジェール、マリ、ブルキナファソやモーリタニアでのテロの増大要因になったか反映していないが、リビアは163国中16位だ。これらの国々は全て、アフガ二スタンの出来事に対する不安を表明している。

 ダーイシュとの繋がりを隠さない過激派組織が活動を増している益々多くの証拠がある。

 リビア人政治学者アブデル・ラヒム・アル・タルフーリが指摘している通り、サヘルの過激派集団の一部がリビアの武器を奪い、彼らの活動範囲を拡大するために使った。

 チュニジア人ジャーナリスト、アーメド・アブデル-ハキムは、チュニジアがダーイシュにとって外国新兵の最大供給源だったと強調している。欧米筋は、15,000人から、18,000人のチュニジア人がこのテロ集団に参加するためシリアに行ったと推定している。

 2021年9月1日付けのアル・アハラム新聞によれば、テロ・ネットワークは密接につながっているので、ソマリア、南モザンビーク、ナイジェリアとカメルーンのテロ組織がアフガニスタンでのタリバーン勝利から恩恵を得るという。

 一部の観察者は、アルカイダとダーイシュはライバルで、タリバーンは部族的イスラム主義組織だと主張するが、彼らの競合は兄弟姉妹の競争心以上何ものでもない。彼らは同じイデオロギーと信条と世界観を共有しているのだ。

 ダーイシュ同様、イスラム主義の(ロシアで活動禁止されている)ハッカニ・ネットワークは、この20周年記念日近くに、多数のアフガニスタン人と13人のアメリカ軍人を殺害したテロ攻撃を行った。

 9月初旬、北部で活動する(ロシアで禁止されている)パキスタン・タリバン運動が、バルチスタン州で攻撃を実行し、数人を殺し、負傷させた。

 オサマ・ビンラディン治安機関の元トップ、アミン・アル・ハックがアフガニスタンに戻ったことも指摘されるべきだ。

 タリバーン副代表で、ハッカニ・ネットワーク指導者セラージュッディーン・ハッカニ(FBIは彼の逮捕に、500万ドルの報酬を設定している)は、現在、カーブルで、内務省(治安)を担当している。これは留意する価値が十分あるが、2001年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、アフガニスタンを侵略した作戦の目的は「この国がテロ活動のために使われるのを阻止する」ことだと述べていた。

 タリバンは、彼らのイデオロギーを変更しておらず、全ての急進的イスラム主義集団は「イスラムのためのアラーの勝利として」公的にその勝利を歓迎し、現在のアフガニスタンを彼らの復活の原動力として期待している。主要エジプト新聞が書いたように、もしこの壊滅的シナリオが実現すれば、過激主義に対する戦いのために行われた全ての努力が無になり、この地域は、再び政治的イスラム至上主義に陥るだろう。

 タリバン指導者は繰り返し、少数派と女性の権利は守られると述べているが、指導部が実際、戦士を抑制するのに成功するかどうかは今後の課題だ。加えて、タリバンが、ダーイシュ、ハッカニ・ネットワーク支持者を抑制して、彼らからアフガン社会の急進的分子や、彼ら自身の兵卒に対する彼らの魅力を奪うのは非常に困難だろう。

 アラブ政治評論家の中には、アフガニスタン・イスラム首長国の主要スポンサー、同盟国は、首相が、カーブル占領で、アフガニスタンは「奴隷制度の束縛を破壊した」と描写したパキスタンだと信じる向きがある。我々が知っている通り、タリバン運動を形成する上で、イスラマバードは決定的ではないにせよ、重要な役割を果たしたのだ。人口二億人以上の国パキスタンには、タリバンと提携しているか、同情的な、多くの組織がある。このアフガンの運動が、主に、パキスタンには二倍の人数がいるパシュトゥーン人に動かされている事実は、将来非常に重要であり得る。特に、この国が160の弾頭の核装備を持っている事実を考慮することは重要だ。

 ヴェニアミン・ポポフ、ロシア外務省、モスクワ国際関係大学MGIMOのCenter for Partnership of Civilizations所長、歴史学博士候補、特命全権大使、オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

 アメリカで約3,000人の人々を死なせた恐ろしいテロ攻撃から、9月11日で、ちょうど20年だ。当時のアメリカ指導者は、世界に彼らが地球の主人であるのを示すため、世界に彼らの力と威力を見せるべくアフガニスタンを緊急に攻撃することに決めた。一年半後、彼らはイラクを侵略した。それは全て国際テロに対して戦うという口実の下でなされた。

 9/11攻撃に対する報復として、二つのル・アル=シャームのメンバーが、シリアで祝典とパレードを組織した。(ロシアで活動を禁止されている)アルカイダ傘下組織の何百人もの連中が(彼らが「アメリカに対するタリバンの勝利」と呼ぶものを祝うため、イドリブの街頭に繰り出した。

 アフガニスタンでのアメリカの失敗は、彼らが背信と見なす政府当局への反対運動をするイスラム至上主義者に強い刺激を与えたことは見落とせない。

 (ロシアで禁止されている)タリバンがアフガニスタンで権力を奪取する前、過激派運動は、最も注目すべきことに、中東、特にシリアで、ロシアの成功した反テロ作戦後、益々弱体化していた。(ロシアで活動を禁止されている)アルカイダと(同じくロシアで禁止されている)ダーイシュの一部は、活動をサハラ以南のアフリカやアフガニスタンや南アジアに移した。

