http://www.asyura2.com/21/kokusai30/msg/540.html
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(回答先: 世界から中国が消えたなら 地球のウイグル化か、デカップリングか 投稿者 佐藤鴻全 日時 2021 年 5 月 07 日 23:15:07)
現下の趨勢では、米国から中国への覇権移行は防げないだろう。中国への覇権移行は、つまり究極的には地球全体が甚だしい人権侵害が報じられるウイグルになる事であり、ウイグル報道をたとえ幾分でも信じる限り人間として避けるべきものだ。
確かに米バイデン政権は、ブリンケン国務長官中心に日米豪印のクワッド、G7等の枠組みを使いウイグル人権問題等で中国に厳しく当たっているが、相手の強かさに対して上品過ぎて実効力には疑問符が付く。
筆者が覇権移行を防げないと思うのは、具体的には主に下記のような理由による。
●中国包囲網の北側、即ちロシアが抑えられていないばかりか「中露同盟」を深化させている。
●バイデン政権は増税政策を取り、中国との競争に競り負ける。
●CO2排出削減政策で、中国は約束を守らず、結果中国に石油石炭資源を奪われる。
●通商問題では、ウォールストリートからの対中緩和圧力に強い抵抗を示していない。
●中国の新型コロナ発生隠蔽の責任追及を回避している。
●違法移民問題、人種対立問題での無策、深刻化助長。
中国の悪行の相対化のためのロシアの「悪魔化」は、今バイデン本人だけが突出して行っている感があるが、やがて利益が一致するCIAや軍産複合体、大手マスコミ等も追随してくる可能性が高い。
http://blog.livedoor.jp/ksato123/archives/55006149.html
バイデン政権の増税政策は、併せて各国に最低法人税率を課す事で競争力低下を防ぐ目論見だが、中国については縛る事は出来ない。
地球温暖化説に基づくCO2削減政策は、地球がどのタームで見て温暖化しているのか、温暖化しているとしてCO2排出が主な原因か、自然災害や未知のウイルス拡散は温暖化が主な原因か、温暖化しているとしてシベリア農地化、北極海航路開通等に代表されるメリットとの比較考量はどうか等々について仮定に仮定を積み重ねた前提の下に行われているものであり、少なくとも喫緊の中国への覇権移行問題の前には優先度を下げるべきだ。
上記の諸々の事は、バイデンの対中事なかれ主義が作用しているが、より根本的な要因は世界中が中国のマーケットの魅力に目が眩んでいる事にある。
世界が中国の巨大マーケットに執着する限り、米国は主導権を握られ術中に嵌って行き覇権を失う事になる。
かつてチャーチルは、連合国を糾合してヒトラーを下したが、現代のヒトラーである習近平には巨大マーケットが付いているのが厄介な所だ。
だが、かつて米ソ冷戦時には、経済的にはソ連共産圏は実態としては確かに在ったが、西側世界から見れば存在していなかった。
中国とのデカップリングは可能だ。しかしそれには覚悟とリーダーシップが要る。そして現下の盟主のバイデンはそれをする気がない。
デカップリングと言っても、永遠に中国市場を捨てる訳ではないし、いきなり捨てる訳でもない。
問題は、世界が場合によっては中国の市場を捨てる事、即ち市場としての中国が世界から消える事も厭わずに団結し、抜け駆けせずに中国の人権無視、国際法違反に対峙する覚悟を持てるかだ。
その一致団結した覚悟が中国の牙を抜き、やがては中国を民主化へ導き宥和の中での共存共栄にも繋がるだろう。しかしその覚悟を持てねば個々に切り崩され、果てには地球全体のウイグル化が待つ。
世界は今、自らの運命を分かつ歴史の岐路に立つ。
佐藤総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
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