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韓国は、クアッド+メンバーになるだろうか?
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2021年4月 9日 マスコミに載らない海外記事
2021年4月2日
コンスタンチン・アスモロフ
New Eastern Outlook
アメリカ政府は、2007年に中国を封じ込めるため立ち上げた戦略フォーラム、四カ国戦略対話(クアッド)拡大版に韓国も入れようと努めている。クアッドは、オーストラリア、インド、日本とアメリカで構成されているが、アメリカは、韓国、ニュージーランドとベトナムを招待して、それを拡大することを望んでいる。このプロジェクトは四カ国戦略対話プラスとして知られている。
これまでのところ、クアッドは、比較的非公式なものだが、トランプ下でさえ、できれば「インド-太平洋NATO」に相当する、より大規模な、経済、軍事ブロックに変えようとする試みがあった。この文脈で、それは本質的に、東南アジア条約機構(SEATO)概念の生まれ変わりだが、四国では、本格的軍事ブロックとして機能するには不十分で、それが、韓国やベトナムのような同盟国を必要としている理由だ。スティーブン・ビーガン国務副長官は、こう言っている。「インド-太平洋地域には強い多国間組織が欠如している。そこには、NATOや欧州連合のようなものが何もない。」
NEOの専門家ウラジーミル・テレホフは、2019年末から、クアッドが、より制度化され始めたと指摘しているが、今のところ、それは、アメリカと同盟諸国が緊急の地域問題を議論する多くのフォーラムの一つに留まっていまる。だが、もしこのフォーマットが拡張すれば、「アジアNATO」になる可能性は際立って増大する。
アメリカでの政権変化は、この計画に影響を与えず、反北京、反平壌路線は強化されただけだ。2021年3月12日、ジョー・バイデンと、オーストラリア、インドと日本の指導者は、北朝鮮の完全な非核化と、北朝鮮に拉致された日本人の問題を即座に解決するという彼らの誓約を再確認した。
だが、ソウルは北京との関係を損なうことを望まず、これまでのところ、どちらかと言うと曖昧な姿勢を見せている。2020年9月25日、康京和(カン・ギョンファ)外務大臣が、現在オーストラリア、日本とインドを含むクアッドを広げるためワシントンの構想に、韓国は進んで参加するかと問われた際、回答は、かなり否定的だった。「我々は他の国の権益を自動的に排除するものは良い考えだと思わない」。
2020年11月13日、国家安全保障室の徐柱錫(ソ・ジュソク)第1次長は、韓国は、まだクアッドに加わるよう、アメリカから正式要請を受けていないと述べた。
2021年2月18日、アントニー・ブリンケン国務長官は、クアッド加盟国の他の三国の外務大臣と定期的会うことに同意した。この合意は、オーストラリアのマリス・ペイン外務大臣、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外務大臣と、日本の茂木敏充外務大臣が出席したバーチャル会談の際に実現した。
2021年2月22日、アメリ国務省のネッド・プライスは、アメリカは、クアッドを発展させ続けると述べた:
「これは、自由な、開かれたインド-太平洋地域のために、アメリカと、我々に最も近いパートナーのいくつか集まる好例だ。」 |
2021年3月8日、大統領直属の政策企画委員会メンバーのファン・ジファンは、アメリカの雑誌に、韓国は「北朝鮮に対するアメリカ政策に影響を与える試みで、クアッドに加入することも考えている」と言った。だが、その後、崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部第一次官がこれを否定した:「韓国は首尾一貫して特定の国を除外する地域の枠組みの創設に反対だ」。
2021年3月10日、青瓦台は、韓国は「透明な、開かれた、包摂的な」形で、クアッドへの加入を考慮すると述べた。更に、今回も再び、アメリカによる韓国参加要請が正式かどうか確認しなかった。
クアッドの話題は、韓国訪問の際のアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官の共同声明や、インドへの徐旭(ソ・ウク)国防部長官訪問計画でも言及されなかった。「来る会談は二国間の防衛協力に焦点を当てる」。
結論を出そう。今のところ、クアッドは、まだ政治・軍事同盟の特徴を獲得していない地域フォーラムだ。それで、ソウルが一定の距離を維持し、曖昧な姿勢を維持するのが可能なのだ。
他方、ソウルがクアッド+に加わる公式要請はなく、要請がなければ、回答はない。
中国と/あるいは中国の強制された同盟国としての北朝鮮との更なる対立で、必要な対応として、ソウルをクアッドに加入するよう駆り立てる展開になるのをアメリカが予想している可能性はありそうだ。この意味で、状況は高高度防衛ミサイル記事に似ている、当時、朴槿恵が、長い間、イエスともノーとも言わなかったのに、北朝鮮の核実験に直面しすると、事前準備もなしで、素早く決断したのだ。
著者の見解では、クアッドへの韓国の加盟は避けられない。もし文下でなければ、彼の後継者下で。最善は、ソウルは国民に、外交上の勝利として提示するのを可能にする特別な立場を得ることだ。「我々は交渉し、屈服しなかった。」最悪は、現在の北朝鮮の活動で正当化されそうな、アメリカの条件の全面受け入れだろう。
これが、これまでのところ起きていない事実は、一方で、厳しい中国の制裁の不安と、もう一方で、文在寅の自立した政治家としての、ポピュリストのイメージのせいだ。この文脈で、文が、例えば、北朝鮮の挑発のよう明確な正当化がなければ、彼の公的イメージを損なう措置をとるのは望ましくない。加えて、「レームダック」としての彼の立場は、長期的な将来、本当に彼のためにならず、今のところ文は引き延ばすことが可能だ。いずれにせよ反中国同盟を構成するプロセスは時間を要し、最終段階は、早ければ2022年に起きる可能性があり、その場合、選択の重荷は、彼の後継者が負うことになる。
コンスタンチン・アスモロフは歴史学博士、ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センター主任研究員。オンライン誌“New Eastern Outlook”独占記事
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/04/02/will-south-korea-become-a-quad-member/
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