 最近アメリカのNational Public Radioは「タリバンは、テロリストを支援するテロリストだ」と言うレオン・パネッタ元国防長官の言葉を引用した。

 Vision Of Humanityによれば、2019年、アフガニスタンはテロ活動に関して、一位だった。イラク、ナイジェリア、シリア、ソマリア、イエメン、パキスタンとインドが、それに続く。Institute for Economics & Peace(経済平和研究所)が作成したGlobal Terrorism Index 2020によれば、その数字が、リビアの出来事が、どのように直接、チャド、ニジェール、マリ、ブルキナファソやモーリタニアでのテロの増大要因になったか反映していないが、リビアは163国中16位だ。これらの国々は全て、アフガニスタンの出来事に対する不安を表明している。

 ダーイシュとの繋がりを隠さない過激派組織が活動を増している益々多くの証拠がある。

 リビア人政治学者アブデル・ラヒム・アル・タルフーリが指摘している通り、サヘルの過激派集団の一部がリビアの武器を奪い、彼らの活動範囲を拡大するために使った。

 チュニジア人ジャーナリスト、アーメド・アブデル-ハキムは、チュニジアがダーイシュにとって外国新兵の最大供給源だったと強調している。欧米筋は、15,000人から、18,000人のチュニジア人がこのテロ集団に参加するためシリアに行ったと推定している。

 2021年9月1日付けのアル・アハラム新聞によれば、テロ・ネットワークは密接につながっているので、ソマリア、南モザンビーク、ナイジェリアとカメルーンのテロ組織がアフガニスタンでのタリバーン勝利から恩恵を得るという。

 一部の観察者は、アルカイダとダーイシュはライバルで、タリバーンは部族的イスラム主義組織だと主張するが、彼らの競合は兄弟姉妹の競争心以上何ものでもない。彼らは同じイデオロギーと信条と世界観を共有しているのだ。

 ダーイシュ同様、イスラム主義の(ロシアで活動禁止されている)ハッカニ・ネットワークは、この20周年記念日近くに、多数のアフガニスタン人と13人のアメリカ軍人を殺害したテロ攻撃を行った。

 9月初旬、北部で活動する(ロシアで禁止されている)パキスタン・タリバン運動が、バルチスタン州で攻撃を実行し、数人を殺し、負傷させた。

 オサマ・ビンラディン治安機関の元トップ、アミン・アル・ハックがアフガニスタンに戻ったことも指摘されるべきだ。

 タリバーン副代表で、ハッカニ・ネットワーク指導者セラージュッディーン・ハッカニ(FBIは彼の逮捕に、500万ドルの報酬を設定している)は、現在、カーブルで、内務省(治安)を担当している。これは留意する価値が十分あるが、2001年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、アフガニスタンを侵略した作戦の目的は「この国がテロ活動のために使われるのを阻止する」ことだと述べていた。

 タリバンは、彼らのイデオロギーを変更しておらず、全ての急進的イスラム主義集団は「イスラムのためのアラーの勝利として」公的にその勝利を歓迎し、現在のアフガニスタンを彼らの復活の原動力として期待している。主要エジプト新聞が書いたように、もしこの壊滅的シナリオが実現すれば、過激主義に対する戦いのために行われた全ての努力が無になり、この地域は、再び政治的イスラム至上主義に陥るだろう。

 タリバン指導者は繰り返し、少数派と女性の権利は守られると述べているが、指導部が実際、戦士を抑制するのに成功するかどうかは今後の課題だ。加えて、タリバンが、ダーイシュ、ハッカニ・ネットワーク支持者を抑制して、彼らからアフガン社会の急進的分子や、彼ら自身の兵卒に対する彼らの魅力を奪うのは非常に困難だろう。

 アラブ政治評論家の中には、アフガニスタン・イスラム首長国の主要スポンサー、同盟国は、首相が、カーブル占領で、アフガニスタンは「奴隷制度の束縛を破壊した」と表現したパキスタンだと信じる向きがある。我々が知っている通り、タリバン運動を形成する上で、イスラマバードは決定的ではないにせよ、重要な役割を果たしたのだ。人口二億人以上の国パキスタンには、タリバンと提携しているか、同情的な、多くの組織がある。このアフガンの運動が、主に、パキスタンには二倍の人数がいるパシュトゥーン人に動かされている事実は、将来非常に重要であり得る。特に、この国が160の弾頭の核装備を持っている事実を考慮することは重要だ。

 ヴェニアミン・ポポフ、ロシア外務省、モスクワ国際関係大学MGIMOのCenter for Partnership of Civilizations所長、歴史学博士候補、特命全権大使、オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/09/13/taliban-victory-potentially-strengthening-extremist-movements-in-the-region/

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コメント
1. 赤かぶ[150255] kNSCqYLU 2021年9月25日 18:28:12 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[49014] 報告

2. 赤かぶ[150256] kNSCqYLU 2021年9月25日 18:32:18 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[49015] 報告

3. 2021年9月26日 11:47:31 : fdFQPU3FSH : a0JNNGEvVUdzMWc=[12] 報告

 USはアフガニスタン撤退時に大量の武器弾薬を残して夜逃げしたが、武器弾薬の回収をしない予定だったのか、次の送り先が未定だったのかは定かではない。時の推移とともに、その意図は明らかになるかもしれない。

 イスラム過激派を俯瞰的に述べている記事であるが、イスラムなる形容詞を外し、過激派と読み替えると、不思議なことに、US国外のほぼすべての過激派を網羅している。

 盲点のような例外があり、最大の過激派が抜け落ちている。

 民主国家を標榜する最強の国家内に、治外法権を享受する組織が抜け落ちている。

 この最大の過激派は自らの組織の存続が最大の目標になってしまっているようで、イスラム過激派が衰退すれば、存続の危機に直面する、このような視点でイスラム過激派の伸張を見てゆかねばなるまい。

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