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戦争をしかけながら協力を求めるバイデンのロシア・中国政策は失敗する
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2021年4月21日 マスコミに載らない海外記事
2021年4月17日
Moon of Alabama
ロシアと中国に対するバイデン政権の政策は妄想的だ。政策は、アメリカが両国に圧力をかけながら、両国の協力をうまく要請できると考えている。アメリカの立場を実際より強いと考え、中国とロシアの立場を実際よりずっと弱いと考えている。
それは想像にも満ちている。アメリカは、両国が、より多くの国々の併合を望み、人権を侵害する帝国になろうとしていると非難している。だが拡張の熱望を持っているのはアメリカだけだ。中国、ロシアいずれも帝国経営に興味皆無だ。彼らは世界中での軍事基地建設には関心皆無だ。両国とも国境紛争があるが、彼らは、より多くの領土を獲得しようと望んでいない。アメリカは人権問題とされることで両国を非難するが、アメリカは武力と経済封鎖で、住民丸ごと飢えさせている(イエメン、シリア、ベネズエラ)だ。
国防総省とCIAというアメリカ権力機構は、両国に対する軍事冷戦と熱い経済戦争のため、ロシアと中国に対し、ごまかしを利用している。彼らはカラー革命策謀(ウクライナ、ミャンマー)を両国国境近くにアメリカが支配する代理軍隊を作るため使っている。
アメリカは両国に圧力をかけながら、同時に、特定選分野で彼らの協力を求めている。アメリカは誤って、自分には、何か神秘的な影響力があると信じているのだ。
バイデンがロシアに益々多くの制裁を実施しながら、プーチンにサミットを要求することへの昨日のホワイトハウス記者会見での、やりとりをお考えねがいたい。
質問 でも、もし[プーチン]が「いいえ」と言ったらどうします?その場合、アメリカ政権側の多少の弱さを示すことになりませんか? サキ報道官:大統領の考えは、現在ロシアは多くの点で世界共同体の外部にあるということだと思います。G8ではなくG7です。彼ら、我々は明らかにロシアの行為に対して報いがあるべきだという明確なメッセージを送るため制裁を適切に設定しました。ヨーロッパもそうしました。 大統領が申し出ているのは逆架橋です。ですから彼は、この申し出を受け入れるのがロシアの利益になると信じています。 |
G7は唯一の「世界共同体」ではない。彼らには79億強の世界人口のうち、約5億人の住民がいる。中国、インドいずれもG7メンバーではなく、中南米やアフリカ諸国もそうだ。更に、ロシアはG7/8のフォーマットへの復帰を拒絶している。
「ロシアはG7とは別の他のフォーマットに注力している」とクレムリン広報担当者ドミトリー・ペスコフが短い声明で述べた。 |
ロシアは、ロシアを更に非難するためアメリカに使われるサミットには興味皆無だ。ロシアが得るものが皆無なのに、どうして、バイデンに喜びを与える必要があるだろう。ロシアは「逆架橋」を必要としない。サミットはないだろう。
バイデンは「アメリカの指導力」を示し、他の国々、特に中国に気候変動ガス放出をどれだけ減らさなくてはならないか命じたいと望んでいる気候サミットを呼びかけている。
注目されている4月22日の世界指導者のアース・デイ・サミットに先行し、バイデン政権は日本と韓国とカナダ4国で炭酸ガス放出削減目標を強化する合意に近づいている。 だがバイデン大統領にとって、気候変動を彼の外交政策の中核にするのがどれほど困難かの最近の兆しとして、世界の3分の1以上の排気を放出する経済大国、中国、インドとブラジルとの類似の合意は、先がみえないままだ。 バイデンの気候変動問題特使ジョン・ケリーは、バイデン氏が主催者を務めるサミットに先行して、中国、韓国への直前の旅行準備をしている。 |
だが中国は、アメリカ「指導部」とは意見が一致していない。
中国は世界気候統治での野心を示しており、両国間の気候交渉は対等だと、アメリカに信号を送り、中国はアメリカを中心とする気候キャンペーンの「付添人」ではないと中国の観測筋が水曜日にコメントした。 ・・・ 中国の観測筋は、ワシントンの動きを、地球規模の問題に関して指導力を強化するため「アメリカを中心とする気候協業集団を形成しようとする」ものだと呼んでいる。だが、アメリカが、この問題に関する世界的協力を、頻繁に離脱しては復帰し、この問題に関する世界的協力をそこない、他の国々の努力を傷つけたので、中国は、世界的気候統治の責任を負うことにしたと李は述べた。 |
今ケリーは最高レベルの会談を望んでいた中国にいる。だが中国の習主席は彼を冷遇した。ケリー到着前日、習主席は、ドイツのメルケル首相と、フランスのマクロン大統領と、自身の気候サミットを開催した。ケリー訪中は、ほとんど言及されなかったが、それは中国メディアのトップニュースだった:
金曜日、中国の習近平国家主席は、北京で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とドイツのアンゲラ・メルケル首相とのビデオ・サミットに参加した。 三カ国の指導者は、気候変動、中国-ヨーロッパ関係、コロナ流行対策での協力や、主要国際問題と地域問題対処での協力に関し、詳細な意見交換をした。 ・・・ 3人のリーダーは、多国主義を奉じ、完全にパリ協定を実施し、共同で、公正で、合理的な協力、共に利益になる世界気候統治システムを構築し、建設的で、公正な、実利的結果を実現するため、このサミットを推進するのが必要であることに同意した。 |
ケリーは対照的に、中国気候特使と会い、韓正副総理とバーチャル会談しただけだ。彼には新たな約束はされなかった。
現在、アメリカは労働虐待という根拠のない主張で、中国新彊の太陽光発電産業を攻撃しながら、バイデンとケリーが気候問題について説教するのは偽善で異例だ。
もしバイデンが、ロシアや中国との協力を望むなら、彼は君臨し、両国を攻撃するのを止める必要がある。彼が進んでそうする気もなく、そうすることもできない以上、これ以上のどんな協力の試みも失敗するはずだ。
アメリカは、もはや最高地位にはいないのを悟らねばならない。アメリカは、絶えずロシアや中国の軍事的、経済的安全保障に影響を与えようとしながら両国の協力を期待することはできないのだ。アメリカが何かを望むなら、まず攻撃を止め、多国間関係を受け入れなければならない。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2021/04/bidens-russia-china-tactic-wage-war-and-ask-for-cooperation-will-fail.html#more
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