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マクロン氏、駐米大使の帰任決定 米大統領と電話/日経
北米
2021年9月23日 1:41 (2021年9月23日 5:44更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22EJ40S1A920C2000000/
【パリ=白石透冴、ニューヨーク=中村亮】バイデン米大統領は22日、フランスのマクロン大統領と電話協議した。米仏の共同声明によると、マクロン氏は召還していた駐米大使の帰任を決めた。オーストラリアの潜水艦配備をめぐって悪化した米仏関係の修復に一歩近づいた。
両首脳は「信頼確保や共通の目的に向けた具体策の提案に向けて綿密な協議を始める」ことで一致した。仏のフィリップ・エティエンヌ駐米大使は来週、米首都ワシントンに戻って米政府との対話を始める。仏政府は17日、エティエンヌ氏の召還を発表していた。仏大統領府によると、同じく召還していた駐豪大使の帰任がいつになるかは決まっていない。
バイデン氏は電話協議で、欧州連合(EU)が最近まとめたインド太平洋戦略に触れて「仏や欧州がインド太平洋地域に関与することが戦略的に重要だ」とも伝えた。両首脳は10月末に欧州で会談することを決めた。イタリアで開く20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談するとみられる。
米国と英国、豪州は15日、原子力潜水艦の配備に向けて協力すると発表した。豪州が協力国であった仏を外したため、仏が猛反発していた。ジョンソン英首相も22日、米英豪の協力は「世界の安全保障のために、大きな一歩となる」と語り、フランス側に理解を求めた。
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