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インフルとコロナ同時感染「フルロナ」の恐怖…重症化リスク高く専門家も警鐘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/299613
2022/01/07 日刊ゲンダイ
2022年、今シーズンはインフルエンザにも罹るリスクが…(C)日刊ゲンダイ
インフルエンザと新型コロナウイルスに同時感染した「フルロナ」患者が世界で相次いでいる。
米国ではメキシコから帰国した10代少年をはじめ、フロリダ州の病院などでも同時感染のケースが報告された。ブラジルではリオデジャネイロやサンパウロなど7つの州で「フルロナ」を確認。さらにイスラエルでも、昨年12月、インフル、コロナのいずれのワクチンも未接種だった30代妊婦の同時感染が報じられた。この妊婦は治療を受け、現在は退院している。
日本でも昨シーズンは新型コロナウイルスの流行で、インフルエンザ感染者数は大幅に減少したが、今シーズンは対インフルエンザへの免疫力が低下して大流行すると指摘されている。
感染力の強いオミクロン株の流行と相まって「フルロナ」が猛威をふるう可能性はあるのか。浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫氏に聞いた。
「米国では今シーズンにインフルエンザA型が、中国ではB型が流行し始めています。現在も飛行機による海外からの到着便はありますから、新型コロナウイルスだけではくインフルエンザウイルスの流入と流行はあり得ます。日本でも同時感染者増加のリスクは高い。インフルエンザワクチンも受けられる環境にあれば今からでも接種を勧めます」
オミクロン株自体は無症状患者が多く、重症化リスクが低いとされるが「フルロナ」の場合、どんな症状が考えられるのか。
「昨年にはイタリアでも報告がありました。欧米を中心に感染例に関するレポートが出ていて、〈重症化しやすくなる〉〈集中治療室に入るリスクが高まる〉と書かれています。データなどから推測すると、どちらかの症状が中心に出ると考えられ、とくにオミクロン株であればコロナ自体の症状は軽いかもしれませんが、インフルエンザの症状が重く出るとみています。もともと高齢者や基礎疾患のある患者は、例年インフルエンザでも亡くなっていますから。肺の症状や呼吸困難などによる重症化リスクが懸念されます」(矢野邦夫氏=前出)
海外ではワクチン接種の対象外である子どもの感染報告が多いだけに注意が必要だ。
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